エピソード29 一人の陰陽師が日照りに立ち向かうようです 中編(脚本)
〇田舎の学校
部下ちゃん「陰陽師 安倍可和持(かわもち) 参上!」
倒れた神主さんの代わりに
登場した部下ちゃん
果たして雨はふるのでしょうか?
〇雲の上
天気をつかさどる竜神が
雲のうえから下界をながめています
竜神様「雨乞いか・・・」
竜神様「何十年ものあいだ 供物のひとつも捧げず 今更、何を乞うつもりだ?」
竜神様はかなり
お怒りのようです
竜神様「ゆっくりと干からびるが 良かろう」
〇田舎の学校
部下ちゃん「がんばるぞい」
地元農家の方A「あんた本当に 雨乞いできるのかい?」
部下ちゃん「ドーンと任せなさい!!」
部下ちゃんの
自信の根拠とは?
〇個別オフィス
部下ちゃん「まーた奉仕活動で 河原のゴミ拾い!」
部下ちゃん「この暑さじゃ 死ぬっつーの」
守信寺さん「だったら 雨乞いでもしてみたら?」
部下ちゃん「そんなの出来るの? 教えてプリーズ」
守信寺さん「要するに 天気をつかさどる竜神様との 交渉だから」
守信寺さん「①お供え物をする ②お経、祝詞をあげる がメインどころね」
守信寺さん「後は・・・」
部下ちゃん「はえ──」
どうやら
守信寺さんに教えてもらった
ことがあるようです
〇田舎の学校
部下ちゃん「まずはイロハのイ 供え物でGO!」
部下ちゃん「さあ竜神様 これをお供えしますので 雨をふらせてね」
〇雲の上
竜神様「好物の梨がぬけておる 却下で」
いきなり
ダメだしです
〇田舎の学校
部下ちゃん「あらら? 雨がふりませんねえ」
部下ちゃん「そんじゃあ 次は祝詞をあげよう!」
部下ちゃん「たかまがはらにましまして からめましあぶらすくなめにんにく」
部下ちゃん「さあ竜神様 願いを聞きとげて 雨をふらせてね」
なんだか祝詞が
おかしい(二郎っぽい)気がしますね
〇雲の上
竜神様「儂を二郎インスパイア店の 店員だと思っているのか?」
竜神様「ならば喰らえ! かみなりマシマシじゃ――!」
どうやら
逆鱗にふれたようです
〇田舎の学校
部下ちゃん「もうすぐ ドカーンとふりますよ」
部下ちゃん「ギエエ――――!」
雷撃をうけて
部下ちゃんは
倒れてしまいました
地元農家の方A「ちょっとあんた 大丈夫か?」
地元農家の方B「しっかりしろ 立てるか?」
部下ちゃん「これが竜神様の返事だと・・・」
地元農家の方A「もういいから 雨乞いは中止な!」
地元農家の方B「すぐに医者にみせよう」
部下ちゃん「よろしい」
部下ちゃん「ならば見せよう 部下ちゃん式 交渉(deal)術」
部下ちゃんは
どこからか箱をもってきました
取りだされた箱の中身が
ものすごい勢いで
空に飛んでいきました
箱の中身は何でしょうね?
つづく
雨乞いの段取りをすらすらと話せる守信寺さんのスペックって破格ですよね😂
そして竜神様、、、「二郎インスパイア店」って詳しすぎっꉂ🤣 「かみなりマシマシ」には感服しました🙌