〇学校の下駄箱
なほ「そこの寄り道して帰りそうなアナタ！ 止まりなさい!!」
先輩「へ？」
なほ「ふふふ」
先輩「また君か!!」
なほ「へ？」
先輩「真似せんでいい!!」
なほ「すみません、つい」
先輩「何がついよ・・・・・・ それで、今日は？」
なほ「へ？」
先輩「もういいって!! 何回やんのよ!?」
なほ「先輩がやらせるのが悪いんです!!」
先輩「あぁ、ごめん・・・・・・って何で俺のせいよ!?」
なほ「まぁまぁ！ 今日は一緒に帰ろうと思って」
先輩「だったら普通に誘ってくれる!?」
なほ「おぅ、先輩。 一緒に帰ろうぜ！」
先輩「言い方よ!! 普段そんな言い方してないよね!! 君の普通って何よ!?」
なほ「ぐだぐだ言ってないで、帰るのか帰らないのかどっちだ？」
先輩「帰りますって!!」
なほ「よし！ 付いて来い!!」
先輩「このノリには付いていけない・・・・・・」

〇開けた交差点
なほ「今日は寄り道しませんよ！」
先輩「したいと言ってないよ！」
なほ「寄り道したそうに目をうるうるさせてるじゃないですか！」
先輩「させてないんだよ!? どう見えてんのよ・・・・・・」
なほ「じゃあ、よく見せてください先輩の目」
先輩「見せても何もな・・・・・・」
なほ「じー・・・・・・」
先輩「・・・・・・」
なほ「そういえば今日の授業中・・・・・・」
先輩「話変えないで!? 目を見た感想は!?」
なほ「夢がない目をしとる」
先輩「手厳しいねぇ～」
先輩「まぁいつもの事か。 で、今日の授業中がどうしたの？」
なほ「いつも通りに授業は進みました！」
先輩「何も無かったんだね!? 良かったね！」
なほ「良くないですよ！ 宿題出されたんですよ!!」
先輩「そりゃ出るでしょうよ・・・・・・」
なほ「先輩。代わりに宿題やってください」
先輩「何でよ!?」
なほ「いつも先輩の宿題やってあげてるじゃないですか！」
先輩「やってもらった事ないよ！ 平気で嘘つくんじゃないよ!?」
なほ「先輩、そこはノリで」
先輩「ノリって・・・・・・」
「あ、私こっちなんで！ ではまた！」
先輩「自由すぎるよ！」