【第11話】廻せ!!運命の輪!!(脚本)
〇神社の石段
年が明け、冷たい空気の中。
俺はえまと、静かな神社へと足を運んだ
えま「この聖地で、我が“魂の浄化”を願うのだ・・・」
しゅん「なんだよそれ。普通に初詣だろ」
〇神社の本殿
賽銭箱の前で二人、手を合わせる
えま「よし、しゅん!運命の輪を回しに行くわよ!」
しゅん「ああ、おみくじな・・・普通に言えよ・・・たくっ・・・」
〇神社の出店
しゅん「俺は“大吉”か。悪くねぇな」
えま「よし、次は私が運命を廻すぞ」
しゅん(真面目な顔で引きにいってるけど、 言ってることが変なんだよなぁ・・・)
えま「・・・・・・」
えま「うおおおお!! 我が“漆黒の黎明”に大吉の祝福!! 最高の神託だっ!」
しゅん「おい頼む!静かに!」
しゅん「勘弁してくれよ・・・・・・」
えまは少しだけ笑顔で歩く。
言葉にしなくても、気持ちは伝わっている気がした。
卒業まで、あと少し・・・