私のひと言が神絵師の筆を折った

りるか

相互になれちゃったりして(脚本)

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〇SNSの画面
※inori※「そのイラスト___________ですね!!」

〇SNSの画面
  あんなこと、言わなきゃよかった

〇女の子の部屋
ノリコ「はぁあ・・・今回の【北バカ】マジでエモかった」
ノリコ「絶対にあそこの2人は付き合ってる。公式だわこれ」
  私はノリコ。オタクで腐女子。今は【北のバッカルちゃん】にハマってる。
ノリコ「あっ、もしかしたら」
ノリコ「あちゃちゃさん、そろそろ新作上げてるかも」

〇SNSの画面
あちゃちゃ「今週の北バカのナオ君女装。エグくてマジ無理。描かずにはいられない」

〇女の子の部屋
ノリコ「これはマジで神っ!!!!!!!!!!!!ごちそうさまですっ!!!!!!!!!!!!」
  画像を保存しました
ノリコ「はぁあ・・・やっぱりあちゃちゃさんは分かってるわ!あそこマジで尊かった」

〇SNSの画面
  あちゃちゃ
  フォロー数 126
  フォロワー数 30846
  絵描き兼レイヤー。ファンもかなり多く、
  流行りのジャンルによくいる。

〇女の子の部屋
ノリコ「しかもあちゃちゃさん、こんな可愛い顔で本当は腐ってるとか最高だよね!!」
  【腐ってる】男性同士の恋愛が好きなこと。オタク=腐女子 ではない。
ノリコ「おっと、コメントしないと」

〇SNSの画面
※inori※「今回のイラストも眼福です❤️❤️❤️ これもう公式が認めてますよねwwwwww」

〇女の子の部屋
ノリコ「これでOK!」
ノリコ「あちゃちゃさんのイラストには毎回コメントしてるし」
ノリコ「いつかフォロバされちゃったり!?」
ノリコ「未だにリプ返来たことないけど、実はもう認知されてるのかな」

〇黒
  この頃、本当に私は馬鹿だった
  ここでもし気付いていれば、
  あんなことにはならなかったのに

〇女の子の部屋
  翌週
ノリコ「今週の北バカもよかったなぁ」
ノリコ「あちゃちゃさん、そろそろイラスト上げてるかな?」

〇SNSの画面
あちゃちゃ「こんな写真なんか見せられたら、オタクは全員泣いて家飛び出すよねって話」

〇女の子の部屋
ノリコ「えっも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ノリコ「こんなん泣くしかないしんどい神だわ・・・」
  画像を保存しました
ノリコ「待って待って、もう1回ちゃんと見よう」
ノリコ「何回見ても最高だわ・・・」
ノリコ「あっ」
ノリコ「今気付いたけど、あちゃちゃさんの絵って、コマルの作者と絵柄似てない?」
ノリコ「このイラストは特に目とか輪郭それっぽくない!?」
ノリコ「えっ、すごっ!有名な人と絵柄似てるなんて言われたら絶対に喜ぶじゃん!?」
ノリコ「これは早く本人に教えてあげないと!!」

〇SNSの画面
※inori※「そのイラスト、コマルの絵柄にソックリですね!!」

〇女の子の部屋
ノリコ「よしっ!これ絶対に喜ぶじゃん!?」
ノリコ「「初めて言われて気がついたけど、確かに」とか言われたり!?」
ノリコ「そのまま相互になれちゃったりしたらどうしよ〜」
ノリコ「とりあえず、夜も遅いしもう寝よう」
ノリコ「明日楽しみだなぁ」

〇女の子の部屋

〇女の子の部屋
  翌日
ノリコ「ふぁあ・・・もう10時か・・・」
ノリコ「あれ?なんか通知がきてる」
ノリコ「もしかしてあちゃちゃさんから!?」
ノリコ「なんて来てるんだろう?楽しみだなー」
ノリコ「・・・あれ?知らない垢からの通知も何個かある」
ノリコ「まぁ後でみよう あちゃちゃさんのアカウントは・・・」

〇SNSの画面
あちゃちゃ「フォローして下さっている皆様へ」
あちゃちゃ「大事なお知らせ」

〇女の子の部屋
ノリコ「──なんだろう、急にかしこまって」
ノリコ「てかトレンド入りしてるし!?」
ノリコ「何か一緒にコマルも入ってるんだけど、どういうこと?」

〇SNSの画面
あちゃちゃ「いつも、私のコスやイラストにいいねやRTなどの反応ありがとうございます」
あちゃちゃ「突然のご報告となりますが、今後、私はイラストの投稿をやめます」

〇女の子の部屋
ノリコ「えっ!!!!!!?????? うそうそうそ待ってなんでっ!!!!!!??????」
ノリコ「あちゃちゃさんの絵が見れない人生とか耐えらんない・・・」
ノリコ「朝からショック過ぎてヤバイ」
ノリコ「私生活が忙しくなるとかなのかな?」

〇SNSの画面
あちゃちゃ「理由は、昨日あげたイラストに対して、」
あちゃちゃ「『某有名漫画家と絵柄が似ている』とのリプライを頂いたことです」
あちゃちゃ「勿論作品は存じ上げておりますが、私はその絵柄に似せようとしたことも」
あちゃちゃ「その絵柄を参考に描いたこともありません」

〇女の子の部屋
ノリコ「えっ、もしかしてこれ・・・私のこと???」
ノリコ「いや待って待って、あれはただ褒めただけで貶した言葉じゃないし」
ノリコ「そこらへんの人じゃなくて有名漫画家さんと似てるって言ったんだよ!?」
ノリコ「なのに何でこんなこと思うんだろう・・・」

〇SNSの画面
あちゃちゃ「本人に悪意はなかったのかもしれません。 ですが、その一言を言われたことにより」
あちゃちゃ「今後イラストをあげても「言われれば確かに似てるかも」「そう見えてきた」」
あちゃちゃ「と思われる可能性があることが、私は耐えられませんでした」
あちゃちゃ「私は、自分のオリジナリティを1番大切にしています」
あちゃちゃ「「〜に似ている。」は人によっては褒め言葉ではありません」
あちゃちゃ「○し言葉です」
あちゃちゃ「「そんな理由で」と思われるかもしれませんが、これは私のプライドです」
あちゃちゃ「今まで沢山応援してくださり、本当に有難うございました! あちゃちゃ」

〇女の子の部屋
ノリコ「そん・・・な・・・」
ノリコ「私、本当にそんなつもりなかったのに・・・」
ノリコ「ただ、あちゃちゃさんに喜んでもらいたかっただけ。それだけなのに・・・」
  知らない人からきていた通知は、全て
  「ふざけんな」「絵師○し」「私の楽しみを返せ」と言う怒りと悲しみの言葉だった

〇SNSの画面
  作者個人で行ったアンケートによれば、
  【絵柄が誰かに似てると言われた】とき、
  嬉しいと答えたのが40%
  そして、嬉しくないと答えたのは60%。
  半数以上が嬉しくないという結果だった。
  悪気が無かったとしても、その一言で
  相手が本当に喜ぶのか今一度考えて欲しい

コメント

  • 私は料理が好きであれこれ創作しますけど、やっぱり誰かに『あのレシピと似ている』といわれたら嬉しい気はしないかもと思いました。知り合いや友達からならまだしも、SNS上でそれを書かれたら、やっぱりあちゃちゃさんのように反応してしまう気がします。

  • これは、困った。当てはまりすぎて、私の場合、ホラーになります。気をつけよう…自信がない…繰り返すのかなぁ…しばし沈思黙考。

  • ファン心理と作者心理のいずれも細やかに描かれたステキな作品ですね。後半、深く頷きながら読んでしまいました。創作物については、”似ている”というのは確かにマイナスですよね。批判するときには”パクリ”という言葉に化けますし。

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