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あとりポロ

エピソード42『憧れ』(脚本)

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〇野球のグラウンド
  2015年、イバラキ。『柊モカ』
柊 モカ「・・・・・・」
  その日、授業を終えたボクは、
  
  独り校庭を歩いていた。
  
  1人で居たい気分だった。1人にさせてほしかった。
柊 モカ「なんでしょ? この香り」

〇白
  中庭に、
  
  ・・・ソレは広がっていた。

〇華やかな広場
柊 モカ「・・・・・・これって」
「どうしたの? ・・・そんなに花壇が珍しいかしら?」
柊 モカ「ち、違うんでしゅ! えと、 ただただ、キレイでしたから、 ・・・そして、香りが、」
玖条雪(くじょう ゆき)「新入生の子ね。 もし・・・、自然と導かれた。 そう言うことなら、私とアナタは同類なのかもしれないわね」
玖条雪(くじょう ゆき)「私も静かなところへ行きたかったの。 あのロボットのせいかな? みんな騒いでいるから、ちょっと落ち着きたくて」
  きっとまた『いっか』が、
  
  『タタミさん』とドタバタ騒ぎを、してるんだろう。
  なんか、
  
  ・・・ちょっと恥ずかしい気持ちになる。
玖条雪(くじょう ゆき)「なんかね。 ここの学校って、園芸部が無いらしいの」
玖条雪(くじょう ゆき)「・・・それでかな、 私がなんとなく、此処の世話をするようになったの」
玖条雪(くじょう ゆき)「どう? お暇なら一緒に花壇のお手入れなんて」
玖条雪(くじょう ゆき)「手が汚れても、 腰が疲れても構わないなら、だけど」
柊 モカ「え、えと、」
  ・・・ボクは、
  
  このキレイな人の事を知りたくなった。
柊 モカ「ボク、・・・『モカ』 『柊モカ』って言いましゅ! アナタのお名前、よかったら、ボクに教えてくだしゃいましぇんか?」

〇華やかな広場
  ──その声は、突如として響き渡った。
  
  大気が震え、──空が鈍色になる。
  行きますよ! 『壱貫くん』
  
  『DDデストロイ光線』、発射!!
玖条雪(くじょう ゆき)「ほんと、・・・とんでもないわね。 もしあの人たちが、此処にまでアザをなすなら・・・」
玖条雪(くじょう ゆき)「ちょっと行ってくるわ」
玖条雪(くじょう ゆき)「──挨拶が遅れてごめんなさい。 私は、3年の『玖条雪《くじょう ゆき》』 ・・・また会えるといいわね、『柊モカさん』」
柊 モカ「あっ、ま、」
  止める事は出来なかった。
  
  ただボクは、
  
  ──心の底から彼女に惹かれた。
  
  ・・・あんな、
  あんな、
  
  ────堂々とした女性、ココロの強い女性に、
  
  ボクは、どうしても成りたかったから。
  𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭

次のエピソード:エピソード43『ある朝の日』

コメント

  • おぉーー✨新キャラキター━(゚∀゚)━!
    雪ちゃん美人さんで素敵😍
    モカちゃんの交友関係が広がって更にワクワクだよ❗((o(。>ω<。)o))
    もっと雪ちゃんとの絡みが見たい(*´ェ`*)ドキドキ
    今後の展開に超期待っ❗(´。✪ω✪。 ` )

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