異世界エイナール・ストーリー外伝 猫耳エイリーン編

七霧孝平

猫の日(脚本)

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〇山中の滝
  とある日の朝。
コウル「今日もいい天気だなあ」
コウル「あれ、エイリーンがいない?」
コウル「エイリーン? どこー?」
「・・・」
コウル「あ、エイリーン。 そんなところでなにしてるの?」
「こ、こないでください!」
コウル「ど、どうして?」
「それは、その・・・」
  エイリーンがゆっくり木陰から出てくる。
  その頭には・・・
コウル「猫の・・・耳・・・?」
  エイリーンから猫耳が生えていた。
  (猫耳をイメージしてください)
エイリーン「朝起きたら、なぜか生えてまして・・・」
コウル「か、可愛い」
エイリーン「え?」
コウル「に、似合ってるよ。エイリーン」
エイリーン「う、嬉しいですが、 何故こうなったかを調べないと・・・」
コウル「そ、そうだね、ごめん」
コウル「って、あ」
  コウルが鼻をムズムズさせる。
コウル「くしゅん!」
コウル「くしゅん! くしゅん!」
  コウルのくしゃみが止まらない。
エイリーン「コ、コウル。大丈夫ですか?」
コウル「ぼ、僕、猫アレルギーなんだけど、 まさか、猫耳にも反応するなんて・・・」
エイリーン「ますます、この耳を何とかしないと・・・」
コウル「う、うん。そうだね・・・くしゅん!」
エイリーン「何かわかることありますか?」
コウル「う~ん。特にこの頃なにかあったとは思えないけど・・・」
コウル「あ!」
エイリーン「なにかありましたか?」
コウル「今日は現実世界で2月22日。 通称『猫の日』だ!」
エイリーン「そ、それで!?」
コウル「ごめん。それだけ・・・」
エイリーン「そうなんですか・・・」
コウル「でももしそうなら、明日にはなくなってるよ」
エイリーン「今日は?」
コウル「我慢だね・・・。 僕のくしゃみも・・・」
  その日、2人はなるべく人目のつかない場所で1日を過ごすのであった。
  翌日・・・・・・。
コウル「ど、どう・・・?」
コウル「って、あ!」
エイリーン「はい! 朝にはなくなってました!」
コウル「よかったね!」
エイリーン「コウルも、もうくしゃみ大丈夫ですか?」
コウル「うん。 平気みたい!」
コウル「昨日のは1日だけの奇跡・・・だったのかな」
エイリーン「いきなり耳が生えるのは驚きましたけど」
コウル「なにはともかく、よかったよかった」
  こうして、
  2人の1日だけの猫耳騒動は終わりであった。

コメント

  • 2月22日は確かに猫の日!
    今年はあまり意識してなかったし、ネコも飼ってないのですっかり忘れてましたが…。
    こんなほっこりとする形で思い出したかったです笑

  • 猫の日に猫耳ってかわいいですね。
    たしかに一日だけなら、生えてみるのもいいかもしれない…って思いました。
    エイリーンさんの反応がすごくかわいかったです。

  • 猫耳を見てみたいです。想像だけでモヤモヤしました。ところで、2022年2月22日が猫の日とは知りませんでした。そしたら、他にも色んな日があるんでしょう。楽しみです。

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