復讐者

夏目心 KOKORONATSUME

4 情報収集(脚本)

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〇オフィスの廊下
滝本父「ふぅ・・・先ずは一段落か・・・」
部長「あぁ!滝本社長!お疲れ様です!」
滝本父「あぁ!今戻った所だ!」
部長「本日も、ロボットとご一緒ですか?」
滝本父「勿論さ!優秀な助手であり、我々の家族だからな!」
滝本誠二「やっと見つけた!部長!ちょっとお話したい事が・・・って・・・」
滝本父「ん?見慣れない顔だな?」
滝本誠二「あ!もしかして父さ・・・じゃ無かった!失礼ですが、社長の滝本さんですか!?」
滝本父「ん?そうだが?君、どこかで会ったかな?」
滝本誠二「あ、いえ!初対面です・・・大変失礼致しました・・・」
部長「社長、彼は我が部署に来たばかりの新入りで、滝沢誠一郎君です・・・ご不在だったので、報告が遅れました・・・」
滝本父「おぉ!そうだったのか!履歴書は確認したつもりだったが、私とした事、抜けがあった様だな・・・確りやるんだぞ・・・」
滝本誠二「あ、ありがとうございます!それはそうと、中々カッコいいロボットをお連れなんですね・・・」
滝本父「あぁ!こいつは私の家族であり、優秀なパートナーだ!」
滝本誠二「そうなんですね・・・また失礼をお伺いするんですが、ロボットに名前とかありますか?」
滝本父「あぁ!こいつの名前はセイジと名付けている!家族の総出でな!」
滝本誠二「そうなんですね・・・」
滝本父「さて、私はそろそろ戻るよ・・・まだやる事があるのでな・・・」
滝本誠二「はい・・・お引き止めしてしまって申し訳ありませんでした・・・」
滝本父「うむ、君も頑張るんだぞ・・・」
滝本誠二「(・・・俺の顔見ても・・・何も言って来なかったな・・・)」
部長「滝沢君?滝沢君!」
滝本誠二「え?あ、部長!」
部長「君、私に何か用事があるのでは無かったのか?」
滝本誠二「あ!そ、そうでした!この書類の事で、分からない事があって!秋山先輩今不在なので分かる人が思い付かなくて!」
部長「何だそう言う事か!どれ、見せてみなさい!」
  久し振りに父と再会こそしたが、父は俺の顔など綺麗に忘れていた。それだけ俺の存在がどうでも良いと知った時、俺の中で
  数多の感情が膨れ上がりそうになったが、今はぐっと堪えて業務に専念するのだった。

〇オフィスのフロア
  終業時間。
秋山彩佳「滝沢君!お疲れ様!」
滝本誠二「あ、お疲れ様です、先輩!」
秋山彩佳「今日一日やって見てどうだった?やって行けそう?」
滝本誠二「あ、はい!ここでなら、自分でもやって行けそうです!」
秋山彩佳「そっか!良かった!」
秋山彩佳「あ、今日同僚の皆と一緒に飲み会開くんだけど、滝沢君20歳だったよね?良かったら一緒に行かない?」
滝本誠二「飲み会ですか?申し訳ありません・・・この後用事あるから、また別の機会にお誘い願えますか?」
秋山彩佳「そっか・・・それは仕方無いわね・・・」
滝本誠二「ですが、ありがとうございました!お気持ちだけ受け取って置きます・・・」
秋山彩佳「えぇ!帰り道とか気を付けてね?」
滝本誠二「はい、お先に失礼します・・・」
滝本誠二「(・・・待ってろよ・・・俺を捨てた事後悔させてやる・・・)」

〇綺麗な一戸建て
滝本誠二「ここに来るのも、久し振りだな・・・今の時間帯なら母さんもいる筈だし・・・さてと・・・」
滝本誠二「どうにかしてこれをリビングに置きたいんだが、どうしようか・・・」
滝本誠二「あ、あれを使うか!」
滝本誠二「この人形に盗聴器を入れてと・・・」
滝本誠二「良し、できた!これで後は・・・」
「はーい!どちら様でしょうか!」
滝本誠二「良し!思った通りだ!さてと・・・」
滝本母「はーい!ってあら?誰もいないわね・・・ピンポンダッシュなんて、今時そんな悪戯するガキいるのね・・・ん?」
滝本母「何かしら?誰か間違えて置いたのかしら?」
滝本母「まぁ良いわ!持ち主が見つかるまで預かっちゃおう!」
滝本誠二「良し、上手く行った!後は・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
  その日の夜。
滝本父「母さん!帰ったぞ!」
滝本母「あら皆お帰り!丁度夕飯できたから、セイジ!運んで頂戴!」
ロボット「畏マリマシタ・・・」
滝本龍二「あぁ、今日も疲れたよ・・・ママ、今日は何作ったの?」
滝本母「今日も龍二が好きな物沢山作ったわ!」
滝本龍二「おぉ!楽しみだな!」

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