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きき

第一話 声(脚本)

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きき

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〇学校の校門
  特別、仲が良いわけでも悪いわけでもなくて

〇明るい廊下
  きっと、生きる場所も好きなことも違う
  そんな、特別じゃない普通の関係

〇おしゃれな教室
  そんな、特別じゃない普通の幼馴染。
  だけど、私は、恋をした。
  あなたの特別になるために。

〇黒

〇おしゃれな廊下
葉司 真白(はつかい ましろ)「ふー・・・・・・」
葉司 真白(はつかい ましろ)「いってきます」

〇マンション前の大通り
  学校に通えなくなってから一年が経った。
  だけどそれも今日でお終い。

〇オフィスビル前の道
  どれだけ体と心が弱くっても

〇街中の道路
  どれだけ寂しくても辛くても

〇開けた交差点
  それでもやっぱり頑張らなきゃいけない
  それでもやっぱり頑張りたい。

〇学校の校門
  私は今日から高校生なのだから。
葉司 真白(はつかい ましろ)「ふぅ・・・やっと着いた・・・」
葉司 真白(はつかい ましろ)「・・・・・・・・・・・・」
  ・・・・・・当たり前だけど、
  中高一貫だから全然新鮮じゃない・・・
  ぅう・・・実際に来ると
  しんどくなってきた・・・・・・
  やっぱり帰っちゃおうかな・・・
  『新学期だから心入れ替えて来ました!』
  みたいに思われるの、恥ずかしいし・・・
  どうせ行ったって友達一人もいないし
  一年振りの教室なんてしんどいだけだし
  他人と会話するなんて
  もうどうしたらいいのか解らないし

〇白
  ・・・まただ、また、
  勝手に言い訳作って逃げようとしてる
  こんなことやめなきゃなのに
  わたしは頑張らないといけないのに
  わたしは わたしは
  どうして何も出来ないんだろう

〇学校の校門
葉司 真白(はつかい ましろ)「助けて『  』さん・・・・・・・・・」

〇学校の校門
?「おはようございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「うわあっ!?」
?「あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
?「驚かせてしまって申し訳ありません!!!!!!! お怪我は有りませんか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「い、いえ!全然、大丈夫、です」
  びっくりした・・・・・・
  バズーカでも撃たれたのかと思った・・・
?「本当に申し訳ありません! 今日から晴れて高校生でして! ウキウキでして!ついうっかり!」
?「ごめんなさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
  この人凄い・・・
  同じ人間とは思えないくらい声が大きい・・
葉司 真白(はつかい ましろ)「い!いえ!私は大丈夫ですので!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「それに、あ、ありがとうございます・・・!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「えっと、その、あなたのお陰で 今日は、なんか、頑張れそうです・・・!」
声が大きい学生「え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
声が大きい学生「本当ですか!やったー!!嬉しいです!!!!!!!!」
声が大きい学生「俺も葉司さんに会えて凄く嬉しいです!! 同じクラスメイトとして 今日からよろしくお願いします!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「あ、よろし────え?」
葉司 真白(はつかい ましろ)「え?」
声が大きい学生「今日一日は最高の気分で過ごせそうです! HAPPYDAYです!HAPPYDAYです!」
葉司 真白(はつかい ましろ)(あ、凄い喜んで─────────)
葉司 真白(はつかい ましろ)「え?」
声が大きい学生「葉司さん!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「え?あ!はい!」
声が大きい学生「俺達 折角同じクラスですし! 一緒に教室まで行きましょう!!!!!!!!!!!!!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「え?あ────────」

〇学校の昇降口
葉司 真白(はつかい ましろ)「・・・・・・はい」
声が大きい学生「やっぱり葉司さんもそう思いますよね!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「・・・はい」
葉司 真白(はつかい ましろ)(まずい・・・一年ぶりの登校で ただでさえしんどいのに)
葉司 真白(はつかい ましろ)(突然の俺宣言に同級生通告、 何故か知られている苗字、大きな声・・・)
葉司 真白(はつかい ましろ)(頭が痛いくらいの情報量でKO間近だよ!)
葉司 真白(はつかい ましろ)(俺ってことは男の人なのかな・・・・・・ 男の人と喋ったことないから心配だ・・・)
葉司 真白(はつかい ましろ)(それに何で私の名前知ってるのかな・・・ ・・・どうしたらここまで声が出るんだろう)
声が大きい学生「だから俺言ってやったんです!!」
声が大きい学生「それ長靴じゃなくて門松じゃん!!って!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)(話の内容もよく分かんないし・・・・・・! この人と仲良く出来るのかな・・・・・・・)
葉司 真白(はつかい ましろ)(でも・・・・・・)

〇明るい廊下
  ・・・きっと、悪い人じゃ・・・ないよね
声が大きい学生「そしたらっ・・・ヒヒッ ヒヒッ・・・」
声が大きい学生「ンガハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「あは、あはは・・・」
葉司 真白(はつかい ましろ)(よく解らないけどすごいウケてる・・・)
声が大きい学生「あ!そうだ!」
声が大きい学生「俺、まだ自己紹介してませんでした!!」
声が大きい学生「自己紹介しないと 俺のこと良く解りませんよね!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「あ・・・た、確かに、そうですね・・・ 実は、私もしていないんですけど・・・」
声が大きい学生「いえいえ!葉司さんのことは知ってますよ!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「え?」
声が大きい学生「葉司真白さん!年齢は十六歳。 誕生日は1/1で身長は156cm、」
声が大きい学生「体重は五十──────」
葉司 真白(はつかい ましろ)「あーーー!!!!!!そうです!!そうです!! 合ってますからそれ以上はどうか!!!!!!!!」
声が大きい学生「合ってました!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「な・・・何故 そんな情報を・・・・」
声が大きい学生「俺はこの学校の皆と友達になりたいんです!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「え?」
声が大きい学生「その為に俺は様々な学生の情報を 日々欠かさず集めているのです!!!!!!!!!!!!!!!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「ぇ〜・・・そ、そうなんですね・・・」
声が大きい学生「そうなんです!!!!」
声が大きい学生「ですが最近は・・・・・・」
声が大きい学生「おっと!話が脱線してしましまう所でした!! 俺の自己紹介でしたね!!!!!!!!!!!!!!!!」
弁羽 慶太郎(はなとり けいたろう)「俺の名前は『弁羽 慶太郎』!! 年齢は十六歳で、誕生日は2/10です!!」
弁羽 慶太郎(はなとり けいたろう)「身長は175cmで!体重は59kgです! 5cm伸びて!2kg増えました!!!!!!!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「赤裸々に・・・・・・」
弁羽 慶太郎(はなとり けいたろう)「あ!そうだ!俺、大変面がよくてですね! 結構勘違いされがちなんですけど!」
弁羽 慶太郎(はなとり けいたろう)「実は男の子なのです!!」
葉司 真白(はつかい ましろ)「あ・・・そうなんですね・・・」
葉司 真白(はつかい ましろ)(うぅ・・・・・・ 男の人と喋ったことなんてないのに・・・ どうしたら・・・・・・・・・・・・・・・)
弁羽 慶太郎(はなとり けいたろう)「あ!だからといって 特にお気を使わないで大丈夫ですからね!」

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コメント

  • 時々出てくる女の子の存在がなんなのか気になりますねー!!🤔なんだろう??約束をしていた…これから色々明かされていくのですね✨☺️気になります!✨☺️

  • 私も不登校児だったので共感しまくりです。
    凸凹コンビの百合もの? と思ったら王道ラブストーリー? いやしかしモニターの女の子は……?
    色々気になりますね〜😆

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