平凡な俺と覚醒した彼女

かくれんぼ

【第1話】この女、全力で厨二病。(脚本)

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〇学校の校門
  春。桜が咲いて、新学期が始まった。
  高校生活、最後の一年。俺は決めていた。
  目立たず、騒がず、平和に卒業する。恋とか、イベントとか、そういうのは他人事。
  
  ──のはずだった

〇教室
  (HRが始まる前に話す生徒)
  【担任】
  「おーい、みんな席つけー。出席番号順に座ってなー。」
しゅん(よし、窓際、後ろから2番目。 理想のポジション。 静かに、目立たず、 空気のように・・・・・・)
  いきなり1人の少女が目の前に現れた
???「【???】 「・・・・・・貴様、刻印の宿命を背負いし者か」」
しゅん「・・・・・・え?」
しゅん(制服・・・?だけど、なんか異様なオーラ放ってる・・・誰だこの子)
???「【???】 私の名は九十九えま。 時空管理局・特異点観測班の第五課所属 この世界の“終焉”を回避するために転送されてきた」
しゅん「えっと、、、、よろ、、しく?」
えま「・・・・・」
えま「ふふっ、驚かないのね。 君はやはり“選ばれし器”か。 ならば我が同盟を結ぶに値する」
  (えまが手を机にかざしてポーズ)
えま「我が右手の封印を解きし時、 共に虚無の果てへと旅立とう!!!!!」
しゅん(いや!!?誰!?!?  開始5分でこのテンションって何者だよ!?)
えま「え、、、、あれぇ?? ちょっと、、、やりすぎた・・・・・・??」
しゅん「お、お前、急にテンション迷子になるなよ・・・」
えま「だ、だってぇ!! 高校2年間抑えてたんだもん! ようやく目覚めたの!!!!」
しゅん(なるほど、3年目の覚醒者・・・・・・ つまり、厄介度MAXってわけか・・・・・・)

〇教室
  各自、自己紹介の時間になった
しゅん「・・・柳谷しゅん。普通の人間、高校3年。座右の銘は“平和第一”だ」
えま「いい心構えね。だが今後、貴様の平穏は保障されぬ」
えま「我が存在こそ、波乱の象徴――!」
しゅん「いや?!! それ自分でいうか???」
  クラス替え初日、隣の席に座ったのは、
  小さくて、うるさい正体不明の”中二病全開ヒロイン”だった。
  こうして、俺の“平凡な日常”は終焉を告げた

次のエピソード:【第2話】漆黒の黎明と謎の二つ名

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