乙女×乙女。これぞ、乙女ゲームです!

翡翠。(最垢)

エピソード2、転校生が距離が近すぎるっっ!!!(脚本)

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〇教室
  転校生の澄香ちゃんが、隣の席に来てからというもの──
春乃 柚葉(はるの ゆずは)(なんか、ずっと視線を感じる)
  気のせい?
  いや、そんなことない。だって──
久遠 澄香(くおん すみか)「柚葉さん。おはようございます」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「わ、わっ!?お、おはよ、澄香ちゃん...!」
久遠 澄香(くおん すみか)「驚かせてしまいました?...失礼。でも、朝は挨拶から始めたいので」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「そ、そうだよね、うん、うんうん!」
久遠 澄香(くおん すみか)「ふふ。照れているのですか?」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「ち、ちがっ...! なんでそうなるの~!!」
  ふわっと微笑む顔が、反則級に綺麗。
  そのまま、そっと、耳元でささやくように――。
久遠 澄香(くおん すみか)「柚葉さん、今日もいい香りがします。...甘くて、落ち着く香り」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「ひ、ひええええぇぇ!?!?!?ちょっ、ちょ、ちょ、ちょっと!?近いぃぃっ!!」
久遠 澄香(くおん すみか)「近いと感じました?...柚葉さんが、私を遠くに置くからですよ?」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)(こっちがパーソナルスペースの限界なんだよぉおおおおっ!?)

〇教室
  授業中、何度も横から視線を感じる。
  ノートを取っていると、ぴとっと肩がくっついて──
久遠 澄香(くおん すみか)「...字、綺麗ですね」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「えっ?う、ううん、全然そんなこと──」
久遠 澄香(くおん すみか)「謙遜、ですか?私には、あなたの文字も魅力的に見えます」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「っ...ちょ、ちょっと待って、澄香ちゃん、距離感ッ!!」
久遠 澄香(くおん すみか)「ふふ。柚葉さん、顔が真っ赤です」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)(ど、どうして転校生ってばこんなにスキンシップ激しいの!?異文化交流なの!?)

〇教室
  お昼休み。お弁当を出そうとしたら──
久遠 澄香(くおん すみか)「ご一緒してもいいですか?」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「うん、もちろん!...って、花音ちゃんも来ると思ってたけど、今日は──」
久遠 澄香(くおん すみか)「今日は...あの方には、先に伝えておきました。“今日は柚葉さんとふたりきりにしてほしい”と」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「えっ、えぇえぇぇえぇ!? なに勝手に打ち合わせしてるのぉおお!?」
久遠 澄香(くおん すみか)「ご迷惑でしたか?」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「そ、そんなことないけど...!」
久遠 澄香(くおん すみか)「...よかった。では、いただきます」
  ふたりきりで、ちょっと静かな教室。
  向かい合ってご飯を食べてたはずなのに──
久遠 澄香(くおん すみか)「ん...」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「え、な、なに今の声!?」
久遠 澄香(くおん すみか)「...ちょっと、味が濃くて。けれど、美味しいです。柚葉さんのおかげで、お昼が楽しみになりました」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)(う、うぅ...なんでこの子、毎回ド直球で褒めてくるの...心臓もたないんだけど...!)
久遠 澄香(くおん すみか)「...そうだ。今度、私もお弁当を作ってみても?」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「えっ、澄香ちゃんが?」
久遠 澄香(くおん すみか)「はい。...あなたのために」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)(し、しぬぅぅぅぅぅううう!!!!)
  この子、絶対、ただの転校生じゃない。
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「澄香ちゃんって、もしかして――女の子も、好きなの?」
久遠 澄香(くおん すみか)「それが...柚葉さん以外に、興味はありませんので。...わかりません」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「っ、っ、ちょっと待って...。今、ものすごい告白っぽくなかった!?!?!?」
久遠 澄香(くおん すみか)「伝え方が悪かったでしょうか?」
春乃 柚葉(はるの ゆずは)「そうじゃなくてっ!!いやそうなの!?え、どうなのぉおおおお!?」
  ...キュンってする気持ちが止まらないの、どうして...?

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