あなたに会えた最初の日(脚本)
〇地下実験室
「実験体番号002。 不老不死実験成功」
私はとある日、誰かの実験によって不老不死になってしまった。
それは、本当に最悪だったけれど...
...私にとっては嬉しかった。
〇何もない部屋
私の名前は澄菜。
実験で不老不死にされ、それから何百年後ずっと孤独のまま部屋にいる。
澄菜(いい加減人生飽きたな...)
澄菜(...)
そう思いながら、いつ撮ったか忘れてしまったボロボロの額縁を思って、呟いた。
窓は雨が降っていて、不老不死になる前よりすごく変わってる街。
それを眺めながらずっと夜まで待っていた。
〇川沿いの原っぱ
夜になると、月が姿を表す。
月は何も変わらず、私を見ていた。
...
その月は満月だ。
...満月の日は、外に出なきゃいけない。
なぜだか、私も思い出せない。
とりあえず、出るしかない。
...夜の街は、美しく、周りを...
〇未来の都会
夜の街は、美しく、周りを照らし続ける。
それももう、ずっと見てるため、飽きてしまった。
〇神社の石段
私は近くにあったすこし薄暗い神社の階段で月を眺めた。
風はふきながらずっと髪を揺らす。
澄菜「...」
これも、昔友達がまだ生きてた頃、遊んでた光景にそっくりだ。
澄菜「...っ、」
なぜたか、目から涙が出る...
途端私は手で顔を覆いだした。
「...」
ああ、早くこの世界からいなくなりたい。
「ねぇ...大丈夫?」
そんなの大丈夫じゃない。もう限界なんだから
澄菜「って...誰かいる?」
私は後ろを振り向いたが、誰も居ない。
「隣だよ、ほら、」
〇神社の石段
隣を見ると、そこに自分と同い年な女の子が座っていた。
澄菜「あ、貴方は...?」
私が問うと、その子は、
美亜子「私の名前は美亜子。そのまま美亜子てよんで」
澄菜(美亜子ちゃんか...)
澄菜「...私の名前は澄菜。よろしく」
美亜子「澄菜...か、澄菜ちゃんね」
澄菜「...」
〇黒
美亜子...て、どこかで...