ダイオー人

栗スナ

27話 空耳探偵団の再相談(脚本)

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〇本棚のある部屋
熊元治(くまもと おさむ)(あー 嫌なもん見ちまったな・・・)
熊元治(くまもと おさむ)(福鳥、警察に相談できないのか・・・ 弱味でも握られてるのかな)
熊元治(くまもと おさむ)(警察には相互会のスパイもいるらしいし・・・)
熊元治(くまもと おさむ)(通りで福鳥は学校じゃ よそよそしいわけだ)
熊元治(くまもと おさむ)(どうしたものか・・・ 明日高の木に相談するか)
熊元治(くまもと おさむ)(虹場はおかしいから言わないほうがいいな)

〇教室の教壇
熊元治(くまもと おさむ)(福鳥は来てるな・・・)
熊元治(くまもと おさむ)(福鳥・・・さぞやつらいだろうな)
熊元治(くまもと おさむ)(あれ、虹場がいないな 今日は休みか)
担任「おはようございます」
担任「えー・・・」
担任「言いにくいことなんだけど、空耳が家に帰って来ないらしいんだよね 誰か事情を知っている人がいればあたしに教えて」
担任「誰かいないかな」
熊元治(くまもと おさむ)「あいつが・・・」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「空耳が・・・」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「突然いなくなったんですか」
担任「夜中に家を抜け出したらしいんだけど、そのまま戻ってこないんだって」
担任「親御さんも心配してるよ」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)(どうしたんだろ)
高の木千穂(たかのぎ ちほ)(最近できもので悩んでいたからな・・・ そのことを先生に言うべきなんだろうか)
熊元治(くまもと おさむ)(夜中に移動か・・・その方が鱗が見られなくて済むからかな)
熊元治(くまもと おさむ)(あいつ・・・鱗のことを気にしてどこか行ったのかな)
熊元治(くまもと おさむ)(何で俺に一言も言ってくれないんだ)
担任「あと、例の抗体注射だけど接種する人は紙を提出してくださいね」
熊元治(くまもと おさむ)「みんな接種するなよー 支配者層の陰謀かもしれないよ」
担任「ま~たそんなこと言って」
熊元治(くまもと おさむ)「先生も打たないほうがいいですよ」
担任「はいはい。ほんとにもう」

〇フェンスに囲われた屋上
熊元治(くまもと おさむ)「・・・どう思う?」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「そうね 今の熊元の話を聞いてあたしの正直な意見を言わせてもらうと・・・」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「奴らはしばらくは福鳥さんの家に来ないってことだから安全にはなると思う」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「残ってる問題は心の傷と相互会に払わなければいけないお金のことじゃないかしら」
熊元治(くまもと おさむ)「警察に言ったほうがいいか?」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「組織ぐるみの犯罪だから何か証拠がないと隠蔽されるでしょうね」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「福鳥さんの親も精神的にトラウマを受けているから答えないかもしれないし」
熊元治(くまもと おさむ)「そうだね」
熊元治(くまもと おさむ)「ほんとは福鳥から事情を聞きたい・・・」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「そうね・・・」
熊元治(くまもと おさむ)「何か岩手も休み続けてるみたいだし・・・」
熊元治(くまもと おさむ)「最近はどうなってるんだか」
熊元治(くまもと おさむ)「けどよかった 穏やかに話せて 虹場はいない方がいいな・・・」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「虹場君か・・・」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「おかしいのよね・・・まるで福鳥さんに何か言うことを聞かせていたみたいだったし」
熊元治(くまもと おさむ)「・・・」
熊元治(くまもと おさむ)「あいつ・・・まさか相互会ってことないよな」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「・・・まさか」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「スパイってこと?さすがにそれはないんじゃないの 相互会に学校名は教えてないし」
熊元治(くまもと おさむ)「そうかな・・・」
熊元治(くまもと おさむ)「あいつ今日休んでるんだよな」
熊元治(くまもと おさむ)「もうこの学校でやることはないみたいなことを福鳥に言ってたんだろ?」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「なるほど・・・そうよね・・・」
宮城まつき「いたいた!」
宮城まつき「先輩大変! ひかりが!」
熊元治(くまもと おさむ)「お。宮城 岩手がどうかしたのか」
宮城まつき「団長と一緒に夜に森に入って、団長はダイオー人のいる国へ行っちゃったんだって!」
熊元治(くまもと おさむ)「ダイオー人の・・・」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「レンズもないのに?」
宮城まつき「それが・・・森の大きな木の下に公園のレンズと同じ物が埋まっていて、それを使って行ったらしいの」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「マジ・・・」
宮城まつき「団長はみんなによろしく言ってくれって言って、異次元の穴みたいなのに入っていったんだって」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「・・・なるほど」
宮城まつき「それから・・・ひかりも体に鱗みたいなできものができてるって」
熊元治(くまもと おさむ)「じゃあ空耳と同じ!? だから学校を休んでたのか」
高の木千穂(たかのぎ ちほ)「二人も鱗が・・・何で!?」
熊元治(くまもと おさむ)「・・・」

次のエピソード:28話 接近

コメント

  • 全話終了かと思ったら、まだまだなんですね⁉😳
    どこまでスケールでかいんですか!!
    しかしSFの形を借りて、実は日本で最近起こってる色々なやばいことを告発してるんだと気づいてハッとしました! 
    めちゃめちゃ硬派な話じゃないですか、感嘆してます😱

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