エピソード2(脚本)
〇教室
しかし、夢とは言え、また高校の制服を着ることになるなんてなぁ...
机ってこんなにちっちゃかったのか...
下野拓 (高校生)「うわ〜、懐かしい」
桜坂ナナ「懐かしいって、なんの事?」
下野拓 (高校生)「それは、この教室に入るのが、5年振りだからだけど...」
桜坂ナナ「5年ぶりってあんた何歳よ?」
下野拓 (高校生)「えーっと、22歳だよ」
桜坂ナナ「そんな、冗談を言う人だったんだ」
下野拓 (高校生)「冗談って...」
桜坂ナナ「私達は、まだ高校1年生よ」
下野拓 (高校生)「あ、そうだったそうだった」
桜坂ナナ「下野くん、なんか雰囲気が変わったね」
下野拓 (高校生)「どんな風に変わったんだ?」
桜坂ナナ「だってさぁ、私が下野くんに話し掛けると逃げるか、短いスカートをチラチラ見てくる人だったじゃん」
下野拓 (高校生)「俺って、そんな感じだったのか」
桜坂ナナ「それに、私みたいな可愛い女子に話し掛けられると、目がお泳ぎっぱなしだったじゃん」
桜坂ナナ「私みたいな可愛い女子に」
下野拓 (高校生)「そこを強調しなくても、お前は、充分可愛いと思うぞ」
桜坂ナナ「今日の下野君はなんか、いじりががいがなくてつまんない」
桜坂ナナ「脱オタの本でも、読んだの?」
下野拓 (高校生)「脱オタの本って言うのが分からないけど、まぁ、そんな所かな」
桜坂ナナ「ふーん」
桜坂ナナ「そう言えば、さっきから何やってるの?」
下野拓 (高校生)「あーあ、これか」
下野拓 (高校生)「動画編集のバイトをやってるだけだよ」
桜坂ナナ「動画編集って何?」
そっか、まだこの時にはあんまり浸透してないバイトだったんだなぁ〜
下野拓 (高校生)「動画編集を簡単に言うと、テレビ局とかの撮りためた動画にテロップを入れたり、要らないところをカットしたりする作業の事だよ」
桜坂ナナ「そうなんだ、なんか凄いね」
桜坂ナナ「でもさぁ、ウチらの学校ってバイト禁止だったよね?」
下野拓 (高校生)「それに関しては、言い訳は考えてある」
桜坂ナナ「昨日と今日では、本当に別人だなぁ」
いいですね~、学生の頃に戻りたいス!!
そういう思いの人は結構多いのかもしれないなぁ
そんな観客の願望を満たしてくれる話に期待です!!