交代奴隷

L-eye

たった1つ(脚本)

交代奴隷

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〇女の子の一人部屋
ベネ「んんっー!」
  べネは大きく伸びをする。
ベネ「よし、今日も1日・・・」
ベネ「1日・・・」
ベネ「みぎゃああああああ!!!!!???」
ベネ「な、なにしてるんですか!」
名俣「何って・・・ 笑顔でベネちゃんを見つめてただけだよ」
ベネ「・・・・・・・・・」
名俣「あ待って、引かないで」
ベネ「い・・・いつから?」
名俣「・・・3時間前から」
名俣「・・・・・・」

〇住宅街
ベネ「ハッハッハッ・・・・・・」
ベネ「逃げないと・・・逃げないと!」
名俣「悪い奴隷はいねえが~ 悪い奴隷はいねえが~」
ベネ「・・・来た!!」
名俣「待~で~」
ベネ「やだ!絶対待ちたくない!」
名俣「待~で~」
ベネ「だんだん追い付いてきてる!!」
ベネ「どうしよう・・・ この距離じゃ魔法圏内──」
ベネ「ハッ!」

〇ファミリーレストランの店内
名俣「私はね、ただ奴隷ってどんな感じなのかなーって興味があっただけ」
名俣「だから命令なんてキョーミないし、 する気もない」
ベネ「・・・・・・」

〇住宅街
ベネ「あんな事言ってたし、 もしかして魔法使わないんじゃ?」
ベネ(ですよねー!)
名俣「くっくっく・・・追いついたぞ小娘」
ベネ(しかも何そのキャラ―!)
名俣「さて、どう料理してやろうかのう?」
名俣「まあ、まずは・・・」

〇カラオケボックス
ベネ「♪振り向かないなら振り向かせちゃお 満点星空ストライク☆」
ベネ「・・・って、 普通に歌っちゃってるー!」
ベネ「・・・どうしよう」
名俣「はいドリンク」
ベネ「あ、ありがとうございます」
ベネ(て、手慣れてる・・・)
名俣「どう?楽しい?」
ベネ「楽しいですけど・・・」
名俣「楽しいけど?」
ベネ「けど、全然これじゃあ奴隷っぽくないというか・・・」
名俣「いいじゃん別に」
ベネ「いや、い、良いんですけどぉ・・・」
名俣「物足りないって?」
ベネ「!」
ベネ「い、いや、も、物足りないなんて、そんな」
  どきラブメモリー
  
  作詞:樫山 朔
  作曲:極原 徹
ベネ「え?・・・え?」
名俣「歌うよ!!」
名俣「どきどき♡みんなの笑顔でハッピー♪・・・」
ベネ「・・・・・・」
ベネ「やっぱり、変な人だ!」

〇住宅街
名俣「あー楽しかった!」
ベネ(気楽だなあ・・・)
名俣「今日の夜は何を食べよっかな〜!と」
名俣「・・・・・・・・・」
名俣「・・・・・・・・・・・・」
ベネ「ど、どうしました・・・?」
名俣「・・・ない」
ベネ「え?」
名俣「食べ物を、買ってない!」
ベネ「た・・・食べ物?」
名俣「ベネちゃん」
ベネ「は、はい」
名俣「ウチには、『ないもの』が3つある」
ベネ「・・・はあ」
名俣「1つ目が、常識」
ベネ「・・・・・・・・・」
名俣「2つ目が、節操」
ベネ「・・・・・・・・・・・・」
名俣「そして、3つ目が・・・」
ベネ「3つ目が・・・?」
名俣「食料品の在庫です」
ベネ「・・・・・・・・・」
名俣「気づいたようだね」
ベネ「ど、どうするんですか!?」
名俣「・・・・・・」
名俣「ベネ子よ、落ち着くのじゃ」
ベネ「は、はあ」
ベネ(だから何なのそのキャラ!?)
名俣「今我々がやる事は、たった1つ」
ベネ「・・・たった、1つ?」

次のエピソード:夕食の準備

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