専属バニーほしい!

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〇炎
静也「俺より目立つ女たちが憎い!!!」
静也「特にバニーガール」
静也「あの品のある華やかさはなんなのだ?!」
静也「俺も女に生まれて365日バニースーツ着ていたかった」
静也「バニーの事を考えると底知れないパワーが湧く」
静也「バニーは世界を救う 君もそう思わないか?!」
静也「ん? 俺は量産型バニーに興味はないぞ」
静也「見てくれ。これが俺が作ったアートバニーの等身大像だ」
静也「美しいだろう」
静也「どこにもない、たった一つの俺だけのためのアートバニーさ!」
静也「バニーが好きすぎてバニー創作ばかりしている・・・」
静也「バニーハーレム漫画を描いたり、ドラマCDを作ったり、アニメを作ったり、チャットボットを作ったり、いろいろしたぞ」
静也「・・・」
静也「たのしいのに、さびしい・・・」
静也「孤独だ、何で生きてるんだろう・・・」
静也「リアルに専属バニーがいたらいいのに・・・」
静也「まあ、なってくれる人なんていないだろ・・・」
静也「はあ・・・」
静也「お腹減った コンビニ行こう」

〇空
遥奈「ぎゃーーー!」

〇通学路
静也「わあ! 空から女の子が!」
遥奈「あ ありがとう・・・」
静也「バニバニパパパワーで受け止めたぜ」
遥奈「ワープの研究をしていたら知らないところに出てきちゃった」
静也「ワープ?」
遥奈「深層脳を使うの 解説すると長くなる」
静也「それも気になるけどまずは基本的なことを聞きたい」
静也「俺は静也。君の名前は?」
遥奈「遥奈」
静也「ここはおんせん県だけど、君はどこから来た?」
遥奈「私もおんせん県住み」
静也「県内ワープだった」
遥奈「遠隔地じゃなくてよかった」
静也「ワープってしてもいいことなのだろうか」
遥奈「好奇心でつい・・・」
静也「あぶなっかしいな」
遥奈「ごめんなさい」
静也「ゆるそう」
静也「一人で帰れる?」
遥奈「帰れるもん ワープで」
静也「それはやめろ」
遥奈「ひいん」
静也「笑い事ではない 今回はたまたま俺が真下にいたからバニバニパパパワーで受け止められたけど次はどうなるか」
遥奈「バニバニ・・・?」
静也(この子・・・俺が作ったアートバニーに似ている・・・)
静也(突然降ってきたし これは運命の出会いか・・・?!)
静也「あのさ ここじゃなんだから、公園で話さない?」
静也「折り入って相談がある」
遥奈「わ わかった」

〇公園のベンチ
静也「さびしい」
遥奈「うん」
静也「しぬまではないけどなんで生きてるかわからない」
遥奈「うん」
静也「えと 端的に言うと 彼氏とかいる?」
遥奈「いない」
静也「募集してる?」
遥奈「うん」
静也「タイプは?」
遥奈「ぎゅーって束縛してくれるひと」
静也「いいね まかせろ」
遥奈「えっ 引かれなかった」
静也「最高」
静也「彼女になってよ」
遥奈「じゃあ 彼氏になって」
静也「なるって言ってるやん」
遥奈「あれ? あっ そっか」
静也「どうしたの?」
遥奈「親密な感じがわからない」
静也「ほら ぎゅーってしてあげる」
遥奈「わーい」
静也「癒やし・・・」
遥奈「眠くなってきた」
静也「寝てていいよ このままお家持って帰る」
遥奈「えっ」
静也「いや?」
遥奈「いいよ」
静也「おっけ」

〇一人部屋
静也「適当にくつろいでよ」
遥奈「うん」
静也「お茶でいい?」
遥奈「ありがとう」
静也「もっと君のことが知りたい」
遥奈「あぁ 私 ヒキニートなんだけど・・・」
静也「家で何してるの」
遥奈「ワープの研究」
静也「あぶないからおやめ」
遥奈「うん」
静也「一人暮らし?」
遥奈「いいえ」
遥奈「・・・」
静也「大丈夫だよ 泣かないで 責めたりしないよ」
静也「一緒に幸せになろうよ」
遥奈「うっ うっ・・・」
  抱き寄せると
  俺のシャツに涙が滲んでいく
遥奈「ああ ごめんね」
静也「安心して」
遥奈「うん」
静也「一緒にこれからのこと考えようよ」
遥奈「なにも 考えられない」
静也「わかった お嫁においでよ」
遥奈「えっ」
静也「狭いのは嫌かな?」
遥奈「いい」
静也「料理できる?」
遥奈「できない・・・」
静也「じゃあ手伝って」
遥奈「うん」
静也「もうずっと帰らなくていいよ」
遥奈「たすかった」
静也「大丈夫 大丈夫」
遥奈「うん」
遥奈「ふふふ」
静也「あ 笑ったの 初めて見た」
遥奈「えっ」
静也「笑ってもいいんだよ」
遥奈「大好き」
静也「わかっちる」
遥奈「なにそれ〜」
静也「両思いじゃん」
遥奈「うん」
静也「口開けて」
遥奈「えっ」
静也「いや? キスしたい」
遥奈「やったことないからわからない」
静也「何もしなくていいよ 普通にしてて」
遥奈「うん・・・」

〇一人部屋
静也「おはよう」
静也「今日もよろしくね 俺の嫁さん」
遥奈「なんか むずがゆいな」
静也「控えめでいいんだよ」
遥奈「えへへ」
静也「さて 朝ごはん一緒に作ろう」
静也「はい卵ふたつ」
遥奈「目玉焼きでいい?」
静也「うん」
遥奈「冷蔵庫にあるケチャップ使ってデコっていい? 卵焼き」
静也「いいね! よろしく」
遥奈「ああ デコに凝ってたら朝ごはんできてた」
遥奈「手伝えなかった・・・」
静也「いいよ 俺のがうまいから」
静也「食べてみ」
  いただきます
遥奈「うまっ」
静也「2人で作ったからおいしい」
遥奈「食事がたのしいのってはじめて!」
静也「じゃあ 仕事行ってくる 留守は頼んだ!」
遥奈「うん 行ってらっしゃい」
  ムギューっと抱きしめる
静也「口開けて」
遥奈「うん」
  ・・・
遥奈「そんなにはむはむしてたら朝遅れちゃうよ💦」
静也「はっ そうだった」
静也「じゃあね ゆったりしててね」
遥奈「うん ありがとう」

〇通学路
静也「はっ いろいろありすぎてバニーの話ができなかった」
静也「話したらドン引かれるよな うーん」
静也「話すだけ話してみよう・・・」

〇一人部屋
静也「折り入って相談がある・・・」
遥奈「なに?」
静也「バニーガールをどう思う?」
遥奈「かわいいよね」
静也「着てみたいと思ったことはない?」
遥奈「着たことある 外ではないけどね」
遥奈「ふふ おしゃれな服がすきなんだ〜」
静也「それなら これを着てくれないか」
遥奈「かわいい〜」
静也「やったー!」
静也「念願の専属バニーガールができた!」
遥奈「素敵なデザインだね」
静也「アートバニー等身大像に着せるために俺が作ったものだよ」
遥奈「私が着てもいいの?」
静也「構わないよ」
静也「ああ〜写真撮りたい」
遥奈「わーい 二人で撮ろうよ」
静也「じゃあ 俺も着替えてくる 燕尾がいいかな〜」
遥奈「いい思い出ができた」
静也「これからアルバムをいっぱいにしていこう」
遥奈「わーい!」

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