バトル系試運転

L-eye

魔獣と同等の力②(脚本)

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〇地下倉庫
49番「くそ・・・クソオオオオオ!!!」
21番(・・・これで終わりな筈だ)
21番(なのになんだ・・・?この胸騒ぎは・・・)
49番「オレはなぁ・・・エリートだったんだよ」
21番「エリート?」
49番「士官学校に見切りをつけ、 『Alphabet』に入隊後も無事生存」
49番「度重なる試練を財力によって突破し・・・」
49番「それから巡り廻って魔獣と遭遇することができた!」
21番(ツッコミどころが多すぎる!)
49番「そんなオレの野望が、 あと少しで叶う所だったんだ・・・」
49番「それを・・・それを、貴様が!」
21番「あのなあ、オッサン・・・」
21番「「士官学校に見切りを付けた」・・・ これは中退したって事だろ?」
49番「そ、それがどうした!」
21番「「度重なる試練を財力によって突破」・・・ これも、試験官に金渡してズルしただけ」
49番「ム・・・」
21番「「巡り廻って魔獣と遭遇」できたのも、 禁止区域に入ったからじゃねぇか!」
49番「ぐおお!?」
21番「あんた、天才どころか落ちこぼれだろ! 言い訳すらできてねぇじゃねぇか!」
49番「ぐ・・・ぐぐ・・・・・・」
49番「ふふふ・・・」
49番「そうだとも。 オレは『落ち』の『こぼれ』だ」
21番「『モチのロン』みたいに言うなよ! ・・・っていうか伝わんねぇだろ今!」
49番「だが、そんな事はどうでもよくなる・・・」
21番「どういう事だ?」
49番「くくくく・・・せいぜい怯えるがいい。 このオレこそが・・・」
49番「オレこそが、最強になるんだからな!」
21番「なんだ・・・? そのボタンは──」
49番「うおおおおおおお!!!???」
21番「っなんだ?」

〇地下倉庫
49番「ぐおおおおおおおお!!!!??」

〇地下倉庫
21番「いったい、何が起きてんだよ・・・!」
49番「ぐあああああ!!!」

〇地下倉庫
49番?「ア・・・アア・・・・・・」
21番「・・・・・・なんなんだよ・・・・・・」
49番?「アア、ア・・・・・・ア・・・・・・・・・・・・」
49番?「ア!」
49番?「アアア!アアア、アア!」
21番「・・・理性が、イカれちまったのか?」
49番?「アアア──」
49番?「ア?」
21番「!」
49番?「・・・・・・・・・」
49番?「アアアアアアアアア!!!」
21番「うおおおおお! 痛ってぇ!!??」
49番?「アアッア・・・」
21番(なんだこいつ・・・ さっきとは比べ物にならねぇ!)
21番(どうすればいい・・・考えろ!)
49番?「・・・・・・・・・」
49番?「アアアアアアアアアアアア!」
21番「ぐっ!?」
49番?「アアア、ア──」
49番?「アアアアアアアアアアアア!!!!!」
49番?「ガアアアアア!!」
21番「ずぁ・・・・・・」
21番「天井が・・・!?」

〇地下の避難所
91番「あっちも始まったみてぇだな」
96番「・・・・・・あっちには、97番もいるんだったか?」
91番「ああ、その筈だ」
96番「そうか・・・・・・」
91番「どうしたんだ? お前が自分より弱い奴を気に掛けるなんて」
96番「・・・別に大した事じゃねぇ」
91番「いや、気になるだろ!」
91番「って、もう1人気になる奴がいるな」
魔獣「・・・・・・・・・・・・・・・」
96番「さっきから動かねぇな」
91番「・・・・・・・・・」
91番(アイツの動きが止まってる理由、 大きく分けて3通り思い付く)
91番(1つ目は、俺たちの攻撃が効いた可能性──)
91番(・・・・・・考えるまでもなく、有り得ねぇ。 本当に思い付いただけだな)
91番(そして2つ目が、勝手にボタンを押されて怒っている可能性・・・・・・)
91番(だが、49番の持っているボタンとやらは、 ただ魔獣級の力を出せるだけのドーピングのようなものだ)
91番(とすると、3つ目──)
91番「奴は何かを警戒している・・・・・・?」
魔獣「・・・・・・・・・・・・」
91番(だが、何をだ・・・・・・? 付近には俺ら以外誰もいない筈・・・・・・)
96番「・・・・・・チッ」
91番「どうした、96番?」
96番「隙がねぇ」
91番「ハハッ、それはそうだろ」
91番「アイツ、「俺たちの事は眼中にねぇ!」と言わんばかりだが」
91番「しっかりこっちにも注意を払ってやがる」
91番「気絶させるのすら無理難題だぜ、ありゃあ」
96番「じゃあどうすんだよ。 無理矢理突っ込むか?」
91番「いや、それはしない」
96番「・・・・・・何か手があんのか?」
91番「手はねぇが・・・・・・」
91番「アイツの意識の向く先の正体さえわかれば、 もしかしたら──」

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