3姉妹の女神達との出会い。(脚本)
〇通学路
※この話は犬にお尻を噛まれ、更に車に轢かれた女子高生が死んでしまい、不思議な世界に飛ばされるお話です。
途中でちょっぴりエッチなシーンがありますが、苦手な方はご注意ください・・・。
三田尻彩夏「ひいぃぃっ!お、お助けぇぇぇぇっ!!」
「ワンワン!!」
千葉県千葉市の路上で、大急ぎで何かから思い切り逃げていた──。
私の名前は三田尻彩夏 (みたじりあやか)。千葉県の女子高に通う高校3年生。
最初は埼玉県の朝霞市に住んでいたが、私が中学生の時にお父さんの仕事で家族みんなで千葉県に引っ越ししてきた。
犬「ワンワン!!」
それは、首輪にリードがしっかり付いている1匹の茶色の大きな犬である。
・・・ではなぜ、私が今この犬から思い切り逃げているのか?
三田尻彩夏「だから、ごめんってば!尻尾を思い切り踏んづけちゃった事は謝るからぁ・・・!!」
犬「ワン!!」
そう、私が本屋さんまで参考本を買いに行った後に不注意でこの犬の尻尾を踏んでしまった事が原因で追いかけられているのだ。
これに関しては完全に私が悪いのだが、あまりの恐怖で犬から逃げたのが失敗だった──!!
犬「ガウッ!!」
ガブリッ!
三田尻彩夏「きゃああああああああ!!」
犬が勢いをつけて飛びつき、私のお尻を思い切り噛みついてきた!
三田尻彩夏「痛い痛い痛い!!や、やめてぇ!お尻噛まないでぇ!!」
ビリィッ!
三田尻彩夏「あーーーっ!!」
犬の噛む力に耐えきれず、ズボンのお尻部分を思い切り食い破られてしまった!!
三田尻彩夏「や、やだぁ!!ズボン破れちゃった・・・!!」
食い破られてしまったズボンのお尻部分に大きな穴が空いてしまい、そこからパンツが丸見えとなっていた!
三田尻彩夏「もう最悪・・・!パンツ丸見えだよ!!」
ズボンが破れてパンツ丸出しとなった私は恥ずかしさのあまりに赤面し、両手で自分のお尻を隠した状態で柴犬の方に向き直る。
三田尻彩夏「このバカ犬っ、よくも乙女のお尻を!!・・・どうしてくれるの!?」
犬「グルルゥ・・・」
食いちぎったズボンの切れ端を咥えていた犬が私を睨みつけた後、方向を変えてその場から逃げるように去っていく──。
三田尻彩夏「あっ!こらぁ、待ちなさぁーい!!」
両手でお尻を隠したまま逃げる犬を追いかけていく私だが・・・!!
ブォォォォォォォッ!
三田尻彩夏「──えっ!?」
犬を追いかけて曲がり角を曲がった後、横から走ってきた1台のトラックに気付くのが遅かった・・・。
三田尻彩夏(あ・・・)
・・・気がつくと私の体は宙にゆっくり浮き、地面に背中から思い切り叩きつけられたのだった。
〇海辺
三田尻彩夏「うーん・・・」
強い日差しを浴びて深い眠りからようやく覚めた今・・・、私は目を軽く擦りながらゆっくり体を起こす。
三田尻彩夏「ま、眩しい・・・」
三田尻彩夏「ん?ここは・・・海!?」
さっきまでとは違う場所にいる事に気づき、私は辺りを見渡した後にゆっくりと立ち上がる。
空を見上げれば青い空に白い雲、ギラギラ光る太陽がとても眩しく日差しもかなり強く、目の前には綺麗な海がある。
あの犬にお尻を噛まれ、その後にトラックに轢かれた事はうっすらだが覚えている・・・。
三田尻彩夏(な、何ここ・・・!?私がいた千葉じゃない──!!)
三田尻彩夏(どうしてこんな場所にいるの!?)
突然の事で焦りだし、このような場所に自分以外の人間が1人もいない事に不信感を抱く。
ここがどこなのか不思議な上に困惑し、どうしたらいいか分からないでいると先ほどから全身がスースーするのが感じる。
三田尻彩夏(・・・ん?)
三田尻彩夏「っ!?・・・き、きゃあああああああああっ!!」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)