37面 声揃い(脚本)
〇小さい倉庫
折中の区画は頼む
と、古い敷き布団2枚に
同じようにマジックで書いてある。
実際昔に書かれたの、
演出のため、持ってきたのかな。
〇ディベート会場(モニター無し)
川浦 凪「タマミちゃんだーっ」
折中珠未「何だよー」
川浦 凪「学校来ないでー」
川浦 凪「だって不良だもん」
川浦 凪「ふりょーっ、このふりょーっ ぷりょぷりょーっ」
折中珠未「何いってんだ」
川浦 凪「さみしいだろーっ」
折中珠未「・・・・・・」
(引っ込むタマミに)
葵星羽「そういうときは ありがとうと返しなさいよ」
川浦 凪「あ、星羽おばちゃん」
葵星羽「おばちゃんじゃありません おねーさんっ」
・・・結局、前と同じポジション?
元のさやにおさまった
星羽さんは何、
クリスマスの書いてるの?
(星羽、折中、俺、聖恵3ポジ?)
不良(品)とかに使うような
紙片に(12?)
〇駅のホーム
紫サインペン(むら先)
キャップとってあって、
また向かってほしいってことでしょうか?
別の路線に乗り換えようかって辺り
(タマミいきならいいけどな)
〇未来の店
江藤鉱「はぁー・・・・・・」
大花歴亜「すっごいため息」
江藤鉱「そりゃため息も出ますよ」
大花歴亜「兄さんからはじめて泣き言が出たっ」
江藤鉱「あ、折中さん・・・」
江藤鉱「あちらのお客様 ロープ使いたそうにしてるんですが」
江藤鉱「こっちから声かけた方がいいですか?」
江藤鉱「それとも言われるまでは・・・ 言われたらでいいですか?」
そのお客様を確認しに動く折中さん、
俺もついていって
折中珠未「そうっすね」
──その後、何か
折中さんの手首つかんじゃって
急に俺が止まって、
折中さん「おおっとっ」て体触れて
背中にぶつかってきた拍子かな
腕突き出されても
(前に、血管見えるくらいに)
離し難くて、
振り払われないのでそのまま歩いて
何か店内でそうしていちゃった。
〇ソーダ
声がそろったのはじめてだ
彼女 寝返りうって
仰向いた姿勢で吐息がもれている画像
(白い吐息が煙浮きしてる)
彼女も気に病んでいて、
一緒にごはん食べにいこ
(ってメールくれるのか
こっちがメールして?うーん)
ツルハシ「よかった、おわっちゃうのかと思った」
芸人ツルハシはとても心配して、
それはこちらにも伝わって
ツルハシ「ほんとよかった」
と、キス、え、するの?
(ていじゃなくて?)
てところで切り替わる──
〇電車の中
珠未さんと同じ電車で帰るったって
どうすりゃいいんだ。
話しかけたってペコッとお辞儀して
スルーされるだけでシカトされてんのに
珠未さん立ってるところ、妙に人多いな。
両サイドとか(わきを固めるように)
全体車両はすいてんのに、
珠未さん、振り返って
俺のこと気づいてる、たってな・・・
〇廃墟の倉庫
──最後無理やり自分で
カートン積み上げたの持ち抱えながら
隙間こじ開けようとすると、
「届くって言ったぜーっ、うち」
と、タマミが飛び込み、そこに入る