桃太郎(タップノベル訳)

カリフラワーの花言葉

桃太郎(タップノベル訳)(脚本)

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カリフラワーの花言葉

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〇集落の入口
  これは、誰もが知っている物語・・・
  むかしむかし、あるところに
  お爺さんとお婆さんがいました。
  お爺さんは山へ芝刈りに、
  お婆さんは川へ洗濯をしに行き、
  お婆さんは川で大きな桃を見付け、
  それを持ち帰りました。
  2人がその桃を割ると・・・
  なんと桃から赤ん坊が!
  赤ん坊は桃太郎と名付けられ、
  2人に愛されてすくすくと育ちました・・・

〇古風な和室(小物無し)
桃太郎「お爺様!」
お爺さん「どうしたんじゃ、桃太郎?」
桃太郎「近頃、都に鬼が現れては宝や食べ物を 略奪していると聞きます」
桃太郎「これが私の運命だと感じました。 鬼退治に行かせてください」
お爺さん「そうか・・・ 何かを思い悩んでいるのは知っていたが そんなことを・・・」
お爺さん「良いじゃろう。 だがお前ひとりでは心もとない」
お爺さん「わし手作りのきび団子を持たせる。 上手く使って仲間を増やすのじゃ」
桃太郎「ありがとう、お爺様。 それでは・・・」
桃太郎「行ってまいります!」
桃太郎「・・・・・・」
桃太郎「いやおかしいだろ!!」
お爺さん「どうしたんじゃ桃太郎?」
桃太郎「桃太郎にしてはだいぶおじさんなんだが! 俺どんだけ過ごしてたんだよ!」
お爺さん「と、言われてものう・・・」
お爺さん「どれほど年をとってもお前は桃太郎で、 わしの愛する息子じゃ」
お爺さん「それでいいじゃないか」
桃太郎「う、う~ん・・・ そう言われると嬉しいけど・・・」
お爺さん「あとあんまりいい感じの和装の立ち絵が なくてのう」
桃太郎「そっちが本音だな!?」
お婆さん「そうだよ、桃太郎」
お婆さん「細かいこと言ってないで、 鬼なんてチャッチャと倒してきな!」
桃太郎「いや行けるか! シルエットから変わりすぎだろ婆ちゃん!」
お母様「アタシのことは婆ちゃんじゃなくて お母様とおよび!」
桃太郎「地の文まで変わってるし!」
お母様「アンタは素直で良いね、 今日のディナーはハンバーグだよ」
  わーい
桃太郎「会話してる!というか餌付けしてるし! 見た目も内容も洋風にかぶれすぎだろ!」
桃太郎「ていうか、それならもっと カッコイイ立ち絵にしてくれよ!」
  えー・・・
  まあいいですけど
お爺さん「すまんのう・・・ 夕飯にはわしの団子も付けるから」
  分っかりましたあ!
桃太郎「クッ、 食事の事しか頭にないな」
  うーん、それじゃあ・・・
桃太郎(成金)「こんなのと、」
桃太郎(課長)「こんなのとか、」
桃太郎(盗賊)「こんなのとかどうですか?」
桃太郎「ロクなのないな!?」
桃太郎「結局おじさんばっかだし、 そもそも(盗賊)は桃太郎でもないだろ!」
お母様「真ん中の子はけっこう クールな気がするけどねえ?」
桃太郎「愛しの息子が盗賊呼ばわりでいいのかよ」
桃太郎「あと照れるな!」
桃太郎「もっと普通にカッコイイのあるだろ!?」
  ありますけど・・・
  桃色なくなっちゃうんですよね
桃太郎「盗賊出しといて何言ってんだ」
お爺さん「まあ待て桃太郎、 見た目は大事じゃぞ」
お爺さん「わしもこの見た目でよく団子屋に 間違われるからのう」
桃太郎「ウチ団子屋じゃなかったの!? ずっと手伝ってた団子作りは?」
お爺さん「わしの趣味じゃ。 生計は芝刈りの方で立てとる」
桃太郎「そっち手伝わせてくれよ!」
桃太郎「で、何だっけ・・・見た目?」
お爺さん「せっかく日本一の桃太郎なんじゃから、 どこかに桃色を入れておくべきじゃろう?」
お母様「そうだよ、ナンバーワンでオンリーワン なんだから!」
桃太郎「まあ、そうまで言われると確かに・・・」
  じゃあ、こんな感じですか?
桃太郎「おおっ、良いね! おじさんよりはカッコよくなったぜ」
お爺さん「それでは、気を取り直して・・・」
お爺さん「桃太郎よ、団子で手に入れた仲間と共に 見事鬼を退治してくるのじゃ!」
お母様「気張って行ってきな!」
桃太郎「おう!行ってきます!」
  こうして、なんだかんだありつつ
  桃太郎は鬼退治に向かったのであった...
お母様「ハンバーグが冷める前には 帰ってくるんだよ!」
  帰ってくるんだぞ!
桃太郎「台無しだよ!」

〇海辺
  順調に旅路を進めた桃太郎。
  無事にイヌ、サル、キジを仲間にして、
  鬼ヶ島近くの海岸に辿り着いたのであった
  そして作者は投稿数制限により
  この小説が前後編にできず、
  頭を抱えるのであった
桃太郎「のっけから色々とひどいな・・・」
桃太郎「何にせよ、ついに辿り着いたぜ・・・ 気合い入れて行くぞ!」
  イヌ!
  サル!
  キジ!
桃太郎「・・・おい」
桃太郎「おかしいよな?」
サル「すみません桃太郎さん、 遅れてしまいました」
桃太郎「うわっビックリした!」
サル「ちょっとその辺りでいじめられていた 亀がいたもので・・・」
サル「たまたまいた方々に一時的な 代役を頼んでいました」
桃太郎「たまたまいるのもおかしい メンバーだったけどな・・・」
桃太郎「じゃあもう1回やっとくか」
イヌ「ワン!(イヌ!)」
サル「サル!」
キジ「コケ!(キジ!)」
桃太郎「うん、もうツッコまないからな」
サル「では、全員揃いましたし 鬼ヶ島に出航しますか」
桃太郎「・・・・・・おう!」
  こうして、ツッコミを放棄した桃太郎は
  かわいいイヌと喋れるサル、
  血気盛んなキジと共に
  鬼ヶ島へ向かうのだった・・・

〇魔界
桃太郎「無事に辿り着いたが・・・ 夜になっちまったな」
サル「しかしこれは奇襲の好機でもあります、 あとは鬼たちの情報が欲しいですが・・・」
鬼「フンフンフ~ン♪フンフンフ~ン♪ フフンフフンフンフ~ン♪」
桃太郎「いかにもな奴出てきた! 鬼滅の紅〇華歌ってるし!」
サル「幸運にも気付いていないようです、 彼を捕まえて話を・・・」
キジ「コケーーーーーッ!」
鬼「うわぁっ!? 何者でヤンスか!?」
桃太郎「おいおい! 奇襲するんじゃないのかよ!」
キジ「コケケコココケココケコココ、 コココケケコケケケコケコッコー!」
桃太郎「分からん!」
サル「「奇襲など手間をかけずとも、 このワレが全員引き裂いてくれよう!」 とのことです」
桃太郎「お前そんなキャラだったの!?」
鬼「キサマら、さては 鬼ヶ島を攻めに来たでヤンスね?」
鬼「敵襲ーーーーーッ! 敵襲でヤンスーーーーーッ!」
桃太郎「くっ、いかにも下っ端だが 判断は早いな・・・」
イヌ「ワンワンワワン!」
桃太郎「そうだな、呼ばれた仲間ごと まとめて倒しちまうか!」
サル「あっ、今のは 「ワンワンワワン!」 という意味です」
桃太郎「普通に吠えただけかよ!」
  ゾロゾロ・・・
  がやがや・・・
サル「かなりの人数が来ましたね...」
桃太郎「いや来たのは良いとしてこれ・・・」
鬼?(子供)「よく鬼ヶ島までたどり着いたね、 お兄さんたち・・・」
鬼?(博士)「しかし、お前たちの旅も ここまでである!」
鬼?(軍人)「命が惜しけりゃ、 お宝を取り戻すのは諦めて帰るんだな!」
桃太郎「ゾンビじゃねえか!」
鬼「誰がゾンビでヤンスか! 人の見た目を悪く言うなでヤンス!」
鬼?(軍人)「そうだそうだ! なんてヤツだ全く!」
桃太郎「どう見てもゾンビだろうが! 名前の横に?付いてるし!」
  しょうがないでしょ、
  それっぽい素材なかったんだから・・・
桃太郎「やっぱそういうオチかよ!」
???「待つのです・・・」
桃太郎「誰だ!?」
???「我々とて全員が戦士というわけでもなし、 無駄な犠牲を出すことは望みません・・・」
???「そちらもこの人数差で 戦いたくはないでしょう」
???「ここはお互いの代表者によって 決闘を行い、その結果で 今後を決めるというのは?」
桃太郎「何だと・・・!?」
???「どうか・・・」
鬼???「受ケ入レテハ 頂ケマセヌカ」
桃太郎「もう生物でもなくなった!」
鬼???「コチラハ我ラノ頭領ヲ出シマス、 イカガデショウカ」
サル「桃太郎さん、これは 悪くない状況ですよ」
サル「流石の我々といえども、 この人数差は流石に厳しいですし」
キジ「コケケコケココケケケケッコー?」
サル「彼はこう言っていますが・・・」
桃太郎「だから分かんねえって・・・」
桃太郎「まあ思ったより多かったのは 確かだな」
イヌ「クゥ~ン・・・」
サル「彼女の言う通りですよ、 交渉の余地があるなら試してみるべきです」
キジ「コケ・・・ コケ、コケココ」
桃太郎「メスだったのか・・・」
桃太郎「まったく分からんが、 まとまったみたいだな」
サル「代表は誰にしますか? ここはキジ殿に任せても・・・」
桃太郎「いや、俺が行くよ」
桃太郎「向こうがリーダーを出すんなら、 こっちだってリーダーだ」
キジ「・・・コケコココッ!」
サル「「ご武運をッ!」 だそうです」
桃太郎「おう!」
サル「気を付けてくださいね、 何をしてくるかも分かりません」
桃太郎「ああ、ありがとな」
イヌ「ワンワワン、ワンワン!」
桃太郎「ああ、任せとけ!」
サル「今のは 「ワンワワン、ワンワン!」 という意味です」
桃太郎「カッコつかね~~・・・」
鬼???「話ハマトマリマシタカ?」
桃太郎「ああ、俺の相手は誰だ? お前なのか?」
鬼???「イエ、我々ノ首領ハ・・・」
鬼(首領)「オイラでヤンス!」
桃太郎「その喋り方でリーダーかよ!?」
鬼(首領)「ムッキーーー! まだオイラをバカにするでヤンスね!」
鬼(首領)「もう許さんでヤンス! 我らが鬼ヶ島伝統の決闘方法で ボコボコにしてやるでヤンス!」
桃太郎「言ってみろよ、 どんな決闘なんだ!?」
鬼(首領)「鬼ごっこでヤンスーーーーーーッ!」
  ウオオオーーッ!
鬼(首領)「フッフッフ、 驚いて声も出ないようでヤンスねぇ・・・」
桃太郎「呆れてんだよ!」
桃太郎「ここまで引っ張っといて鬼ごっことか、 小学生か!」
鬼(首領)「な、なんでヤンスとぉーーーッ!?」
鬼(首領)「伝統ある我らの決闘方法まで バカにするでヤンスか!」
桃太郎「内容はそれでいいから、 もうとっととやろうぜ?」
鬼(首領)「望むところでヤンス!」
「うおおおおおおーーーーーっ!」
  ~お知らせ~
  ここから互角の鬼ごっこが始まりますが、
  尺がないので省略とさせていただきます
桃太郎「おいふざけんなよ! あいつ結構足速くて強かったんだぞ!」
桃太郎「残り時間ギリギリで何とか捕まえた 俺の苦労は!?」
  あんま時間かけるとハンバーグ
  食べられないし・・・
桃太郎「その話まだ続いてたのか!?」
サル「どうしたんです桃太郎さん、 急に大きな声を出して・・・」
サル「鬼ごっこの結果桃太郎さんと 鬼の頭領に友情が芽生え、 宝を返すために渡された」
サル「めでたしめでたしじゃないですか」
イヌ「ワンッ!」
キジ「コケッ!」
桃太郎「あー、うん・・・ まあそうだな」
桃太郎「じゃあ、帰るか!」

〇古風な和室(小物無し)
  こうして桃太郎は、
  鬼をこらしめた後に彼らと和解し、
  お爺さんお婆さんに加え、
  新しい家族のイヌサルキジとも仲良く、
  ときどき遊びに来る友人の鬼たちと
  遊びながら、楽しく暮らしましたとさ
  めでたしめでたし
  でもハンバーグ食べ損ねたのは
  許してないからね
桃太郎「結局そこかよ!」

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