瞬く星の下で起こる奇跡

どんぐり

星の瞬く夜に(脚本)

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〇大学病院
  ある夜。
千葉アキラ「大丈夫?無理はしないでね」
千葉マホ「うん、急に陣痛が来たんだもん・・・・」
  2人はつい先ほど病院についたばかり。
千葉アキラ「もうすぐ入口だよ」
千葉マホ「わかったわ・・」

〇病院の入口
千葉アキラ「すみませーん!妻が急に陣痛に見舞われたといってます!」
千葉マホ「もう限界なんです・・・ 助けてください・・・」
医師「わかりました!すぐにストレッチャーを出しますので、横になってください!」
千葉マホ「わかりました」

〇病院の待合室
手術医「乗せるぞ、いいな」
手術医「わかりました!」
  男性の妻は、ストレッチャーに乗せられ、手術室へ向かった。
千葉アキラ(どうか、妻を助けて下さい・・!)
  男性もその後を追う。

〇病院の廊下
看護師「大丈夫ですか?すぐに着替えて出産に臨みましょう」
千葉マホ「わかりました・・・」
千葉アキラ「マホちゃん、僕らの願いは叶うかな?」
千葉マホ「アキラくん・・・ 叶うと信じて!」

〇手術室
千葉マホ(お願い!流産でないと願って!)

〇病院の廊下
千葉アキラ(お願いします!)

〇ベビーベッドの置かれた部屋
  3年前のこと。
千葉アキラ「これで用意はできたね」
千葉マホ「そうね」
  2人は、子供の出産を心待ちにしていた。

〇病院の診察室
  しかし・・・
医師「残念ですが、流産ですね」
千葉アキラ「こんなのって、ある・・・?」
千葉マホ「ショック・・・」
  想いは虚しく届かなかった。

〇手術室
千葉マホ(神様、お願いします!)
  やがて、かなり陣痛は激しくなった。
千葉マホ「うーん・・・!」
医師「頑張りましょう!」
看護師「この調子です!」

〇星
  その時だった!

〇手術室
医師「よく頑張りましたね!」
千葉マホ「辛かったわ・・・」
看護師「それに見てくださいよ。元気な双子の男の子と女の子ですよ!」
千葉マホ「やっと会えたわね・・・!」
医師「よく頑張りましたね」
看護師「しかもお二人が生まれた病院と同じ病院で生まれるなんて奇跡ですね!」
千葉マホ(これって運命!?)
看護師「しかも生まれた時間が午前0時!」
  なんという奇跡だ。

〇病院の廊下
医師「生まれましたよ!元気な男の子と女の子です!」
千葉アキラ「本当ですか!?」
医師「しかも家族そろって同じ病院での誕生ですよ!」
千葉アキラ「それって・・・」

〇手術室
  実は過去に彼らは同じ病院で産まれていた。
  その後。

〇病院の廊下
千葉アキラ「これって運命のいたずらでしょうか?」
医師「そうかもしれませんね」
  その時だった。
男性の姉「大丈夫!連絡があって飛んできたけど・・・」
千葉アキラ「姉ちゃん!無事に生まれたよ!男女の双子だ!」
男性の姉「私もここで生まれたのよ!偶然ね!」
医師「偶然たるものですね」
看護師「良ければ、生まれたお子さん、見てみますか?」
「お願いします」

〇手術室
千葉アキラ「よく頑張ったね!」
千葉マホ「やっと、私たちもパパとママね」
男性の姉「久しぶりね」
千葉マホ「渚義姉様!?」
男性の姉「アキラから連絡を受けて駆け付けたの。主人と子供は家にいるわ」
千葉マホ「落ち着いたらまた遊びに来て下さい」
男性の姉「いいわ」

〇ベビーベッドの置かれた部屋
  数日後。
「こんにちは!」
千葉アキラ「いらっしゃい!」
千葉マホ「よく来てくれましたね。概ね落ち着きました」
「こんにちは!」
千葉アキラ「見ていきなよ」
子供「名前は?」
千葉アキラ「司(つかさ)と真(まこと)だよ」
子供「素敵な名前ね」
千葉マホ「夜中の12時に生まれたのよ。星がきれいだったわ」
(神様、ありがとうございました!)
  神様に感謝する、2人だった。

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