外戚(脚本)
〇SHIBUYA109
康太郎「今日は、随分と頼りなさそうな若者がおるぞ。どれどれ、そ~っと覗いてみてみよか」
〇集落の入口
我が名は康太郎。およそ350年もこの渋谷を現代風に言うと、パトロールし候。
〇湖のある公園
昔はもっと自然も人の心も豊かであったが、時代が変わっても変わらず1番重要なのは『銭っこ』
〇SHIBUYA109
時代は移れど人は皆『銭っこ』欲しさに、欲深く・・・罪深い
〇SHIBUYA109
先から気になるこの男、全く『気』が感じられぬ。むむむ。もしや
〇SHIBUYA109
おっ!無気男に近付く恐ろしい殺気!
何者だ。この女!
〇SHIBUYA109
田村 志保「翔っ!何ですっぽかしたの! パパは何とかなだめといたけど、どーしたのよ一体!」
〇SHIBUYA109
オレは議員になりたいけど、お前の事は本気で好きじゃない。お前の親のポジションだけしか眼中にない!
翔「オレさ・・・」
〇SHIBUYA109
翔「いや、ゴメンッ! 本当にゴメン」
康太郎「おやおやおや」
翔「そんなに泣くなよ!」
〇SHIBUYA109
康太郎「この男、とんでもない優柔不断だな。昔の俺を見ているようだ。しかし、この女は気というか強運の臭いがプンプンしてるぞ」
田村 志保「パパに一緒に謝りに行こう! 霞ヶ関に戻ろう」
この女、今で言う政治家一家か。よし、この無気男の体を借りて、もう一花咲かせましょうか!
〇キラキラ
翔「おっと! こんなにスンナリ乗り移れるなんて、俺ってラッキー!令和の時代も俺のもんだぜ!」
〇SHIBUYA109
どの時代も、気が強い女ほど、何度もイカせてしまえばこっちの思う壺。こんなに便利な駒はない。
田村 志保「私からパパにお願いして、次の選挙、立候補して頑張ろうね!私、何だってする!」
翔「助かるよ!俺にはお前が必要だから」
田村 志保「翔・・・」
〇SHIBUYA109
それから1年後、俺は結婚して婿養子となり、ひとまずここ渋谷区の区長になった。
〇SHIBUYA109
俺の目指す渋谷。それは、銭っこ改め、お金の価値よりも、心の価値をお金にする町づくり。
〇集落の入口
お金はエネルギー
お金は信用
だが、死んで分かった事。それはこの世に生きているだけで、全てのものは平等にあるべきだ!
〇SHIBUYA109
コンビニもファミレスも買い物と言うもの全てタダにして、その分税金を上げる。
車も自転車もみんなで共有。
〇SHIBUYA109
翔「今では他人事に思う事も、全部自分に置き換えて考えられる。思いやりの町になる。そうすれば」
〇SHIBUYA109
翔「俺みたいな死に方をする奴も居なくなる。 俺みたいな考え方をする奴も居なくなる」
翔「渋谷だけじゃなく、総理大臣になって、日本を変えてみせる! 俺が、この歪んだ世の中を成敗致す!」
地縛霊の復讐…復讐なのか世界のためにやっているのか…。
でもきっとこの後色々なしがらみを感じるとは思いますが、乗っ取ることができるのであれば世界征服も目前?!笑
地縛霊が取り憑いて、出世して…勢いのある作品だなと思いました。
爽快でいいです!
たしかにお金は必要ですが、それに縛られない生き方が出来るなら、そっちの方が心が豊かになる気がします。
日本は今まさに彼の様に世直しをしたいという若者が必要です。区長からその活動を始めた所もとても好感と信頼が持てます! 『金』といういわゆる一種の成果を得るため、人が努力したり挑戦したりすることもある意味大事とは思うけれど、犯罪の無い国にするには人々の平等という点は欠かせないですね。