エピソード49『想いは消えて…』(脚本)
〇通学路
2015年、イバラキ。『柊なゆた』
柊 なゆた「え?! 爆発音?」
桜 壱貫(さくら いっかん)「『なゆた』逃げろ!!」
タタミ「2人とも無事?!」
桜 壱貫(さくら いっかん)「いったい何が起こってるんだ、 『タタミさん』!」
タタミ「余裕ないから、 とりあえずアナタ達にコレを!」
柊 なゆた「頭、クラクラするー」
タタミ「『モカちゃん』と合わせて3人で、それぞれ持ってて」
柊 なゆた「ふぁああ」
柊 モカ(フリーシー装着)「──ついに、来たんでしゅね」
タタミ「・・・ええ」
柊 なゆた「え? な、何が来ちゃったの?」
桜 壱貫(さくら いっかん)「下がっていろ」
桜 壱貫(さくら いっかん)「・・・『ホーム・ホルダー』だな」
柊 モカ(フリーシー装着)「けど、ボクは、 ──彼らに勝てない」
タタミ「みんな下がって! 『楽々』と『コージ』のところまで逃げて!」
桜 壱貫(さくら いっかん)「いや、俺はココに残る」
柊 モカ(フリーシー装着)「ぼ、ボクは、」
桜 壱貫(さくら いっかん)「大丈夫だ、俺たちに任せろ!」
タタミ「──よりにもよって、アナタがココへ?!」
「『ホーム・ホルダー』のナンバー2 ・・・『パープル・マム』!」
〇通学路
タタミ「けど、 わたしだって簡単には負けないよ!」
タタミ「そ、そんな! この目で追えない剣撃なんて!」
桜 壱貫(さくら いっかん)「あんた、 確か、校内で会ったことがあったな」
パープル・マム「我が父に仇なすモノたち、 アナタ達はココで消えなさい!」
桜 壱貫(さくら いっかん)「こんな馬鹿力、 その体のいったい何処から出てくるんだ!!」
「・・・なんで? ・・・どうして?」
柊 モカ(フリーシー装着)「どうして『ユキしゃん』が、 ・・・なんで?」
パープル・マム「──目的は果たしたわ」
パープル・マム「・・・この時間軸から『カノジョ』は消えた。 これ以上、アナタ達に干渉する意味は無い」
〇菜の花畑
????年、イバラキ?『柊なゆた』
──私は、夢を見ているのだろうか?
昔、
・・・3人で、会っていたことを、
私はいつの間にか忘れていた。
タタミ「これ、 『なゆた』にあげるね! いちおー、わたしの宝物♪」
柊 なゆた(幼少期)「うわー、可愛い髪飾りー♪ それに、ほーせきも!!」
柊 なゆた(幼少期)「ありがとう!」
柊 なゆた(幼少期)「ほんと、ありがとう!」
「・・・ありがとう」
「ありがとう、」
「・・・大好きだよ、・・・ママ」
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭