ペルソナの微笑

鳳条

プロローグ(脚本)

ペルソナの微笑

鳳条

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ペルソナの微笑
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〇黒背景
  ────────。
  ────ごめんね。

〇木造の一人部屋
???「────じゃあさ、二人で一緒にやろうよ!」
???「私たちの、二人の思い出にしよ!」

〇黒背景
  ────ごめんね。

〇遊園地の広場
???「────私、・・・と一緒にいる時間が一番楽しい!」
???「また来ようね!────」

〇黒背景
  ────ごめんね。

〇公園のベンチ
???「────高校生になっても、また会おうよ!」
???「私は、これから先何があっても──────」

〇黒背景
  ────ごめんね。
  私は──────
  ────何も、できなかった。

〇黒
  『ペルソナの微笑』

〇名門の学校
  私立高校・星ノ森学園
  正門前──
  相澤香穂は、緊張した面持ちで立っていた。
香穂「────・・・ふぅ」
香穂「星ノ森学園・・・ 私が通ってた高校より広いなぁ・・・」
香穂「やっぱり私立ってすごい・・・」
香穂「よーし・・・今日から頑張ろう」
香穂「まずは、職員室に行けばいいんだっけ───」

〇教室
  3年A組──
生徒「今日って転校生が来る日だよね?」
生徒「そうそう!楽しみだね〜」
凛「・・・転校生かぁ・・・」
凛「どんな子だろ・・・」
美月「───おはよう、凛ちゃん」
凛「あ、美月ちゃん!おはよ〜!」
美月「今日は朝から転校生の話で持ちきりね」
凛「そうだね〜、仲良くなれるといいんだけど」
美月「凛ちゃんだったら大丈夫よ クラスのムードメーカーだもの」
凛「あはは、そんなことないって〜」
今井「───はーい、ホームルーム始めるわよ みんな席に着いてー」

〇教室
今井「───さて、みんな知ってると思うけど」
今井「今日からクラスに、新しい仲間が加わります」
今井「今から自己紹介してもらうから、みんなよく聞いててね」
今井「それじゃ、どうぞ──」
  今井の言葉を合図に、教室のドアが開く。
香穂「・・・・・・」
凛「・・・わぁ・・・美人さん・・・」
今井「それじゃあ、自己紹介してもらってもいい?」
香穂「は、はい────」
香穂「──相澤 香穂です、よろしくお願いします」
今井「ありがとう相澤さん、今日からよろしくね」
今井「相澤さんの席は・・・ 窓際の後ろ、空いてる席に座ってちょうだい」
香穂「分かりました」
凛「・・・お、私の隣じゃーん」
凛「ラッキー、あとでいっぱい話そーっと」
今井「慣れるまでは分からないことも多くて大変だと思うから、みんな色々教えてあげてね」
今井「じゃあ今から、相澤さんへの質問タイムね 聞きたいことがある人は手を挙げて───」

〇教室
  ──ホームルーム後
凛「おはよう!」
香穂「あ、おはよう」
凛「私、岩崎 凛! 席隣だし、なんでも聞いて!よろしくね〜!」
香穂「ありがとう、よろしくね!」
美月「──相澤さん」
凛「あ、美月ちゃん!」
美月「はじめまして、一ノ瀬 美月です」
美月「なにか分からないことがあったらいつでも聞いてね」
香穂「うん、ありがとう」
凛「美月ちゃんは、学級委員もやってるんだよ」
凛「美人で優しくて性格良くて、もうみんなのアイドルって感じ!」
美月「そ、そんなことないわ、言い過ぎよ」
凛「いやいや、ほんとのことだって〜」
美月「と、とにかく・・・ 仲良くしてくれたら嬉しいわ」
美月「これからよろしくね、香穂ちゃん」
香穂「うん、こちらこそよろしくね 凛ちゃん、美月ちゃん」
香穂(良かった・・・ 不安だったけど、なんとかなりそう───)

次のエピソード:第1話

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