キラッ☆新生!!デビュー高校

パリッテロンド

第3話『高校デビューの方向性』(脚本)

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〇白い校舎
  高校デビューを支援する変わった高校
  通称『デビュー高校』
  しかし、入学当日に高校デビュー出来ていない者は・・・
  即退学という厳しいルールがある
  今日、そんなデビュー高校に
  交流会として生徒がやってくる
陽キャ【※イメージ】「レッツ、パーリィナイッ!!」
  常陽高校
  通称『陽キャ高校』
  この交流会で池水君の高校デビューが
  明らかになる・・・のであろうか──

〇体育館の中
篠塚先生「今日は常陽高校の生徒さんとの交流会です」
篠塚先生「皆さん、キバっていきましょう!」
汁田「っしゃーオラァ!」
味噌又「グォルルルルァァアアア!!」
地蔵倉(この人達、乱闘でもするつもりなの!?)
小宮「ここでキバってもいいのかい? もう3日分も溜まってるんだけど」
林「やめろ!ばか! キバるの意味がちげぇって!」
鈴木「おっ、何かいい匂いがしてきた」
小宮「鈴木君、僕まだ出してないけど」
林「このいい匂い・・・ホワイトムスクの原料って小宮君のオナラだったんだ」
小宮「もう林君何言ってるの!僕のオナラだったら1日の生産量に間に合わないって・・・」
小宮「って、僕オナラしてないし! ・・・ってか普通に臭いから!!」
伊藤「何をバカな事言ってるんだ君達は これは陽キャの匂いだ──」
林「陽キャの匂い?」
伊藤「ほら、来たぞ・・・」
鈴木「はぁ・・・すげぇ・・・」
神川「俺たち高校デビュー組とはレベチだな」
伊藤「だな・・・本物を目の当たりにすると 自分が恥ずかしくなってくるよ」
伊藤(こんな鎧着てくるんじゃなかった)
剛田「かっこいい・・・」
水戸(あれ?僕、高校デビューの方向性間違えてる??)
伊藤(水戸君まさか・・・)
伊藤「ねぇ水戸君、もしかして今高校デビューの方向性間違えたって思ってた?」
水戸「えっ?何で分かったの?」
伊藤「実は僕も間違えたと思ってさ・・・」
伊藤「あっちで一緒に脱がないか?」
水戸(変なお誘いみたいになってる・・・)
水戸「脱ぐだけ・・・だよね?」
伊藤(変な想像して・・・ないよね?)
伊藤「もちろんさ」
「・・・僕も脱いでいいかな」
「えっ?」
剛田「”着ぐるみは みんなで脱げば 怖くない”ってね!」
伊藤「えっ?剛田君着ぐるみだったの!?」
剛田「うん!そうだよ」
伊藤「へぇ〜気付かなかったな」
水戸(みんなで脱げば怖くないって、 僕は着ぐるみじゃないけどね)
伊藤「じゃあ一緒に脱ぎに行こうか!」
「うん!」
汁田(あれはヤンキーの帝王、中本さんだ・・・)
汁田(ヤンキーというカテゴリの枠を超えて陽キャ高校に入った唯一無二の存在)
汁田(見つからないようにしなきゃ・・・)
味噌又(あれは中本さんだ・・・ 迫力やべぇ)
中本「なぁ」
味噌又(ひぃぃぃー殺されるぅぅぅ)
中本「なんだー?俺が眼中にないってか?」
中本(なんだあいつ!?)
中本(あの迫力、只者じゃねぇぞ)
中本(ナメられねぇように気合入れっか・・・)
中本「ちぃぃぃぃっす!!!」
汁田(うわぁ〜見つかったぁ・・・ 聞こえなかったフリして逃げちゃお)
中本「また行っちまった・・・俺レベルじゃ見向きもされねぇってか・・・」

〇学校の部室
伊藤「ここならいいだろう」
水戸「あ〜恥ずかしかった!」
水戸「恥ずかしい事してたって気付いた時程 恥ずかしいって思う事はないよね」
伊藤「確かにそうかもね、それまでは何とも思わなかったしなぁ」
剛田「だよね〜」
「誰!?」
剛田「剛田です」
伊藤「いつの間に!!?」
剛田「歩きながら脱いでたから」
伊藤「歩きながら・・・脱いでたんだ」
水戸(それゴリラの脱皮じゃん・・・ 目撃したら恐怖でしかない)
理事長「はっはっは」
「理事長!!」
理事長「さっきゴリラが脱皮してるのを たまたま見ちゃってね」
理事長「ついてきてみれば、コソコソと・・・」
伊藤「こ、これには訳がありまして──」
水戸「そうなんです!・・・っと、剛田君が、体が痒いから見てほしいと」
剛田「か、痒くて痒くて〜」
理事長「なるほど・・・誰だったかなぁ・・・」
理事長「着ぐるみは みんなで脱げば 怖くない・・・」
理事長「そんな事を自慢気に言っていた生徒は」
剛田「ひぃー・・・」
伊藤(マズったぁ・・・)
水戸(バレてたのに嘘までついちゃったよ・・・)
理事長「本物の陽キャを見て怖気づいてしまったのは分かります──」
理事長「しかし、自分が決めたデビューの方向性に疑問を抱き、すぐに諦めてしまっては」
理事長「本当に変わることなんて出来ませんよ」
理事長「納得いくまでやり切った後でなければ」
理事長「それが正解か間違いかなんて 判断出来ませんからね」
理事長「まだ何も始めていないのに、結論を出すのが早すぎました」
理事長「・・・高校デビュー失敗ですね ──三人共、」
(まさか・・・)
理事長「退学ぅぅぅぅ!!!」
「やっぱりー!!」
理事長「はーっはっは」

〇体育館の外
味噌又「はぁはぁ・・・死ぬかと思った」
汁田「あっ」
味噌又「君もか・・・」
汁田「うん・・・あれは怖いよね」
味噌又「うん、怖すぎ・・・」
汁田「あれ?何か一瞬、高校デビューする前の君が見えたような・・・」
味噌又「僕も見えたよ、もしかして汁田君ってあの汁田君だったのかい?」
汁田「えっ?味噌又君ってあの味噌又君だったの!?」
味噌又「似たような名前の人たくさんいるからさ」
汁田「確かに(笑)人違いだったら恥ずかしいもんね」
味噌又「ははっ」
汁田「ふふっ」
味噌又「すごく変わってたから気付かなかったよ」
汁田「味噌又君の方こそ(笑)味噌又君は世紀末系でデビューしたんだね?」
味噌又「よく分かったね!北東の拳を観てた時に『これだ!』って思ったんだ」
味噌又「汁田君は雰囲気からして極道系だよね?」
汁田「うんうん♪気付いてくれたんだ? 嬉しいなぁ♪」
理事長「一部始終見てましたよ・・・」
「理事長・・・」
理事長「久々の再会・・・感動しました」
理事長「しかし・・・」
理事長「双方”気付いた”という事は、今もあの頃と何も変わってないという事ですね」
理事長「という事は、高校デビュー・・・ 失敗ですよね〜」
(まさか・・・)
理事長「二人共退学ぅぅぅー!!!」
「やっぱりぃぃぃぃ!!!!」
理事長「あーっはっはっは」

〇体育館の中
  交流会が始まる前から5人の生徒が退学になった事はまだ知られていない・・・
山田先生「そろそろみんな集まったかなぁ〜?」
山田先生「それじゃあ交流会を始めます!」
咲蘭「その前にちょっといいですか?」
山田先生「はい、何かな?」
咲蘭「先生・・・」
山田先生(え?まさか俺に告白しようとしてる?)
山田先生「告白はまだちょっと・・・」
咲蘭「あの・・・」
咲蘭「池水君ってこの学校に入学してますよね?」
山田先生(早とちりしたぁー!!)
山田先生「池水、池水・・・あぁ、うちのクラスの」
山田先生「おおーい!池水ぅー!」
池水(何か呼ばれたような・・・)
池水「・・・はい?」
山田先生「それで池水に何か?」
咲蘭「こ・・・これがあの池水君・・・?」
池水「ん?」
  早とちりした山田先生──
  どうする!?どうなる!?
  山田先生の運命やいかに!?
池水(それ、誰も気にならないでしょ)
  気を取り直して──
  陽キャ高校に池水君を知る人物が!?
  ついに次回!池水君の高校デビューの全貌が明らかに!?
池水(どうせならないんでしょ)
  続く

コメント

  • 5人も退学させるとは理事長厳しすぎwww
    そして剛田は化けの皮、もといゴリラの皮が剥がれたwww🤣

    山田先生がとんだ勘違いをしてる中、池水を知る女子登場。どうなる事やら。今度こそ中学時代について知りたい。
    続き待ってます!

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