五月二十一日のハチ公

科学

エピソード1(脚本)

五月二十一日のハチ公

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〇綺麗なリビング
タケル「みんな大好きアーモンド、大好きバーモンドの時間だよ!」
タケル「さて今回の動画「ポ〇モンの色違いが全種類ゲットできるまで帰れません」です!」
タケル「では早速プレイしていきます!」
タケル(あぁあ視聴者はたったの3人)
タケル(俺は今底辺の生活をしてる)
タケル(俺は本来心霊系のユーチューバーになりたかった)
タケル(けど俺にはその度胸がないんだ!)
タケル(だからこんなにつまらない動画を投稿しなきゃダメなんだ!)
タケル(何かいいネタはないかなぁ)
  ピロロロン
視聴者「あなたのファンです!」
  ピロロロン
視聴者「できればあなたに渋谷のハチ公の噂を調べて欲しいんです!」
タケル(ハチ公の噂?)
タケル(ハチ公の噂ってなんだろう?)
タケル(よし!動画を撮り終わったらググるぞ!)
タケル「それでは今回の動画は終わりです」
タケル「次回もお楽しみに〜」

〇数字
インターネット「みなさんは知っていますか?」
インターネット「忠犬ハチ公の銅像には本当のハチ公の霊が宿っている事を・・・」
インターネット「皆さんが知っている通りハチ公はご主人様を駅で待つ素晴らしい犬です」
インターネット「ですが1925年五月二十一日ご主人様が死んでしまいました」
インターネット「忠犬ハチ公はその日からずっと駅で待ち続けました」
インターネット「しかしいつまでたってもご主人様が来ないので待っている間に死んでしまいました」
インターネット「そしてあの世でご主人様とあいました」
インターネット「その時寂しそうにしていたので友達を連れてくためにハチ公の銅像に取り憑きました」
インターネット「その日から五月二十一日ハチ公の銅像の近くではたくさんの人が行方不明になっています」

〇綺麗なリビング
タケル「なるほど」
タケル「俺は度胸はないけど心霊系の動画は撮りたかったしなぁ」
タケル「よし!行ってみるか」

〇ハチ公前
タケル「みなさんこんにちは!」
タケル「みんな大好きバーモンドの〜初!」
タケル「心霊系動画ー!」
タケル「そして心霊系動画最初の企画は〜ハチ公は本当に動くのか!」
タケル「みなさん着きました!」
タケル「現在は五月二十一日ハチ公の主人が死んだ日です!」
タケル「そしてハチ公を動かすために必要な行動は、ハチ公に「ご主人様の友達になりに来た」と言えばいいらしいです」
タケル「それではやります!」
タケル「僕はアーモンド大好きバーモンドです!」
タケル「あなたのご主人様の友達になりに来ました」
タケル「動かないんだけど・・・」
タケル「うお!動き始めた!」
  ゴゴゴゴゴゴ

〇魔界
タケル「うわ!ここどこだ」
タケル「もしかしてここは異世界!?︎」
タケル「すごいなんて暑い場所だ・・・」
タケル「では少し異世界探検しましょう」
タケル「ん!あそこに建物がいくつかありますね」
タケル「ちょっと行ってみましょう」
ハチ公「待て」
タケル「犬が喋った!」
ハチ公「なんの話をしている」
ハチ公「今からお前をご主人様のところに連れてゆく」
タケル「え?」
ハチ公「それでは私の尻尾に掴まれ」
タケル「うわー」
タケル「あれは冗談なんですどうか現世に戻してくださいお願いします」
ハチ公「いや無理だ」
ハチ公「それにご主人様も期待していたしなぁ」
タケル「に・・・逃げなきゃ」
ハチ公「まて貴様は逃がさない」
タケル「ヒ〜〜」

〇裁きの門
タケル「みなさんやっと逃げきれましたはぁはぁ疲れた」
タケル「うん?ちょっと画質悪いな」
タケル「皆さん一回映像切ります」

〇裁きの門
タケル「はいみなさん直りました」
タケル「改めて視聴者の皆さん!」
タケル「いやー本当に動くとは思いませんでした」
タケル「それでは質問コーナー!」
視聴者「どうしてこの企画をやったんですか?」
タケル「いい質問ですね!」
タケル「実はこの企画をやっているいる理由は僕のファンから依頼をうけつけたからです」
視聴者「後ろ」
タケル「後ろ?」
タケル「う・・・わハチ公が・・・俺の後・・・ろに」
タケル「に・・・逃げなきゃ」
ハチ公「お前は逃さない」
ハチ公「大人しく俺の尻尾に掴まれ」
ハチ公「じゃなきゃくわえて持っていくぞ」
タケル「うぎゃー」
タケル「逃げなきゃ!逃げなきゃ!死ぬゥー」
ハチ公「待て」

〇地下広場
タケル「皆さんやっと逃げきれました・・・」
タケル「ここはさっき見えた建物の中です」
タケル「しかも建物の中に火花が飛んでいます!」
タケル「さすが異世界」
タケル「まぁ走り疲れたので疲れたので少し寝ます」
  ピロロン
視聴者「寝てる時にハチ公が来たらどうするんですか?」
タケル「そこは扉を閉めてその上に鉄の棒を乗せたので大丈夫です!」
タケル「それではおやすみなさい」
  ガギッバキ
  ピロロン
視聴者「大変です」
  ピロロン
視聴者「大変ですよ」
タケル「ん?なんだ」
ハチ公「ガルルル」
タケル「アァー」
タケル「もうダメだ」
ハチ公「お前さっき注意したのにまた逃げたな」
タケル「ぎゃああああ」
  ポチ
タケル「ん今何か押したぞ」

〇ハチ公前
  ピロロン
視聴者「バーモンドさん起きてください!」
タケル「ン、なんだ?」
タケル「いやーあれは夢だったのかなぁ」
  ピロロン
視聴者「あれは夢じゃありませんよ」
視聴者「私たちも見ましたから」
タケル(本当に俺ハチ公の噂の動画を撮り終わったんだ)
タケル「それではみなさんさようなら〜」

〇綺麗なリビング
タケル「みなさんこんにちはアーモンド大好きバーモンドです!」
タケル「いやぁ私が売れた動画『ハチ公の伝説』から一年経ちました」
タケル「皆さんありがとうございます」
タケル「そしてこれからもバーモンドチャンネルをよろしくお願いします!」
タケル「さて今回は私の売れるきっかけとなったハチ公に感謝しに行くだけです!」
タケル「それでは行きましょう」

〇ハチ公前
タケル「はい着きました」
タケル「ハチ公さん私にあの様な動画を撮らせてくれてありがとうございました」
タケル「それでは電車で帰ります」

〇地下街
タケル「はーいそれでは皆」
タケル「う!頭が」
  バタ
  ピロロン
視聴者「大丈夫ですか?今救急車呼びますね」
  ピロロン
視聴者「え!冗談なんじゃないんですか」
  ピロロン
視聴者「起きてくださーい」
  ピーポーピーポー

〇病院の待合室
医者「保護者の方達ですか?」
医者「本日七時にタケルさんは脳溢血で死亡しました」
医者「お悔やみ申し上げます」
お母さん「え、今犬がいませんでしたか?」
医者「ここは病院です」
医者「犬なんているわけないでしょう」

コメント

  • あのハチ公が、、、と思う怖いストーリーです。でも、ハチ公がご主人のためにという優しさが入り込んでいるので複雑ですね。だからといって異世界に飛ばされたくないですが。

  • このままハチ公の主人のところに行ってたらどうなってなんだろう?…と考えながら気づいたんですが、彼、主人のところに行ってますよね!?
    ユーチューバーも大変だなぁと思いました。

  • 主人公が脳溢血で亡くなったのはハチ公のせいですか?ユーチューバーも命懸けですね。心霊スポットは怖いです。

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