街コンに参加する(脚本)
〇高架下
〇高架下
〇駅のホーム
渋谷に向かう電車で、
悟「街コンに代打で参加しろって、あいつ適当なこと言って」
僕は、友人の変わりに合コンならぬ、街コンに参加させられる事になった。場所は渋谷。渋谷駅近辺で街ブラしながら合コンだ
〇広い改札
駅の改札に付くとすぐに、スタッフ嬢が声をかけてきた。
街コン案内人「街コン参加者ですね!携帯にアプリを入れて下さいますか!渋谷を街ブラしながら、街コンしていただきまーす!」
悟「街コンって、はじめてなんですけど、こんな感じなんですね。地図が出てきましたけど、、」
街コン案内人「地図に女性はピンクで、男性はブルー、同異性関係ない方はグリーンで表示されます。近くになると合図がありますから交流開始です」
悟(グリーン、、そっか。何も考えてなかったな)
悟「じゃあ、」
街コン案内人「時間になりましたら、合図されます から!楽しんでください!」
悟「あ、はい。いってきます」
地図を見ると、いくつかピンクのアイコンがある。僕は下街に行くことにする。
〇渋谷の雑踏
〇地下街
悟(リニューアルして、ずいぶん雰囲気が変わったな。あ、確かこの辺りに、占いがあったような)
スクランブルの真下にある地下街を歩くと、中学の時に付き合った彼女の事を思い出す。懐かしさついでに、その占い場所へ行くと、
〇地下街
〇占いの館
悟「あ、もしかして、ゆず?」
占いの場所に行くと、中にピンクのアイコンが表示されていたから中を覗いた俺。そこには思いもよらず、中学のクラスメイトがいた
林ゆず「え、やだ、もしかして悟?」
悟「ゆずも、街コンに参加してるのか?すごい偶然だな!いつぶりかな」
ゆずは、中学ではじめて出来た彼女だ。この占いに連れてこられたのも彼女。まさか初カノに会うなんて。
林ゆず「卒業ぶりだよ。よく占い付き合ってもらったもんね」
悟「ゆず、なんか全然かわらないな」
林ゆず「悟は、大人っぽくなったよ」
悟(そういえば、あの時占いで、何って言われたんだっけな)
初めて付き合った彼女だったが、結局、俺が離れた高校を受験したのをきっかけに疎遠になった。自然消滅ってやつだ。
悟「せっかくだから、占ってもらうか?」
林ゆず「もう、わたしは占ってもらったんだ。そうだ何か飲まない?」
悟「じゃあ、向こうにフードショーがあるから行ってみるか?」
林ゆず「なんだか、、昔に戻ったみたいだね」
初めて、手を繋いだり、デートをしたのも、渋谷だった俺達。バイトもしてないから、1つのカップジュースを2人で飲んだりしたな
〇ハチ公前
〇デパ地下
悟「全然新しくなったけど、ジューススタンドならあると思うんだって、」
悟「あれ!ゆず!?さっきまで横にいてたのに、」
〇カフェのレジ
俺はアイコンが点滅する
フードショーのイートインに向かう。先に彼女が行ってるかもと思ってだ。けれど、
そこにいたのは、、
悟「あれ?!そこにいるのってアリサじゃないか?」
三ノ宮アリサ「ハーイ!悟?!どーしたの?こんな所で 会うなんてミラクル~!1人~?」
この街コンは一体どーなってるんだ?
今度は、高校時代に付き合った彼女、
帰国子女だったアリサがいる!
悟「いや、さっきまで一緒にいたけど、、 べつの相手のとこに行ったのかな、、」
三ノ宮アリサ「じゃあ、今度はアタシとだね?いいよね~?」
悟「もしかして、アリサも街コンに参加 してるのか?アリサなら彼氏いるだろ?」
ひかえめ可憐な『ゆず』とは違って、アリサは積極的な美女でモテていた。フレンチキスとかは、
やっぱり帰国子女っぽくて、、
三ノ宮アリサ「フリーだよ~!ねぇ、ちょっと外歩かない?ほら、前はなかった新しく出来たとこ! 悟と行きたい~!」
悟「ねだるのが上手いのは 相変わらずだなあアリサは。じゃあ 飲み物買って、スカイに行くか? 高層展望台なんて前はなかっただろ」
もう中学じゃない俺はアリサの分の
スムージーを買って、地下街を
2人で出た。相変わらずなアリサは
自然と腕まで組んでくる
悟「・・・」
〇渋谷ヒカリエ
〇SHIBUYA SKY
悟「晴れてるから絶景だなあ! な、いい眺めだよな?って、」
悟「マジかよ?アリサまで、いなく なったって、、どうなってるんだ」
悟「ここでも、アプリの合図?! 一体どの子だろ」
森野あやな「悟くん」
悟「さすがに偶然すぎるよ!あやか じゃないか」
森野あやな「うふふ、大学以来だものね」
現れたのは、同じ大学生だった
あやか。大学時代の彼女だ。
さすがに偶然すぎて作為を感じる
悟「一体どーゆーこと?昔の彼女が街コンの相手なんて、おかしいよ」
森野あやな「やっぱりバレちゃったか。うふふ でも悟くん、元気そうね。じゃあ バトンタッチお願いしまーす」
街コン案内人「悟さま、街コンはお楽しみ頂け ましたか?!」
悟「え?駅で居てたスタッフの人。 もしかして、街コン自体ウソ?」
街コン案内人「はい!街コンというのはウソで ございます!実は今回ある方から 依頼をうけまして。わたくしは ウェディング企画をしてます」
悟「それって、もしかして、、」
拓「僕だよ、悟」
悟「拓、、」
街コン案内人「すいません!拓さまは、 式のメモリー映像で悟さまの元カノ様達と、お会いしたいと言われまして」
悟「何?それって、嫉妬してるって ことかよ拓!」
拓「ごめん!せっかく渋谷で俺達の式を 挙げるから友達は呼びたいだろ? 説明と招待をしたんだよ」
悟「ついでに試すような事をして。 拓はすぐ俺を疑うから」
悟「でも、許すよ。久しぶりに刺激 的?だったかな?、、」
拓「ウソだよな」
〇SHIBUYA SKY
〇SHIBUYA109
渋谷は俺達にも青春の場所で
〇渋谷のスクランブル交差点
いつだって新しい
〇渋谷のスクランブル交差点
E N D
〇渋谷のスクランブル交差点
街コン楽しそうですね!
で、彼はまんまとはめられたわけですね。笑
元彼じゃないところがミソですね。
もうすぐ結婚する彼とお幸せに!
街コン参加したことがないのですが、読んでいて参加してみたくなりました。過去の恋人たちに、こんな風にどんどん再会したら、気持ちが追いつかないかもしれないけれど、懐かしさや成長を感じられるのはいいかもしれないな、なんて想像が膨らみました。
すごい思い付きですね、街コンメモリーと称して昔の彼女達に対面してもらうとか。元カレではないところが又びっくりですが、素直にカップル誕生おめでとうと言いたいです。