強襲! なほちゃん 2

八野なな

先輩 後輩 日曜の約束(脚本)

強襲! なほちゃん 2

八野なな

今すぐ読む

強襲! なほちゃん 2
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇学校の下駄箱
なほ「先輩!今度の日曜は暇ですか?」
先輩「・・・・・・えっと何?内容次第では暇じゃなくなるけど」
なほ「パンを買いに行きましょう!」
先輩「えっパン?」
なほ「はい。お母さんに聞きましたよ。この間、悶々とした顔でパン屋さんに行ってたと」
先輩「誰も悶々としてないよ!? 誤解よ誤解!!」
なほ「すみません。 悶々としてたのはグラビア雑誌を買いに行ってた時でしたね!」
先輩「買いに行ってないよ!! 本屋には行ったけどグラビア目的じゃないんだよ!!」
なほ「すみません。 店員のお姉さんが目的でしたね!」
先輩「何がすみませんなの! すみませんの意味分かってる!?」
なほ「すみません。分かってます」
先輩「分かってるならいいけど・・・・・・」
なほ「すみません。欲求不満な先輩」
先輩「分かってないよね!? すみませんの後にくる言葉じゃないんだよ!?」
なほ「まぁまぁ、先輩! いつもの冗談じゃないですか!」
先輩「『いつも』 が酷いのよ!」
なほ「そんな嬉しそうに言わないでくださいよ」
先輩「この顔が!? 嬉しそうに見えるの!? 君にはどう見えてるのかな!?」
なほ「先輩の顔がどう見えるかですか・・・・・・少なくともモテる顔ではないですね♪」
先輩「そういう事じゃないよ! というか『♪』 って何よ!? ここ最近で1番酷いよ!!」
なほ「えっ? 1番ですか!」
先輩「喜んでんじゃないよ!! ワーストの方の1番だよ! ベストじゃないの! 勘違いしないで!?」
なほ「何だよ紛らわしいな」
先輩「何て!? 何って言った、今!」
なほ「『ごめんなさい』 と・・・・・・」
先輩「言ってないよね! ごめんなさいの『ご』 も出てないのよ!?」
なほ「えっ? 出てますよ?」
先輩「・・・・・・」
先輩「いや、出てないよ!! 騙そうとするんじゃないよ!」
なほ「そこまでチョロくないか・・・・・・」
先輩「当たり前だよ! 自分で言うのも恥ずかしいけど、そこまでじゃないよ!!」
なほ「そうでしたか・・・・・・先輩、酷いです。私をもてあそんで・・・・・・」
先輩「それはこっちよ! もてあそばれてんのは俺よ!!」
なほ「えっ」
先輩「何を恥ずかしがってんの!?」
なほ「まぁまぁ。それより今度の日曜は・・・・・・」
先輩「あっ、あーーー!!! ごめん、用事があった~!」

ページTOPへ