僕は紛い物(脚本)
〇ゆるやかな坂道
陽平「今日は楽しかったな~!!」
陽平「え?」
〇ビルの裏
女性?「やめて・・・もうやめて」
????「うるさいな~」
????「もう少し静かにできないかな」
裏路地にフードを被った人が女性?を襲っているところを目撃してしまった
襲われている女性には違和感を感じた
襲われている女性は頭をハンマーで殴られ
両手両足を切り落とされているのに──
女性?「ごめんなさい!!」
女性?「ごめんなさい!!」
女性?「ごめんなさい!!」
女性?「ごめんなさい!!」
女性?「次はもっとうまくやるから許して・・・」
女性?「お願いします!!」
なぜか普通に話し続けてる
普通痛くて話すことも厳しいはずなのに
陽平「あれ?」
陽平「なんか腕に・・・・・・」
陽平「配線?」
暗くて見えずらいが切られた腕の断面から配線のようなものが見えた
????「組織では規約に違反した物は処分と決まってるんで」
????「物に拒否権はないよ」
????「MK4209」
????「コネクト」
女性?「やだ」
????「実行ナンバー00」
女性?「やだやだやだやだ」
????「データリセット」
女性?「やだやだやだやだやだやだやだやだやだ」
????「スタート」
女性?「やめてやめtやめtyめて%#4&@/3」
女性?「・・・・・・・・・・・・」
????「・・・・・・」
????「データリセット完了」
????「ふう・・・・・・」
????「それじゃあ」
????「そこにいる人?」
????「さっさと出てきな」
????「見てたよね?」
陽平「(やばい)」
陽平「逃げないと」
????「あれは・・・・・・」
〇玄関内
陽平「ハァハァハァハァハァ」
陽平「(さすがに家までくれば大丈夫だろ)」
陽平「(さっきのは何だったんだ)」
陽平「(もう余計に疲れた)」
陽平「今日はひとまず寝よう」
陽平「警察には──明日学校終わったらにするか」
〇一人部屋
愛結「陽平~」
愛結「早く起きなよ~」
愛結「遅刻するよ」
陽平「ん?」
陽平「なんだ愛結か・・・・・・」
陽平「──なんで入ってきてんの!?」
愛結「陽平のお母さんにはちゃんと許可貰ってるから」
愛結「別にお互い長い付き合いなんだからいいでしょ」
陽平「親しき中にも礼儀ありだろ・・・」
愛結「そんなことより早く着替えなよ」
陽平「とりあえず部屋から出てけ!!」
〇通学路
陽平「朝から心臓に悪いわ!!」
愛結「それは起きない君が悪いです~」
愛結「遅刻するよりはいいでしょ?」
陽平「それはそうだけど」
愛結「でも寝坊しそうになるんて珍しいね」
陽平「まぁちょっと昨日いろいろあって」
愛結「昨日?」
陽平「実はさ──」
〇学校脇の道
陽平「ていうことがあったんだよ」
愛結「そんな現実味のない話信じられないよ」
陽平「まぁ信じられないのもわかるけど・・・」
愛結「もしそれが本当だとしても私みたいに信じないと思うよ」
愛結「警察に行ってもあまり意味ないんじゃない?」
陽平「そうだよな~」
陽平「昨日のことは見なかったことにして忘れるか」
愛結「それがいいよ!!」
愛結「そういえばさ」
愛結「きょう提出の宿題できた?」
陽平「一応できたと思うけど・・・」
陽平「あ、やばい」
陽平「家に忘れてきた」
陽平「取りに行ってくるから先に行ってて!!」
愛結「は~い」
愛結「・・・・・・」
〇学校脇の道
放課後
陽平「愛結にも言われた通り信じてもらえないだろうしな~」
陽平「警察行くのどうしようかな・・・・・・」
陽平「え?」
陽平「(何が起きた?)」
陽平「(なんで俺、倒れたんだ?)」
陽平「(あれ?)」
陽平「(痛い・・・)」
陽平「(痛い痛い痛い痛い)」
陽平「(え?)」
陽平「(なにこれ?)」
????「・・・・・・」
〇荒れた倉庫
陽平「ん?」
陽平「ここは?」
????「昨日ぶりだね兄ちゃん」
陽平「え?」
陽平「昨日は顔見られてないのに何で!?」
????「なんでかしりたいか?」
愛結「こんばんは!!」
愛結「陽平」
陽平「愛結・・・・・・?」
愛結「びっくりした?」
愛結「まさか私だったなんて思わないよね」
陽平「なんで・・・・・・」
愛結「組織の規約なんだよ」
愛結「AIアンドロイドが”恐怖”という感情を覚えたら処分しないといけないっていう」
陽平「組織?」
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二重にどんでんがある感じで、良作だと思いました!!
更に最初に繋がっていたので、まだまだ真相はあるみたいですね😮
どこまで行っても仮想なのか、そもそも胡蝶の夢なのか。
何れにしろ、この短さでそこまでやれるのが凄い!!
はっきりした答えを見せず、読者に想像させるのも旨いと思います。
作者様はコメ返されないそうなので、感想書く側のモチベは上がりませんけどねww