Ep2:Logic of Rhythm(脚本)
〇宇宙空間
フェスの二拍目
――理性の拍が目を覚ます。
惑星Vortex。
その地表は透明な結晶でできており、
全ての面が同じ角度で光を返している。
ここでは拍ひとつひとつが計算され、
乱れも誤差も存在しない。
理性の拍は、音を数式として描く。
VOXA「Count it... 1, 2, 3, 4」
VOXA「拍は法則、音は結果。 秩序の中にこそ美が宿る」
VOXA「銀のメトロノームが鳴る。 狂いのない拍が宇宙を測る」
VOXA「Logic rhythm — symmetry glow, 計算で描く perfect flow」
惑星Vortexの空は、静止した幾何学模様。
音が鳴るたびに形が変わり、
理性そのものが世界を構築していく。
VOXA「Order in sound, I define. Zero deviation, perfect line.」
VOXA「Every tone by design, Beauty in logic, cold divine.」
だが――その完璧な世界に、
微かな揺らぎが走った。
遠くから感情の拍の波が届いたのだ。
VOXA「この振動・・・・・・計算にない。 それでも、美しい」
理性が、感情を“理解”しようとしていた。
構築の中に、初めて“共鳴”が生まれる。
VOXA「完璧は、閉じた世界」
VOXA「揺らぎを受け入れる理性 ――それがワタシの拍」
――次に目覚めるのは、衝動の拍。
燃える星、Infernoise。


