ごめんね。ありがとう。愛してる。(脚本)
〇湖畔
ニーナ「ニーナ!」
君はそう言った。
君は人魚。私は人間。
ある日私がいつものように湖の上にボートを乗せていた。
するとそこには見知らぬ少女が立っていた。
ニーナ「私、ニーナ。人間になって君に会いに来たよ」
私達は船に乗りしばらく言葉を交わしていた。
私が興味本位で、
「なんで、大事な目を犠牲にして人間になったの?」
と聞くと君はバッとボートから立ち上がる。
君はバランスを崩して湖に落ちていった。
私は君が溺れていくのをただただ見つめることしか出来なかった。
〇湖畔
一年たち、私は"あの"湖の上にいた。
水に黄昏れていると"君"の姿が見えた。
私は気づいたら水に沈んでいた。
最後に君が言った、その言葉は。
ニーナ「ごめんね」
〇女の子の一人部屋
???「っは、」
またあの夢だ。
この夢を見たときは必ず泣いている。
???「はぁ。またあの夢」
いつからだろう。この夢を見始めたのは。
〇電車の中
そんな事を思いながら今日も私は出勤する。