異世界還りの聖女様!

檸檬桃緑茶

【番外編】楽しい楽しい夏がきた!-海編-③(脚本)

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〇海辺
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「ザーリガー二さぁーん♪♪」
高野 蓮(レン)「ザリガニー!!! 僕のザリガニー! どこだー?」
  蓮と杏奈は、ザリガニを探しているうちに・・・
  
  誰もいない海辺にたどり着いていた。
高野 蓮(レン)「ザリガーニさぁーん!!!」
  その時だった。
???「なんだね??」
高野 蓮(レン)「なんだ?!!?!」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「どっかから声が聞こえたよ?」
???「ここだよ! ここ!!」
高野 蓮(レン)「どこだ?」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「・・・??」
  声の方に近づいてみると・・・
???「わしじゃ!!」
「・・・誰???」
???「お主らが、ずっと呼んでたではないか!!」
高野 蓮(レン)「・・・え? え???え??」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「わ、私たちが呼んでたのは・・・ ザリガニ──」
???「そう!!!」
???「何を隠そう!!! このワシが!!!」
???「ザリガニの妖精!!!」
ザリガーニ「ジャジィジュジェ・ジャニガリ・フェアリー・ジョジョジョジュ24世!!」
ザリガーニ「略して、 ザリガーニだ!! お主らも気軽にザリガーニと呼ぶといい!」
高野 蓮(レン)「ジャ・・・? ジョ・・・?」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「へんな名前~!!!」
ザリガーニ「ぬぉい!!! ワシには、 ジャジィジュジェ・ジャニガリ・フェアリー・ジョジョジョジュ24世!!」
ザリガーニ「という高貴な名前があるのじゃ!!! 変では無いのだ!!!」
高野 蓮(レン)「・・・ その言い難い名前から、どうしてザリガーニになったの??」
ザリガーニ「・・・ふふふ!! 聞きたいか? 聞きたいよな?」
高野 蓮(レン)「・・・いや それほど気にならないけど──」
ザリガーニ「あれは・・・ わしがまだ幼かった頃・・・」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「・・・えー? 今は何歳なのー??」
ザリガーニ「・・・ふっ・・・ あまり大人に年齢を聞くものでは無いよ・・・」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「・・・えぇーーー?!?! わかんなぁーい!」
ザリガーニ「・・・それはそれは大きなカニが目の前を通ったのだ!!」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「大きなカニって何ー??? ザリガーニが小さいから全部大きく見えるんだよ~!!」
ザリガーニ「わしは思ったのだ!!」
ザリガーニ「カニが持ってるハサミが欲しい!!! と!!」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「ハサミって欲しいと思ったって変~!!!」
高野 蓮(レン)「・・・・・・」
高野 蓮(レン)(なんだこのやり取り・・・ まるで話が噛み合ってない・・・)
高野 蓮(レン)(なのに、ずっと話が進んでる・・・ 全く話が頭に入ってこないな・・・)
  こうして・・・
  ガリガーニの一方的な話と、
  杏奈の一方的なツッコミが続くのだった。

〇海辺
  しばらくして・・・
ザリガーニ「と、いうわけで!!! わしはザリガーニとなったわけだ!!」
ザリガーニ「分かったかな??」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「わかりませぇ~ん!!」
ザリガーニ「な、なんじゃと??!!!?!」
高野 蓮(レン)「僕も!! 僕も分かりませんでした!!」
ザリガーニ「・・・ お主ら・・・」
ザリガーニ「もしや・・・ 馬鹿じゃな?!?」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「ザリガニでもカニでもないのにハサミ欲しいなんて思うよりは、 馬鹿じゃないもぉ~ん!!」
ザリガーニ「ぬぁんじゃと?!?!?!」
ザリガーニ「わ、わし!! わしの!!」
ザリガーニ「ワシのこと!! よりにもよって!!、」
ザリガーニ「馬鹿じゃと?!?!」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「自分が傷ついたり怒ったりすることを、 相手に言っちゃダメなんだよ!!!」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「そんなことも分からないの???」
ザリガーニ「ぐぬぬ??!?!」
ザリガーニ(な、なんじゃこいつは??? 普通のガキかと思ったら・・・)
ザリガーニ(笑顔の圧がヤバいぞ・・・ な、なんじゃ?! こやつは!!!)
ザリガーニ「す、すまんかったの・・・」
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「うん!! ザリガー二はいい子だね!!」
ザリガーニ(な、なんじゃ?!?! この胸の高鳴りはー?!?!)
高野 杏奈(アンナ)・魔法少女「もう嘘ついちゃダメだよ??」
ザリガーニ「わ、分かった!! 気をつけるのぉ・・・」
高野 蓮(レン)「なんだこれ・・・ 何一つ理解できないんだけど・・・」
  杏奈とザリガー二のやり取りを見ながら、
  蓮は何一つ理解できないながらも、
  理解したくなかったため思考を放棄していた。

次のエピソード:【番外編】楽しい楽しい夏がきた!-海編-④

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