愛情深い二人は愛情不足

俺は女に心配されるのが好きだ(脚本)

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〇白い校舎
優弥「紅組! 絶対優勝〜!」
詩織「うわ〜 体育祭ガチ勢無理〜 応援団員になりたい人の心理がわからん」
詩織「応援なんて意味ない 疲れるだけやん」
優弥「詩織は動かないから余計なことばかり考えるんや」
詩織「あんたは動きすぎてやかましいわ」
優弥「どんくさいお前は徒競走もドベだろ」
詩織「順位とかどうでもいいわ 内申点のために学校休まないだけ」
優弥「内申点だけじゃなく紅組優勝のことも考えてほしい」
詩織「欲張りねどうでもいいわよ なんかもらえるわけでもない」
優弥「みんなで勝ち取った優勝は嬉しいよ」
詩織「綺麗事ね どうせ人は一人よ」
詩織「学校なんて体よく洗脳するための場所でしかない」
優弥「冷めてるなあ」
詩織「あ〜次の種目だ 徒競走」
優弥「頑張ってこいよ!」
詩織「あーはいはい」

〇グラウンドのトラック
詩織「優弥に言われっぱなしも嫌だから本気出してやろう」
  いちについて
  よーい
詩織「あっ こける」
優弥「危ない!」
  コースの外から優弥が飛び出してきてコケた私を抱きかかえた
優弥「どうせドベだろうし後でいじろうと思って見てたらコケたからびっくりしたわ」
詩織「あの 恥ずかしいわ みんなが見てるよ 離して」
優弥「あ? しらん 俺が見てなかったら 怪我してたぞ」
詩織「ああ ありがとう(そそくさとコースの外に出ようとする)」

〇白い校舎
優弥「ノリわるいなー 俺のかっこよさをみんなに見せつけてやろうと思ったのに」
詩織「あんたが目立つのに私を利用しないで 迷惑」
詩織「というかなんで私につきまとうの どんくさくて目障りで嫌いなんでしょ」
優弥「違う」
優弥「心配で放っておけなくて体が勝手に動く」
詩織「すごいね それ 体持つの・・・?」
優弥「体力あるから」
詩織「心配」
優弥「俺は女に心配されるのが好きだ」
詩織「エナジーバンパイアじゃん」
優弥「いやお前のほうがちょこまか変なことしよって気になるわ」
詩織「えっ 私目立たないし」
優弥「〜っ 好きだぜ」
詩織「え?」
優弥「隙あらば触りたい」
詩織「変態!」
詩織「付き合ってもないのにそんなこと」
優弥「そんなことってどんな?」
詩織「通報しよ」
優弥「やめて 付き合ってたらいい?」
詩織「やだよ 変な噂を立てられでもしたら」
優弥「いいじゃん 俺と付き合ってよ 詩織」
詩織「お前呼びしたら別れるわ」
優弥「わかった なんて呼んだらいい?」
詩織「ちゃん付けがいい 呼び捨ては少し怖い」
優弥「了解 詩織ちゃんやね 俺のこともあんた呼びしないでほしい」
詩織「なんて呼んだらいい?」
優弥「なんでもいいよ」
詩織「優弥くん」
優弥「はーいー」
詩織「・・・」
優弥「恋人になったんだからいっぱい甘えてね」
詩織「かまって」
優弥「かわいい(なでなで)」
詩織「ぎゅーってしてい?」
優弥「かもん」
詩織「(ぴと)」

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