魔法と恐怖(脚本)
〇明るいリビング
ネコリ「ホラー・モンスターが出たのはどの部屋ですか?」
ネコル「ベランダに現れます」
ネコリ「どんなホラー・モンスターですか?」
ネコル「夕日を背に浴びているのは分かるんですがどんなやつなのかが分かりません」
ネコリ「家の主人は気づいていますか?」
ネコル「おそらく、気づいていないです」
ネコリ「そうなんですね。ありがとうございます」
〇明るいリビング
ネコリ「すごい夕日ですね」
ネコル「ここからだとよく見えます」
ネコリ「ホラー・モンスターは夕日を好むことがあります」
〇暗い廊下
ネコリ「ここはどこだ?」
ネコル「早く行かないと夕食に遅れちゃう」
ネコリ「何でこんな所にいるんだっけ?」
ネコル「早く行こうよ!」
ネコリ「い、いいよ」
〇城の客室
ネコリ「ここが食堂?」
ネコル「そうだよ!」
ネコリ「僕達以外は誰もいないね」
ネコル「いるよ!」
ネコリ「僕には見えない」
ネコル「そうなんだね!」
ネコリ「もう、帰ろうかな」
ネコル「そうする事にしたんだね!」
ネコリ「じゃあ、これで帰るよ」
ネコル「やっちゃってください!」
ネコリ「?」
ネコリ「ホラー・モンスター、姿を現したな!!!」
〇暗い廊下
ネコリ「ここでは魔法が使えないようだが」
ホラー・モンスター「残念、夕食、生命のエネルギー」
ネコリ「それでも、何とかなりそうだ」
ホラー・モンスター「絶対、捕食、生命のエネルギー」
ネコリ「消す時間がきました。インスタント・マジック・アイテム、影友人!!」
影「りれん、りれん、りれん」
ネコリ「やっちゃってください」
影「んんんん」
ホラー・モンスター「驚愕、驚愕、驚愕」
影「ぬぬぬぬ」
ホラー・モンスター「仰天、仰天、仰天」
影「ぬぬぬぬ」
ホラー・モンスター「反撃、魔導書、引用、引用」
ネコリ「これは危ない!!」
ホラー・モンスター「火、炎、大炎、太陽」
ネコリ「最後の一撃を食らわせてください」
影「んんんんん」
ホラー・モンスター「無念、無念」
ネコリ「ホラー・モンスターは活動を止めたみたいだ。よかったよ」
影「かかかか」
ネコリ「ありがとう、友人の影。もう、休んでいいよ」
影「たたたた」
ネコリ「さて、これで帰れる」
〇明るいリビング
ネコリ「全ては解決しました」
ネコル「本当に大丈夫なんですか?」
ネコリ「もうホラーモンスターが現れることはないでしょう」
ネコル「どうしてですか?」
ネコリ「ここはもう僕達の縄張りなのです」
ネコル「やっと、安心して暮らせます」
(終)