【番外編】楽しい楽しい夏がきた!-海編-④(脚本)
〇海水浴場
吉沢 奏楽(ソラ)「裕翔さんはいずこー?」
裕翔が海へと駆け出して行ったため、
奏楽は1人、立ちすくんでいた時だった。
ナンパ男A「ヘイ! 可愛いお嬢さん!! 1人で寂しそうだね? もしかして1人かな?」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・え? いえ。1人では無いです!!」
ナンパ男B「でもぉ、1人で困ってたじゃ~ん! ずっと見てたよォ?」
吉沢 奏楽(ソラ)(・・・え?見てたの?? 怖っ!!!)
ナンパ男A「こんなとこで1人でいないで!! 俺たちと遊ぼ~よ!!」
ナンパ男B「そ~!!そ~!!! 放置しちゃう男のことなんて忘れなって!」
吉沢 奏楽(ソラ)「いや・・・だから!! 私はあなたたちと一緒には遊びません!」
ナンパ男A「うひょー!! 怒った顔も激カワ~!!!」
ナンパ男B「ちょ~キュート!!!! もっと俺たちとキュートでナイスに遊ぼうよ!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・結構です!!!!」
ナンパ男A「あれれれ?? 怒っちゃった???」
ナンパ男B「少しでいいから?? ・・・ね???」
そう言って男たちが奏楽の手を掴もうとした時だった。
???「汚い手で奏楽ちゃんに触るな!!!」
聞き覚えのある声が、響き渡ったのだ。
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・え?」
高野 裕翔(ヒロト)「奏楽ちゃん!! 大丈夫???」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・え? う、うん! 私はなにも──」
高野 裕翔(ヒロト)「てめぇら!!! 汚い手で奏楽ちゃんに触れようとしたな・・・??」
ナンパ男A「は、はぁ?? 1人寂しそうだから遊んでやろうとしただけだし!!」
ナンパ男B「そ、そもそもお前が女の子1人で置いてくから悪いんだろうが──!!」
高野 裕翔(ヒロト)「ごちゃごちゃ喋るな!!!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・ てめぇらが触れると奏楽ちゃんが汚れる!!」
「・・・は?」
ナンパ男A「・・・何言ってんだこいつ?」
ナンパ男B「・・・ちょっとやばくねぇか??」
高野 裕翔(ヒロト)「表でろや!!」
ナンパ男A「い、いやいやいや!! も、もう出てますけど?」
ナンパ男B「なんだ?? こいつからなんか風が──」
ナンパ男A「め、めんどくせぇな・・・ もう行こうぜ!!」
ナンパ男B「お、おう!!!」
裕翔がブチ切れ、魔力の余波で風が吹き荒れたことにより、
男たちはビビって逃げていったのだった。
高野 裕翔(ヒロト)「・・・っち。 仕留め損ねたか・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)(ひ、裕翔さん! 裕翔さんが!! 私のために怒ってくれた!!)
吉沢 奏楽(ソラ)(守ってくれた!!! ちょーーーーカッコイイ!!! なにこれなにこれ!!!!)
高野 裕翔(ヒロト)「奏楽ちゃん!! 大丈夫???」
吉沢 奏楽(ソラ)「は、はい・・・!!!!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ 裕翔さんが・・・ 守ってくれたので!!」
高野 裕翔(ヒロト)「そうか・・・ 良かった・・・」
見つめあった二人は、いつの間にか二人の世界になっていた。
高野 裕翔(ヒロト)「・・・・・・ お、おっふ・・・・・・・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・?? おふ??」
高野 裕翔(ヒロト)「うぉーー!!!!!!」
急に、現実に引き戻された裕翔は・・・
一瞬で顔が真っ赤になり、奇声をあげながら、また海へと駆け出したのだった!!
吉沢 奏楽(ソラ)「えぇ・・・・・・・・・ 裕翔さぁーーん!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「カムバーーーック!!!!」