荒廃世界と死に行く者(脚本)
〇荒廃した街
アナウンス「皆様おはようございます。 本日も一日頑張りましょう」
〇荒れた倉庫
ユウ「・・・ぐぅ・・・ぐぅ・・・」
ユウ「ん・・・もう朝か。 そろそろ起きないとな」
ハナ「・・・」
ユウ「ハナ、俺を心配してるのか?」
ユウ「・・・ってもう自我も無いんだったな。 数年経ってもなれないな・・・」
ユウ「まぁいい、物資でも探して来るか」
ハナ「・・・」
〇荒廃したセンター街
ユウ「・・・今日も奴等が働いてる音が聞こえてくるな」
ユウ「まぁAIには感情も疲労もないだろうし、一日中仕事も出来るだろうな」
ユウ「・・・もし俺があそこで抵抗しなかったら、今頃一人にならずに──」
ユウ「ウッ・・・!?!?」
〇荒廃したセンター街
ユウ(う、ダメだ・・・目眩が・・・吐き気が・・・)
〇赤い花のある草原
ユウ「・・・」
ユウ「あれ・・・ここは何処だ?」
???「兄さん!」
ユウ「ハ、ハナ!? どうしてお前がここに!?」
ハナ 「えへへ、会いたかったよ兄さん!」
ユウ「あぁ、俺も会いたかった・・・! ハナ、ハナ・・・!!」
ハナ 「兄さん、泣かないで。 これからずっと一緒だよ・・・」
〇実験ルーム
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ワクワクする物語の始まり! と思ったら読切だったんですね!
AIの恐ろしさが染み渡るメッセージで素敵でした😃
人工知能に仕事を支配されて無個性になる惨状。
近い将来、本当に起こりそうで恐怖ですね。
今や絵を読み込むだけで、あっという間に描いてくれますから……。