第12話「チャプター4・永久凍土より深き因縁」(脚本)
〇セルリアンタワー東急ホテル
モスクワ ホテルカドック
アナスタシア・アンギラスキー「ワタクシが手配いたしましたのよ!いつも飛行機生活のお二人のためを思って!」
アナスタシア・アンギラスキー「勿論警備は万全ですのでしっかり休んでくださいまし〜!」
アナスタシア・アンギラスキー「オーッホッホッホ!」
アナスタシア・アンギラスキー「・・・くしゅん!」
〇黒背景
第12話
「永久凍土より深き因縁」
〇ラブホテルの部屋
キャサリン・ホワイト「まったく嫌になっちゃうわ!事ある事にマウント取ってきて・・・!」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「・・・気になるのはそこなんだよな」
キャサリン・ホワイト「ワッツ?」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「いや、なんで彼女は君にそこまで絡んでくるのかなって」
キャサリン・ホワイト「Unn・・・まあ、理由はわかるわ」
キャサリン・ホワイト「まず前提として、ソ連の国民性が絡んでくるの」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「国民性?」
キャサリン・ホワイト「そ、例えばあなた達日本人は受けた恩だとか情を重要視するでしょう?」
キャサリン・ホワイト「対する私達アメリカ人は正しさ、社会的規範や正義を重要視する」
キャサリン・ホワイト「それと同じように、ソ連国民は偉大さを重要視するのよ」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「えっと・・・ワガハイが一番偉いんじゃい的な?」
キャサリン・ホワイト「うーん・・・まあそんな感じでいいわ」
キャサリン・ホワイト「で、彼女・・・アンは見ての通り自尊心の塊のようなアゲアゲ女でね、それでハイスクール時代にある事があったのよ」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「ある事?」
〇大教室
数年前 トアルハイスクール
アナスタシア・アンギラスキー「オーッホッホッホ!ワタクシってなんて素晴らしいのかしら!」
アナスタシア・アンギラスキー「成績優秀!スポーツ万能!おまけに社長令嬢で胸も大きい!」
取り巻き「その通り!」
取り巻き「アンお姉様最高!」
アナスタシア・アンギラスキー「これは今年のミス・トアルは貰ったも当然ですわ!オーッホッホッホ!」
「それでは今年のミス・トアルは・・・」
アナスタシア・アンギラスキー「ゴクリ・・・!」
「・・・キャサリン・ホワイトさんです!」
アナスタシア・アンギラスキー「はあ!?どういう事ですの!?」
キャサリン・ホワイト「正当な評価の賜物よ!私だって努力してるんだから」
アナスタシア・アンギラスキー「納得いきませんわ!あなたみたいな遊んでるギャルがどうして・・・!」
キャサリン・ホワイト「ワッツ!?ナルシストのお嬢様には言われたくないわ」
アナスタシア・アンギラスキー「がるるるるっ!」
キャサリン・ホワイト「ふしゃーっ!」
〇ラブホテルの部屋
キャサリン・ホワイト「・・・で、彼女とはその時から互いにライバル関係が続いてるって事よ」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「なんてベタな・・・」
キャサリン・ホワイト「・・・所で」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「?」
キャサリン・ホワイト「・・・何故さっきから私達は拘束されてるのでしょう?」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「・・・あっ!」
アナスタシア・アンギラスキー「オーッホッホッホ!見事ひっかかりましたわね!?」
キャサリン・ホワイト「アン!あんたまさかフラワーズに・・・!」
アナスタシア・アンギラスキー「ご安心を、そのような卑怯な真似はいたしませんわ、ただ・・・」
アナスタシア・アンギラスキー「あなたの眼前でこのボーイフレンド君を抱いてやるだけですわ!」
篠村一歩(シノムラ・ハジメ)「ええ──────っ!?!?」
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