交代奴隷

L-eye

そう単純な関係でもない(脚本)

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〇女の子の一人部屋
ベネ「『交代奴隷』」
ベネ「1日ごとに主従関係の入れ替わる歪な奴隷契約の形です」
ベネ「・・・昨日、あなたはこんな事を言ってましたね」
ベネ「「命令なんて興味ない、する気もない」と」
ベネ「ですが・・・このまま奴隷を繰り返した後でも、同じ事が言えますかねぇ?」
名俣「・・・・・・」
名俣「・・・・・・・・・」
名俣「と、」
名俣「とりあえず、外に出よう!!」
ベネ「・・・・・・・・・」
ベネ「話聞いてませんよね?」
ベネ「こっちが一言「外出るな」って言ったら、 それで終わりですよ?」
名俣「・・・・・・」
名俣「確かに!」
ベネ(・・・何も考えてないのかな)
ベネ「それに・・・今日は私が『主人』です」
ベネ「あなたに・・・自由があるとでも?」
名俣「・・・・・・!」
ベネ「アハハ!良い表情になってきましたね」
ベネ「明日になればまたあなたが『主人』」
ベネ「ですがそれまでは私が楽しませてもら──」
名俣「お願い!外に連れてって!」
ベネ「あの・・・何やって」
名俣「土下座!!」
ベネ「・・・・・・・・・」
ベネ「どーしよっかな〜」
名俣「ぐぅ・・・!」
ベネ「まあ、ど──」
名俣「やっぱりダメだよね!!」
ベネ(まだ何も言ってない!)
名俣「やっぱり・・・焼き土下座するしか・・・」
ベネ(やめてーーー!)
ベネ(ていうかこっちの命令超えてこないで!)
ベネ「わ、わかりました」
ベネ「外、行きましょう?」
名俣「・・・本当に?」
ベネ「え、ええ。まあ、外でも命令できますし」
名俣「・・・そう。良かった」
  名俣はすっくと立ち上がる。
名俣「・・・ベネちゃんと一緒に、 行きたい所があるんだ」
ベネ「・・・え?」

〇行政施設の廊下
ベネ「・・・って、なんですかここ!」
名俣「何って、面接会場だけど」
ベネ「なんで!?」
名俣「なんでって・・・ 1人でも食べていけるようにならないと」
ベネ「そして真っ当!」
ベネ「なんでこんなに冷静なのこの人!」
名俣「・・・とりあえず面接しない?」
ベネ「何が「とりあえず」ですか! 絶対嫌です!」
名俣「絶対嫌なの?」
ベネ「い・や・で・す!」
名俣「・・・・・・」
名俣「なんで?」
ベネ「なんででも、です!」
名俣「・・・・・・」
名俣「面接会場、すぐそこだよ?」
ベネ「そういう問題じゃないんですよ」
名俣「でも・・・」
ベネ「あのですね! 今の私は『主人』! あなたは『奴隷』!」
ベネ「『奴隷』に指図されるいわれはありません!」
名俣「でも何故かここまで付いてきたじゃん」
ベネ「それは・・・あなたに命令する為で・・・」
ベネ「そうだ!命令!!」
ベネ「『命令:ここから出──」
???「あれ?名俣さんじゃん」
名俣「あ、高木さん。 お疲れ様です」
ベネ(え・・・誰?)
高木「・・・この子は?」
名俣「彼女は猫人の新社会人です。 ここで面接を受けさせようかと」
ベネ「え・・・」
高木「そうなの?」
ベネ「え、えっと・・・」
高木「まあウチ、基本誰でも歓迎だしさ」
高木「本当は今日は面接予定日じゃないけど・・・ 受けるだけ受けてみなよ」
ベネ「え、でも、私何も知らない──」
名俣「何も知らなくても大丈夫!」
名俣「・・・私が大丈夫だったように!」
ベネ(それは大丈夫じゃないー!)
高木「・・・その通り」
高木「名俣さんが行けたんだから、君もいける!」
高木「頑張れ!!」
ベネ(やだーーーー!!!)

〇役場の会議室
高木「じゃあ、そこに座ってくれる? 名俣さんは適当に」
ベネ「は、はい・・・」
名俣「適当に座ります」
高木「・・・それじゃあ、面接を開始します」
ベネ(緊張するー!!)
高木「と言っても、今日はいきなりだからね」
高木「楽にしていいよ」
ベネ(あれ・・・ ひょっとして良い人?)
名俣「なんなら態度デカくとってもいいよ」
ベネ(『交代奴隷』って事わかってるのかなこの人)
高木「えー、じゃあまず氏名からお願いします」
ベネ「は、はい!」
ベネ「えっと・・・ベネ、です」
高木「あれ、苗字は?」
ベネ「苗字は・・・ありません」
高木「・・・なるほど」
高木「『奴隷』、か」
ベネ「・・・はい」
名俣(『奴隷制度』)
名俣(一度契約を結んだ者は、 原則死ぬまで『主人』と『奴隷』の関係になる)
名俣(そしてその中には、 予め奴隷に売られる事を目的として作られた子もいる)
名俣(そういう子は、大抵『苗字がない』)
名俣(ベネもきっと、『そういう子』なんだろう)
高木「今の『主人』は、そちらの名俣さんかな?」
ベネ「・・・はい。 まあ、そう単純な関係でもないですが」
高木「「単純な関係でもない」?」
高木「まさか・・・」
ベネ「い、いや、違います!!」
高木「え、でも・・・」
ベネ「ほんとに違うんです!ねえ名俣さん?」
ベネ「・・・名俣さん?」
名俣「・・・・・・」
名俣(『そう単純な関係でもない』)
名俣(一度そういう関係を結んだ者は、 原則別れるまでそういう関係になる)
名俣(そしてその中には、 予め関係を作る事を目的として迫る子もいる)
名俣(ベネもきっと、『そういう子』なんだろう)
名俣(そういう子は、大抵『節操がない』)
ベネ「あの、なんで何も言わないんですか?」
ベネ「あと勘ですけど、 なんか変な事考えてません?」
  前途多難な面接は続く──!

次のエピソード:また来よう・・・

コメント

  • 設定が大変面白いですね!!
    奴隷がペットショップで買えるのも斬新だけれども
    交代奴隷なんて発想は初めて聞きました!
    シリアスにやっても十分良いと思うんですけど
    交代奴隷という設定以上に主人公がヤバい奴というのが面白いですね😆

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