強襲! なほちゃん 6

八野なな

買いに行くぞ!(脚本)

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〇学校の下駄箱
なほ「先輩、先輩、先輩!!!」
先輩「何よ、急に・・・・・・」
なほ「呼んでみただけです!」
先輩「面倒くさい! 面倒くさいよ!!」
なほ「何ですか! いつもはしっぽ振りながら喜ぶくせに!」
先輩「誰がしっぽ振るって!? 誰が喜ぶって!?」
なほ「お前」
先輩「お前!? 言ったか、お前って!!」
なほ「心を込めて言いました」
先輩「違う言葉で言って欲しかったなぁー」
なほ「じゃあ・・・・・・お前」
先輩「一緒! 一緒よ!! 何て顔してんの!?」
なほ「あはは♪」
先輩「笑って誤魔化しちゃったよ!」
なほ「そんな事より先輩!」
先輩「何よ?」
なほ「何かお菓子くださいよ!」
先輩「そんな都合よく持ってないよ!!」
なほ「モテないのは知ってます! 持ってないですか?」
先輩「『持ってない』 って言ってるよ、最初から!」
なほ「鞄にパンパンにお菓子入れてそうなのに持ってないんですか?」
先輩「何がパンパンだよ!! 入れてないよ!」
なほ「しょうがねーな、買いに行くぞ!!」
先輩「・・・・・・はい」

〇コンビニの店内
先輩「コンビニに来たけど目当ての物はあるのか?」
なほ「いえ、特には」
先輩「そうか。じゃあ、この安価なチョコで良いな?」
なほ「先輩、もっと高いの買ってください」
先輩「遠慮がないよ!? そんなストレートに言う!?」
なほ「私は言える人です!!」
先輩「やかましいよ! 自慢気に言うんじゃないよ!!」
なほ「まぁまぁ、いつもの事です」
先輩「・・・・・・そうだね」
なほ「という訳で、自分じゃ買わないけど人に買ってもらったら嬉しいぐらいの値段にしましょう!」
先輩「明るく提案する内容じゃないよ!?」
なほ「私は提案出来る人です!」
先輩「そうだったね!!」
なほ「なので、隣の棚の少し高いクッキーをください!」
先輩「くださいって・・・・・・。 というかやっぱり俺が奢るのか・・・・・・」
なほ「そうなりますね」
先輩「・・・・・・自分で買って?」
なほ「冷たいですね・・・・・・。 でも冷たくしても結局優しく、そして買う・・・・・・そのギャップで落とそうとしてますね!」
先輩「誰をよ!? 誰を落とすのよ!?」
なほ「私です!!!」
先輩「大声で言わないで!? 店員さんこっち見てるよ!!」
なほ「買ってくれ」
先輩「この子いつもこうだよ・・・・・・」
なほ「分かってるなら・・・・・・買ってくれ」
先輩「ついでにチョコも買ってやるよ!!!」

コメント

  • なほちゃんの毒っ気がますます強くなって…😂
    なんだかんだで、なほちゃんの押しに屈した格好となる主人公の心情たるや、と想像すると楽しくなりますね😉 さっさとその場を切り上げたいのか、はたまた…😇

  • なほちゃん、回を重ねる毎にやかましくなってますね。😅
    僕だったら安いチョコ(チ□ルやブ◯ックサンダー)だけ買って渡します。
    (でなけゃキレる)

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