星夜の下で(脚本)
〇白い校舎
公立夢空高校
〇教室
紗夜「いっけない! 明日の予習してたら遅くなっちゃった!」
紗夜「もうすぐ学校閉まっちゃうし、急いで帰らないと!」
月斗「ハー、ハー・・・」
紗夜「あれ、月斗君? 何か忘れ物でもしたの?」
月斗「ううん、紗夜に渡したい物があって・・・」
月斗「ごめん、詳しい事は手紙を見てないかな? 今急いでるからさ」
紗夜「分かった、後で読んでみるよ」
紗夜「一体なんだろう・・・。 月斗君が手紙なんて珍しいし・・・」
紗夜「何々・・・「今夜、近所の丘に来てほしい」?」
紗夜「うーん、あの丘なら近くだし行ってみようかな・・・」
先生「紗夜さん、そろそろ施錠時間ですので・・・」
紗夜「は、はい!分かりました!」
〇見晴らしのいい公園
月斗(そろそろ時間だ、緊張する・・・)
???「おーい!」
紗夜「月斗君どうしたの? 「今夜ここに来て欲しい」って」
月斗「あぁ、紗夜に見せたい物があるんだ。 ちょうど今夜がその日だから」
紗夜「え?何かあったっけ?」
月斗「あ、今なら見頃かな。 上を見上げてみて」
紗夜「え、上?」
紗夜「・・・わぁー!」
〇宇宙空間
紗夜「星がいつもよりキラキラ光ってる! 凄くキレイだね!」
月斗「今日は「星夜」っていう星がいつもより輝く日なんだよ」
月斗「僕はこの日が一番好きなんだ」
紗夜「確かにキレイだもんね。 見せてくれてありがとう!」
月斗「こちらこそどういたしまして。 今日君が来てくれて良かったよ」
月斗「どうしても君に伝えたい事があったからね」
紗夜「私に伝えたい事?」
月斗「うん、君にお願いがあるんだ」
月斗「紗夜、僕と・・・付き合ってくれる?」
紗夜「え・・・!? ど、どうして私に?」
月斗「君が人一倍頑張ってるのを見てたら、君の支えになりたいって思ったんだ」
月斗「勉強や部活動も遅くまで頑張ってるのに、ボランティアまでしてるんだから紗夜は本当に頑張ってると思うよ」
紗夜「そ、そんな事・・・。 私はただ皆に負けないようにしてるだけで・・・」
月斗「でも僕には分かるよ。 君は誰よりも輝いてるって」
月斗「この星夜の星みたいに、ね」
紗夜「月斗君・・・!」
紗夜「分かった、付き会うよ! これからもよろしくね!」
手紙と花束で告白する月斗君。カッコいい。☺️
お題のBGMと相性抜群ですね。
これぞ青春、素敵なお話でした。
ハッピーエンドでよかったです。