【第8話】集え!エンドオブイヤーセレブレーション(脚本)
〇木造の一人部屋
文化祭が終わり、あっという間に冬休み。
俺はコタツに埋もれ、
全力で“何もしない”を満喫していた。
しゅん「これぞ、平穏。イベントも用事もない。 理想の年末」
しゅん「ん?」
📱【九十九えま】
《召集命令:12月25日 17時 駅前噴水前
——貴様の魂の封印を解く儀式、ついに発動す。》
しゅん「・・・はっ?」
📱【九十九えま】
《拒否権:存在しない。
これは選ばれし者の“宿命”である。》
しゅん「冬の平穏、5秒で崩壊・・・・・・か・・・」
しゅん「はぁ・・・」
しゅん「ていうか、前置きも説明もなしで送ってくるなよ・・・」
📱【九十九えま】
《プレゼント持参推奨。中身は“心の記憶”が宿る物。》
《※現地調達も可。任務内容は当日開示。》
しゅん「任務内容ってなんだよ。 ・・・ってかこれ、ただのクリスマスの誘いか?」
しゅん「んー・・・」
しゅん「・・・・・・まぁ、特に予定もないし 付き合ってやるか・・・」
本当は断る理由なんていくらでもあったはずなのに。
俺は無意識のうちに、予定を空けていた。
こうして、“12月25日”は勝手に予定で埋まった。
平穏終了のお知らせ。