〇黒背景
　　※
　　今回は『総集編』です
　　
　　分かりやすさ重視のために
　　
　　キャラ達の台詞をかなり改訂しています
　　その辺、気にしないでください
　　（作者からのお願い）
　　
　　※
　　総集編後に
　　ちょっとしたお話も載せてます

〇荒地
　　1865年 ４月
　　アメリカ合衆国
　　いわゆる『西部開拓時代』

〇カジノ
　　若くして陸軍准将と結婚し、
　　『玉の輿ロード』に乗っていた女───
　　『ヘレナ』はある特別な異能を使い、
　　調子に乗りまくっていたのだッ!!
ヘレナ「少し先の『未来』が見えるし、 その上で都合の良い選択肢を選べるわ!!」
アイ「ほげえええええええっ!!（大負け）」
ヘレナ「私、無敵!! 勝ち組過ぎィ!!」

〇城の会議室
　　夫のコネで『大統領夫妻』と仲良くなり
　　観劇に誘われたヘレナだが⋯

〇劇場の座席
　　観劇中、大統領夫妻が
　　テロリストの襲撃に合ってしまう！
　　要人警護の任に就いていた陸軍軍曹、
　　『オルコット』と共にこの脅威を突破！
ヘレナ「『未来』みえちゃう私、 本当に無敵過ぎんですケド〜!!」
　　────したハズだったのだが、

〇ホールの広場
　　陸軍准将･ゴートの手により
　　大統領夫妻は射殺されてしまい────
ゴート陸軍准将「ヘレナ、幸せにしてやれなくてゴメンな」
　　────意味深な言葉を遺し、
　　准将はその場で自殺してしまうのだった

〇華やかな広場
　　数日後
　　大統領夫妻の国喪の裏で
　　准将の葬儀が行われる事になったが
　　葬儀屋を装う不審な影が
　　ヘレナの傍まで近づいていた───
　　───しかし、『ヘレナ達』は
　　それを見抜き、反撃に”撃”って出る

〇華やかな広場
　　敵は『結社（フラタニティ）』を名乗り
　　ヘレナ達を無力化しようと
　　『異能』を展開していく───

〇荒野の城壁
　　『結社』は隙の無い包囲網を展開
　　彼女たちを確実に追い詰めていく───
　　王手をかけられた、その時

〇華やかな広場
　　謎の女性が戦場に降臨し、
　　ヘレナとオルコットを窮地から救った！
『聖女』「『かみさま』、顕現成功っ！ 拍手～ッ！わ～～～!!」
？？？「きも」
　　だが、それも束の間

〇黒背景

〇山中の川
　　ミネソタ州の見知らぬ森に
　　強制転移させられ
　　女性は子どもの姿と化し、
　　記憶を失ってしまっていた

〇戦地の陣営
　　彼女の名前は、便宜上の仮名として
　　『ジェーン･ドゥ（名無し）』となった
ジェーン「異能？で身の回りの色んな『情報』を 解析することが出来るわ！」
　　ジェーンは元の記憶を取り戻す為に───
オルコット「アタシは異能とか使えないけど 銃のウデマエだけは誰にも負けないわ！」
　　オルコットは因縁を持つ賞金稼ぎと
　　決着をつける為に───
ヘレナ「みっともないのなんて上等よッ！ 仇討ち、してやるんだから!!」
　　ヘレナは准将の死の真相の解明と
　　仇討ちの為に──────
　　『結社』との戦いに
　　身を投じていくことになる───

〇木の上
　　初戦はミネソタ州の夜の森
　　『結社』メンバー 、『変態』と相対する
『伯爵』「『変態』じゃないですから！ 『伯爵』って呼んでくださいォ!!」
「〇ね、『変態』」
ヘレナ「誰の許可得て私のケツ触ってんの??? 慰謝料請求するから、覚悟しとけよ???」
　　ヘレナ一行は『変態』から
　　『異能』についての情報を掠め取った！
『伯爵』「『変態』じゃないのに〜！ トホホ〜」

〇先住民の村
　　翌朝、先住民族･ララ族の村に
　　『結社』メンバー、『女王』が襲来
『女王』「今度こそキッチリ片付けてあげる！」

〇湖畔
　　芸術（オペラ）を現実世界上に
　　展開する異能を前に苦戦を強いられるが
　　原住民の踊り子、
　　『アイヤナ』の踊りの協力を得て───
『女王』「───『素敵ね（ブラボー）』」
　　『女王』の体内にある『石』を破壊し、
　　倒す事に成功する

〇黒背景
　　そして現在
　　オルコットの旧知の中である情報屋、
　　『ソロネ』と『アザレア』に合流する為
　　一行はミネソタ州最大の街、
　　『ミネアポリス』へ辿り着いていた

〇噴水広場
　　到着後、ひょんな事から
　　別行動を取る事にしたヘレナ
ジェーン「ギャンブルやりたいだけでしょ」
オルコット「絶対そうね」

〇怪しげな酒場
ソロネ「ん？もしかして 陸軍准将の妻か、君は？」
ヘレナ「まあね!!! （※久々に街に入れたのでハイ状態）」
ヘレナ「そんな事より賭場に案内して！ （※目の前に探し人いる事に気づいてない）」
ソロネ「えぇ⋯（困惑）」
ソロネ「陸軍准将の妻が来てるってことは オルコット、来てるかもしれないな⋯」
アザレア「待ってろ、オル姉ッッ 全身全霊で守ってあげなきゃッ（使命感）」

〇市場
市民「ｱ゛ｯ 『5000 万ドル』の賞金首よォ!!」
オルコット「なになになになに?!?!?」
？？？「オイオイオイオイ、こんな所で 会っちゃうなんてさァ、『運命』って奴？」
キッド「『家族サービス』ってコトでさァ 死んでくんない、兄貴（ﾌﾞﾗｻﾞｰ）？」
オルコット「──────お前、どの面下げてッッ」
　　彼、ヘンリー･オルコットは
　　このミネアポリスで
　　弟である『キッド』と───

〇明るいベランダ
　　彼らの『姉』、『ジェーン･オルコット』を
　　殺した張本人であり因縁の相手
　　賞金首狩りの『ドミニク』と
　　邂逅することになったのだった───

〇黒背景

〇荒れた小屋
？？？「実に、 『切羽詰まった状況』みたいですね？」
『伯爵』「ご助力、致しましょうか？ 相応の見返りはいただきますがね」
「また『変態』だァーーーーーーーッ!!!!」
　　賞金首狩り達との因縁の戦い、
　　一体どんな決着に────!?

〇カジノ
　　そして、ヘレナは────
『聖女』「私は自分の『血』を養分に捧げて 『茨』を増殖させることができます」
『聖女』「そして私の子供たる『ホムンクルス』達を 融合して作ったこの兵士に───」
「勝ち目はありませんよ」
ヘレナ（ちくしょう！負ける!! ただ『未来』を読むだけの私に）
（コイツらを倒す力なんて────）

〇白
？？？「もういいよ、ヘレナ」
　　誰？
？？？「貴女は十分、人間としての幸せを 謳歌してくれたよね」
　　なにを言ってるの？
？？？「”未来を先読みして思い通りに選択する”」
？？？「それは、貴女の『本質』では、無いの」
？？？「自分の『真理』に『到達』するために」
　　パラダイムシフト（価値観を変革）
　　
　　する時よ

〇カジノ
「【ナイフで斬れない】ほどの 硬い装甲も───」
ヘレナ？「その『逆位置』に選択すれば 【ナイフで斬れる】ようになる」
『聖女』「あらあら、『忘れ形見』さん その節はとても感謝しています」
『聖女』「貴女のお陰で『かみさま』をもう一度 この世界に降ろす事が出来ましたから♡」
『忘れ形見』「あなたの為じゃないですし 『私達』を利用しただけでしょう？」
『忘れ形見』「『私達』は、『ヘレナ』の為に動いてる それを履き違えるのは───」
　　『万死』に等しいわ

〇カジノ
『忘れ形見』「いくら『錬金物質』や『異能』で 強化した茨を展開しても───」
『忘れ形見』「【撃ち殺せなかった】の『逆位置』は」
　　【撃ち殺せる】のよ

〇白
　　『かみさま』は
　　
　　完全な世界を
　　
　　作りたかったのです

〇カラフルな宇宙空間
　　完璧に構築された宇宙
　　
　　万全に構成された摂理
　　完成した『世界』を前にして
　　
　　『かみさま』はこう考えました
　　この宇宙に足りない物質は無いのか？
　　
　　この摂理に足りない法則は無いのか？
　　『かみさま』は
　　
　　何度も、何度も何度も、
　　
　　『穴（欠陥）』を探す為に
　　
　　世界をデフラグし続けます

〇宇宙空間
　　何度も何度も何度も何度も
　　
　　無いはずの『穴（欠陥）』を探して
　　
　　探して探して探して探して
　　『かみさま』は、遂に、
　　
　　『穴（欠陥）』を見つけました

〇黒背景
　　そんな『穴（欠陥）』すら
　　
　　見つけられない
　　
　　自分自身が
　　
　　『穴（欠陥）』なのだと
　　そう悟り
　　
　　『穴（欠陥）』を
　　
　　消すことにしたのです

〇白
　　『最適化された世界』が出来ました
　　『かみさま』はバラバラになり
　　
　　無限に近い空間と時間の膨張と共に
　　
　　世界に細かく細かく溶けていきます
　　およそ生命体には感知できない
　　
　　エネルギーの本流そのものとして
　　
　　世界の隅々まで溶けていき
　　知的生命体の持つ
　　
　　『強い願い』と混ざり
　　
　　その力が結晶化し始めました

〇歯車
『錬金術師』「これが『異能の起源』の通説（ﾊﾟﾗﾀﾞｲﾑ）」
『錬金術師』「通常の物理法則では有り得ない現象を 引き起こせる『摂理』を──────」
　　この『賢者の石』を宿す事で
　　行使することが可能になる、という訳さ
『錬金術師』「ん？ 『なんでそんな事知っているのか』って？」
『錬金術師』「──────こんな出来事 知ってるのは」
　　『１人』しか
　　
　　有り得ないだろう？

〇黒背景
　　『かみさま』は
　　
　　いま一度
　　
　　『世界』を更新したいのさ
　　その為に『僕たち』は
　　
　　『かみさま』を復活させて
　　
　　『完全な世界の完成』を目指す
『錬金術師』「『結社（フラタニティ）』はその為に或る」
『錬金術師』「たとえ僕がいなくなっても、 道草や遠回りをする事になっても、」
　　指針も方針も
　　
　　シフト（転換）する事は
　　
　　絶対にありえない