勤め先のカフェは悪の組織支部店です

小夜紅テルン

【第30話】エモーショス結成秘話。です。(脚本)

勤め先のカフェは悪の組織支部店です

小夜紅テルン

今すぐ読む

勤め先のカフェは悪の組織支部店です
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇シックなカフェ
  ここまでのあらすじ
  ゾウオの戦いを見、コレールとゾウオの関わりを知った結葉と修。
  結葉と修は、ゾウオの悩みを解決することを決めるのであった。
甘咲 結葉「・・・でも、私達はゾウオさんのことを全然知りません」
甘咲 結葉「強くて怖い人という認識しかありません」
甘咲 結葉「このままではどうしようもないです」
四島 修「コレールさん、ゾウオさんについて教えてもらえませんか・・・?」
コレール「いいよ 僕がお願いしたことだし」
コレール「せっかくだから、僕達のいた世界のことも話してあげよう 少し長い昔話になるけどね・・・」

〇ファンタジー世界
  僕達のいた世界は、この世界よりずっと小さく、住んでいる人も少なかった。
  それでも人々は楽しく暮らしていた
  僕はその世界の王だった
  そしてゾウオは幼馴染で、
  僕の右腕
  トーインは相談役で、
  僕の心の拠り所だった
  性格はそれぞれ違うけれど、助け合って世界を治めていた
  ────でも

〇謁見の間
ゾウオ「どういうことだ・・・」
ゾウオ「この世界が滅ぶ・・・だと?」
予言者「はい」
予言者「予言の書によると・・・ 滅びはもうすぐそこまで来ています」
ゾウオ「そんなものを信じろというのか!!」
コレール「ゾウオ・・・気持ちは分かるよ」
コレール「でもこの予言書が予言を外したことはない」
トーイン「悲しいことだがな・・・ 形あるものには、いつか終わりが来るんだ」
トーイン「だからといってこれは・・・ ちょっと理不尽、だよな・・・」
ゾウオ「・・・では・・・ このまま、滅びを待たねばならないのですか・・・」
コレール「・・・いや、そんなことはさせない」
コレール「僕が、皆が生き延びる道を見つけてみせる」
コレール「ゾウオ、トーイン・・・もしよければ、 協力してほしいな」
ゾウオ「・・・」
ゾウオ「貴方は昔から、そういうお方です どこまでもついていきますよ」
トーイン「お前らだけじゃ不安だもんな 俺も手伝ってやるよ」
  こうして、僕達は『エモーショス』を結成し、
  手始めに世界各地の有能な人々を募集した

〇美しい草原
  そう、幹部達

〇華やかな広場
  この時にも既に世界は滅びかけていた

〇立派な洋館(観測室の電気点灯)
  皆、自分たちの世界を滅ぼさせたくなかった
  だから運命に抗うためにエモーショスへ加入した

〇研究装置
  メンバーは続々と集まり、今のエモーショスが形成されていった

〇シックなカフェ
コレール「そうして今に至る・・・というわけだよ」
コレール「・・・ゾウオはとても真面目だ 昔から真っ直ぐで、忠実で・・・」
コレール「・・・だからこそ、抱え込みすぎる 人に弱みを見せず、一人でどうにかしようとする」
コレール「・・・あの時も」
甘咲 結葉「じゃあ・・・ 私達は、弱みを見せられる人になれれば良い、ということですか?」
コレール「・・・そうだね でも、とても難しいことだよ」
コレール「ゾウオは・・・」
四島 修「やってみなくちゃ分からないです このカフェに来て・・・常々そう思わされますから」
四島 修「僕達、頑張ってみます」

〇洋館の廊下
ゾウオ「・・・・・・」
ゾウオ「・・・我は」
  続く

次のエピソード:【第31話】とにかくまずはアプローチ。です。

ページTOPへ