エピソード1:異世界に至る(脚本)
〇村に続くトンネル
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「ははははははは! あははははっははは!!」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「くふふふふふふ! くはっはははははは!!」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「ここ! どこだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
〇地球
ここは地球――――
そう、地球だ!!
地球は地球だから説明はいらないだろう。
だって住んでるんだから。
俺はこの地球に住む地球人の――
最上 最上と言う一般男性だ。
23歳、独身貴族、コンビニ店員だ。
普段はこのような姿の普通の青年だった・・・しかし、その普通は突然崩れ去ったのだ。
〇村に続くトンネル
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「なんだよ・・・何が起きたんだよ・・・ しかも、姿まで変わってやがる・・・」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「なんで、こんな恥ずかしいコスプレみたいな恰好になってんだよ!!!!」
モガミ・・・モガミ・・・聞えますか?
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「な、なんだ!頭の中から声がする! 怖い!」
怖がらないで・・・モガミ
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「無理だよぉ!だって頭の中で声がするんだよ!普通に考えてよ!怖いでしょぉ!!!」
そうですね・・・
でも、慣れてください・・・
話、進まないので・・・お願いします
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「チクショウ!なんで世界は俺に、理不尽なことばかり強要すんだ!」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「頭の中から声が聞こえることを受け入れろだとぉ!勝手言うなよ!! わかったよぉ!!今だけだぞぉ!!!」
モガミ・・・情緒がイカれていて・・・
私の方が怖くなってきました・・・
まぁ、いいでしょう・・・こほん・・・
私は【女神イスラドール】と申します。
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「め、女神ぃぃ!ってことは・・・ 神様じゃねえーかっ!! ご無礼!申し訳ございません!!!」
もう・・・いいから、話聞いて・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「はいっ!!」
はぁ・・・
あなたはこの世界を救うためにあちら側の世界から来ました
異世界と言うものです・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「えっ・・・そんな・・・」
いきなり・・・
こんなところに連れてこらて・・・
驚きまs・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「ここ、地球じゃないの・・・そんなぁ」
はい?
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「俺は・・・俺は!! 地球船宇宙号の住人として誇りがあったのにぃぃぃ」
宇宙戦地球号だと思います・・・
誇りって・・・?
なんの誇りをもっているのですか・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「・・・・・・・・・」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「とくにありませんでしたね、はは!」
本当にあなたが怖いです・・・
(うぅ、これは世界を救うためです・・・
怖い人ですが私は逃げません・・・)
あなたは魔王を倒すためにこの世界へ召喚されました・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「あぁ、だから!こんな変な格好だったんですね!!」
普段着と差ほど変わってないと思います・・・
それどころか、変な仮面がなくなっただけ
ましになったかと・・・
と言うか、何故、あなたは元の世界でそんな変な恰好してるんですか・・・?
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「ん?なんの話だ?」
自覚がなったんですね、申し訳ございません・・・
(人って・・・いろいろなんだな・・・)
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「ところで、インストールさん!?」
イスラドールです
勝手にIT用語にしないでください・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「俺って・・・」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「何でこの世界に呼ばれたんですか?」
魔王を倒すためです
耳に風穴があいてるのでしょうか・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「魔王を倒すだとっ!!」
そうですよね・・・
驚きますよね・・・
でも、これはあなたにしk
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「もしかして!! コレのことでしょうか!?」
魔王「お願いします・・・ もう、許してください・・・」
・・・ん?
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「さっき『勇者よ!葬ってやろう!!』 って喧嘩吹っ掛けてきたから!」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「ボコした♡」
魔王「もう調子乗りませんから・・・ 『ひとりしりとり』しながら殴らないでください・・・」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「あぁ、確か『ラーメン』で終わったままだったな!」
魔王「彼の『しりとり』の終わりが理解出来ず・・・ 先が見えなくて・・・ 永遠に殴られ続けるのかなって・・・」
魔王「それで、気を失い・・・ 今に至ります・・・」
状況がサイコすぎて怖いんですけど・・・
と、とりあえず・・・
魔王さん大丈夫ですか?
魔王「痛み入ります・・・ なんとか、大丈夫です・・・」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「あはははっ! よかったな!!」
魔王「この人・・・怖いです」
同意見です
すこしばかり・・・
人類とは頭の構造が違うのかもしれません
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「おう!ありがとうございます!!」
褒めてません
魔王「あのー・・・」
魔王「この人とは、もう戦いたくありませんので・・・許してください」
魔王「てか、関わりたくないです」
おうぅ・・・・
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「あっ!!! そいや!!お前ぇ!!魔王だったな!!」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「ボコボコにして♡ ○さなきゃ♡」
魔王「えっ・・・」
最上 最上-モガミ サイジョウ‐「そぉれぇ!!♡」
【魔王】
ちょっ、ちょっと!ギャァァ!!!
【最上 最上】
ふんっ!そーれ!ラーメンっ!んんこっ!こまっ!!
【魔王】
フゴッ!!んんこって!?フギャ!!
【女神アズライール】
最上さん!やめてください!最上さん・・・
【女神イスラドール】
あぁ!最上さーーーーん!
【魔王】
フギャァァァァア!!!
脳内のイスラドールの声も最上さんの一人ボケツッコミだったらどうしよう、とラストまで気が抜けませんでした。地球を救うのも壊すのも彼のような人なのかもしれない。
最上くんが【頭の中から声がする!】といった場面で、その状況を想像しながらまさに異世界を感じました。途中登場した魔王がやけに貧弱で、最上くんはどれほどの力を得たのか興味深々です。
最上さんすごいですね!
コンビニで働いていた頃の姿がインパクトありました。笑
最上さんが強いのか、異世界に行ったから強くなったのか、とりあえず世界は救いましたね!