獣耳☆シスターズ

翡翠。(最垢)

エピソード2、ウサギの檻からの大脱出!すばやさだけが正義ですっ!!(脚本)

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〇動物園の入口
  今日はのんびり動物園。
  ・・・・・・の予定だった。
宵森 朱音(よいもり あかね)「うわー!うさぎゾーン!かわいいーっ!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「もふもふしてるのですっ!!さわりたいのですっ!!」
  柵の「立ち入り禁止」の文字など、誰も見ていない。
  気がついたら、朱音は檻の中でぴょんぴょん跳ねていた。
宵森 朱音(よいもり あかね)「仲間だねー!よろしくねっ!」
警備員「ちょ、そこのお子さん!?入らないでくださーい!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「あっ、警備員だー!また来たねっ!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「朱音はこの檻の中でもっと輝けるのですっ!!わたしも共に生きるのですっ!!」
警備員「えええ増えた!?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「・・・出よう。すぐ」
焔音 稀那(ほむね きな)「いやこれ出られないパターンでは!?もう扉閉められてるし!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「うさちゃんたち、もっと寄っていいよーっ!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「毛づくろいごっこ、するのですっ!!」
警備員「完全にウサギ化してるじゃないですか!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「ぴょんっぴょんっ!うさちゃん、ジャンプ上手だねーっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「尻尾も素晴らしいのですっ!!プリンと丸いフォルム・・・・・・完全なる芸術なのですっ!!」
  そのころうさぎ達は...
  (...知らないやついる)
  (さわってくる...けど悪いやつじゃなさそう...)
  (でも...落ち着かない...)
焔音 稀那(ほむね きな)「柵の鍵...かけられてる...」
焔音 稀那(ほむね きな)「ちょっと!!マジで出られないやつじゃん!?朱音たち閉じ込められてるよ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「やばい。これは...野生動物扱い...完全体」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「...あの子たち、野生じゃなくて“異質”って意味で閉じ込められたのかもしれん」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...抜け道。あそこ」
焔音 稀那(ほむね きな)「えっ、待ってマジ!?神じゃん...いや猫だけど!姉さま猫だけど神じゃん!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「朱音...珠璃...(耳で合図)」
  檻の中にいる朱音と珠璃、ウサギたちの群れに囲まれながらも、ピクッと耳を動かす。三女と“耳通信”成立。
宵森 朱音(よいもり あかね)「あっちに抜け道あるって!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「了解なのですっ!!作戦、“にんじんワープ”を発動するのですっ!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「そんな名前だったの!?」
  珠璃がうさぎのエサ用バケツをドサッとひっくり返す。
  ウサギたちが一斉に餌へ!視界が完全に遮られたその隙に、朱音と珠璃がスタートダッシュ!!
「脱走ーっ!!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「あーもう!全員で逃げるよ!!合流して!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「もう嫌だ...また動物園にバリア張られる...」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「出口、こっち...階段、速く...!」
  施設裏の非常階段を全力疾走する獣耳☆シスターズ。
  だが途中、謎のウサギ(名札:もちこ)が一緒に走っている。
宵森 朱音(よいもり あかね)「もちこ!?仲間になったの!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「連れて帰るのですっ!!新たなる姉妹なのですっ!!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「ダメだってば!!!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「ふーっ!危なかったねーっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「さぎレベルが上がった気がするのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...帰ろう」
焔音 稀那(ほむね きな)「絶対もう来ないからなこの動物園!!!」

次のエピソード:エピソード3、平和な日常なんて、うちには存在しないのですっ!!

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