魔王の秘密(脚本)
〇要塞の廊下
小鳥遊蒼汰「俺は今....魔王城にいる...」
小鳥遊蒼汰「いやなんでだよぉぉぉ!!!」
フレム「どうやら転移魔法ですね...」
アベル「転移魔法なんて誰がどういう意図で...」
小鳥遊蒼汰(そうだ、これは逆にチャンスだ。ここでいっちょ魔王を倒して最低レベルで魔王を倒した英雄になれば...)
アベル「さっ、帰るわよ」
小鳥遊蒼汰「おい待てアベル!なんならちゃちゃっと魔王倒そうぜ!!」
アベル「ちゃちゃとってソウタ!魔王よ?!私達レベル10以下なのよ?!無理に決まってるわ!!」
アベルがまた生まれたての子鹿のように震えている。
リリア「まぁそうだな。確かに私達はレベル10以下だ。今の私達では魔王は倒せまい」
リリア「この中で転移魔法を使えるのは、アベルだけだ。アベルにミストリアへ戻してもらおう」
小鳥遊蒼汰「しゅん...」
リリア「そんな顔してもな」
アベル「転移魔法。アビス・ゲート!」
小鳥遊蒼汰「せっかく魔王城に来たのに...」
諦めなきゃなのか。今は。
???「待て」
???「そこの者よ立ち止まれ。汝、名前はなんという」
小鳥遊蒼汰「お、俺?お、俺は、小鳥遊蒼汰!」
リリア「リリアだ」
フレム「我が名はフレム!!」
アベル「アアアアアベル」
アリア・ラグネス「アリア・ラグネス」
小鳥遊蒼汰(誰だ...?こいつ。声だけが響いていて姿形は見えない)
???「知っての通り私は魔王だ」
一同「ま、ま、ま、」
一同「魔王~?!?!?!」
魔王「あ、どぞどぞ立ち話もなんですからお座りくださいな」
小鳥遊蒼汰「お、おぅ」
小鳥遊蒼汰(こんなキャピキャピしてると魔王JK説浮上してくるな)
魔王がそう言うと、テーブルと椅子、お茶が出てきた。
フレム「す、すごいです!これはなんの魔法なんですか?!」
小鳥遊蒼汰「フレム、お前炎属性だからてっきり炎系の魔法しか興味ないと思ったけど炎系以外の魔法も興味あるんだな」
フレム「失礼ですがソウタさん。私はあなたと違って魔法は使えます!(どや)」
小鳥遊蒼汰「いや俺も使えるけど」
フレム「なーのーで!私はソウタさんよりレベルは低いですが特別で魔法が使えるのです!!!」
小鳥遊蒼汰「いやだから俺も使えるって。まぁしばらくは皆んなに魔法使えるってこと内緒にしとくか」
小鳥遊蒼汰「そういえば、なんで俺達は召喚されたんだ?そもそも誰が召喚したんだ?」
魔王「あぁそれ私です」
小鳥遊蒼汰「え?魔王直々に?!な、なんで?!」
魔王「話すと長くなるんですがね...」
〇学校脇の道
美和「あー、今日も疲れたっと!」
私は普通の女子高校生でした。しかしある日....。
同級生「美和!!危ない!!」
美和「え?」
〇黒
私は自分の不注意でトラックとぶつかって、亡くなってしまったんです。まだ、女子高校生で、大学の受験も控えていたのに。
そして私は一生何も見えない、聞こえない、喋れない空間で生きることを覚悟したんです。
そしたら急に真っ暗だった空間に光が指して、女神様が現れたんです。その女神の名は、確か...。
アリス「私の名はアリス・オーベルト。汝を天界から降ろそう」
〇神殿の門
「そう、たしかアリスと名乗っていました。そして私はアリス様に降ろされ、目が覚めるとこの姿になっていました」
〇要塞の廊下
魔王はそう語り終えると姿を表した。
魔王「にゃーん」
一同「え?」
一同「ね、猫ぉぉぉぉぉ?!」
小鳥遊蒼汰(魔王JK説は合ってたが、猫だったかぁ...)