エピソード9(脚本)
〇開けた高速道路
──夏休み──
愛唯「ふんふんふんふ〜ん♪」
愛唯「帰省だ帰省だ〜♪」
りん「め、愛唯ちゃん、もう少し静かに・・・・・・ね」
りん「ほら、バスの中だし・・・・・・」
愛唯「あ・・・!!」
愛唯「う〜ごめん、りんちゃん・・・・・・」
りん「次のバス停で降りるよ、準備して」
愛唯「はーい!」
りん「め、愛唯・・・・・・」
〇通学路
愛唯「じゃありんちゃん、また明日ねー!」
りん「うん、また明日・・・・・・あの、愛唯・・・・・・」
りん「本当に行くの・・・・・・?ハードスケジュール過ぎない・・・・・・?」
愛唯「でも予約しちゃったし?行こうよー!絶対ゆっくりできるよー!」
愛唯「迎えに行くからー!」
りん「わ、わかった・・・・・・」
りん「ね。お願いだから・・・・・・」
愛唯「わかってるって!爺やにも言っとくからー!」
りん「あ・・・・・・うん。そっか。じゃあまたね」
愛唯「またねー!!」
りん「・・・・・・」
りん(絶対・・・・・・わかって無いよね、あれ・・・・・・)
〇広い和室
愛唯「たっだいまー!!」
愛唯「爺〜?さっそく話したい事があるんだけど、いるかな〜?」
爺やさん「何でしょう。お姉さまなら研究室に・・・・・・」
愛唯「そ、そうじゃなくて〜」
愛唯「明日!!例のモノ、よろしくね!」
爺やさん「勿論でございますとも!」
爺やさん「ささ、お茶でもどうぞ」
愛唯「へへー。いただきま~す!」
〇大きな箪笥のある和室
──女学校の寮、津風の部屋──
津風「──うん、今日の巡視も問題なし、だな」
津風「さて、良い加減着替えて家に戻ねばな」
津風(持って行くものは・・・・・・宿題は終わったから着替えくらいかな)
津風「荷造り・・・・・・終わり」
津風「よし、着替えるか!」


