復讐者

夏目心 KOKORONATSUME

6 家族の暗殺 後編(脚本)

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〇オフィスのフロア
  父を殺して暫くして、葬儀の日程が決まりつつあった。
部長「あぁ・・・何と言う事だ・・・」
秋山彩佳「部長・・・滝本社長の事・・・あたしも聞きましたよ・・・」
部長「あぁ、秋山君・・・非常に残念な話だ・・・」
秋山彩佳「本当、息子さんは大問題でしたが、社長がいなくなって、あたしも心境複雑です・・・」
秋山彩佳「あたしはもう直ぐここを離れますが、この会社、これからどうなるんですか?」
部長「そうだな・・・滝本社長の時期後継者は現時点で決まって無かったから、上層部もパニックに陥ってる・・・」
部長「社長の御子息になるか、上層部の誰かになるのは間違い無い・・・」
秋山彩佳「そうですか・・・部長もご無理なさらないで下さいね?」
部長「あぁ・・・分かってるつもりだ・・・」
秋山彩佳「あ、滝沢君・・・」
滝本誠二「あ、お疲れ様です、秋山先輩・・・社長さん、本当残念ですよね・・・」
秋山彩佳「本当そうよ・・・でもいつまでもウジウジしてられないわ・・・何でも上手く行ってくれたら苦労しないし、」
秋山彩佳「あたし達はできる事をやるしか無いもの・・・」
秋山彩佳「滝沢君は、これからどうするか決めたの?」
滝本誠二「俺ですか?そうですね・・・俺もこの会社を出ようと思ってます・・・」
秋山彩佳「そっか・・・短い間だけど、滝沢君も頑張ったよ・・・」
滝本誠二「そう言ってくれて嬉しいです・・・皆さんには本当お世話になりました・・・」
秋山彩佳「色々あると思うけど、これからも頑張ってね・・・」
滝本誠二「はい!」

〇ビルの裏
  その日の夕方。
滝本母「あぁ・・・やっと買い物が終わった・・・早く戻って夕飯の支度しないと・・・」
滝本母「パパが死んでから、何だか憂鬱だわ・・・何をやるにしても力入らないし・・・私一体何をしてるのかしら・・・」
滝本母「でも私が頑張らないと龍二が・・・って・・・」
滝本誠二「あ、すみません!大丈夫ですか!?」
滝本母「ちょっとちょっと!歩くなら前見て歩きなさい!」
滝本誠二「ほ、本当すみませんでした・・・以降は気を付けます・・・」
滝本母「全く失礼しちゃうわ・・・とにかく早く帰らないと・・・って・・・」
滝本母「え?何この違和感・・・」
滝本母「は、はぁ!?な、こんなのいつの間に!?私、何で・・・!?」
滝本誠二「・・・・・・」
滝本誠二「父さん、母さん、さよならだ・・・」

〇豪華な社長室
  翌日。
滝本龍二「何でだよ!何でだよ!!何でだよ〜!!!」
女性秘書「社長代理!落ち着いて下さい!!」
滝本龍二「これが落ち着いていられるか!パパだけじゃ無くて、何でママまで殺されなきゃいけないんだよ!!一体どこのどいつだ!?」
滝本龍二「俺のパパとママを殺した奴は!!」
女性秘書「で、ですから!その事は現在警察が調査中でして!」
滝本龍二「警察なんて待てるか!こうなったら・・・おいセイジ!」
ロボット「何デゴザイマショウカ、龍二様・・・」
滝本龍二「俺のパパとママを殺した奴を捜せ!それでそいつをぶち殺せ!!」
ロボット「データガ足リナイ為、実行ニ移セマセン・・・」
滝本龍二「何だと!?何でこんな時に役に立たないんだよ!!パパとママを殺した奴を殺せって言ってるんだよ!!」
ロボット「データガ足リマセン・・・データガ・・・データ・・・ガ・・・」
女性秘書「あれ?何か様子おかしく無いですか?」
滝本龍二「おい、どうしたんだよ?このポンコツ・・・」
ロボット「データ・・・データ・・・・・・」
滝本龍二「おい?おいどうしたんだよ?何で動かないんだよセイジ!!?」
滝本龍二「俺が命令してるのが聞こえないのかよ!!動けって言ってるんだよ!!パパとママがいなくなって、」
滝本龍二「これからどうしたら良いんだよ!!」
女性秘書「(何だか良く分からないけど、彼はもう駄目ね・・・)」

〇オフィスのフロア
  ロボットが機能停止する直前の時間。
滝本誠二「良し、ハッキング完了・・・これであのロボットは使い物にならなくなるな・・・」

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