〇警察署の資料室
　　中央図書館
熊元治（くまもと　おさむ）「受付の人が言っていた昔の新聞が置いてある部屋はここか・・・」
熊元治（くまもと　おさむ）「たしかにここならありそうだな・・・ よし 公園で起きた事件のことを調べてみるか」
熊元治（くまもと　おさむ）（あれ・・・ あいつは）
熊元治（くまもと　おさむ）（あのときの偽警官！）
熊元治（くまもと　おさむ）（何を読んでいるんだ？）
熊元治（くまもと　おさむ）「・・・」
熊元治（くまもと　おさむ）「・・・ずいぶん熱心に読んでいるな」
熊元治（くまもと　おさむ）（三段目の棚に資料をしまったな・・・）
熊元治（くまもと　おさむ）（行った・・・）
熊元治（くまもと　おさむ）「この資料だな・・・」
熊元治（くまもと　おさむ）（この新聞のページを読んでいたのかな・・・いや違うな）
熊元治（くまもと　おさむ）（これは・・・公園の事件の記事だ！）
熊元治（くまもと　おさむ）（あいつもこれを読んでいたのか？）
熊元治（くまもと　おさむ）（何々・・・ 「・・・公園で発見された遺体は体にひっかいたような傷が数か所あり死後10時間以上が経過。遺物などから）
熊元治（くまもと　おさむ）（佐々木尚文さんであることが判明した」 ひっかいたような傷か。かなり深いものだったのかな）
熊元治（くまもと　おさむ）「佐々木さんは衆議院議員の半山大利氏の政策秘書を務めており、警察は何かの事件に巻き込まれたのではないかと捜査をして・・・」」
熊元治（くまもと　おさむ）「半山大利？テレビでたまに見るが・・・ マジかよ けっこう大物だな」
熊元治（くまもと　おさむ）「何か闇がありそうな事件だな・・・」

〇フェンスに囲われた屋上
　　翌々日の学校
熊元治（くまもと　おさむ）「・・・というわけなんだ」
高の木千穂（たかのぎ　ちほ）「公園で死んだのは政治家の半山の秘書だったのね」
宮城まつき「テレビで見たことあるー 半山ってよく この国のグローバル化がどうたらとか 叫んでる人ですねー」
熊元治（くまもと　おさむ）「ああ」
高の木千穂（たかのぎ　ちほ）「どおりで偽警官のふりまでして妨害するわけね」
熊元治（くまもと　おさむ）「ああ。あいつら偽警官も政治家と通じているってことだ」
熊元治（くまもと　おさむ）「・・・」
熊元治（くまもと　おさむ）「ところで 最近集まり悪くない？」
宮城まつき「そうですね、ひかりは最近学校休みがちだし」
熊元治（くまもと　おさむ）「そうなんだ・・・ 空耳はあの様だしな・・・」
高の木千穂（たかのぎ　ちほ）「・・・誰か誘う？」
宮城まつき「それいいかも」
熊元治（くまもと　おさむ）「そうだな。誰か話してみるか・・・」

〇まっすぐの廊下
熊元治（くまもと　おさむ）「・・・さて。誰を誘うか・・・」
熊元治（くまもと　おさむ）「あ」
福鳥ゆな（ふくとり）「・・・」
熊元治（くまもと　おさむ）「やあ、福鳥」
熊元治（くまもと　おさむ）（また無視された・・・ 最近ずっとこうだな）
熊元治（くまもと　おさむ）（もう探偵団もやる気ないだろうな・・・）

〇教室の教壇
担任「はーい みんな静かにー」
担任「いいですかー」
担任「これから転校生を紹介するよー」
担任「じゃ、入って来てー」
担任「はい。じゃあ自己紹介してください」
虹場　柊（にじば　しゅう）「東京から来ました虹場　柊です。 趣味はサッカーとゲーム、得意科目は音楽です 今日からよろしくお願いします」
熊元治（くまもと　おさむ）（何か活発そうな奴だな・・・）
虹場　柊（にじば　しゅう）「あ、そうだ 言い忘れた あともう一つ趣味があって」
虹場　柊（にじば　しゅう）「それはオカルトです」
熊元治（くまもと　おさむ）「マジ・・・」
担任「へー そうなんだ うちのクラスもそういうの好きな奴がいるよ」
担任「あいにく今日は休んでるけどねー」
虹場　柊（にじば　しゅう）「そうなんだ」
虹場　柊（にじば　しゅう）「それは楽しみです」
担任「じゃあ、あそこの席に座って」
虹場　柊（にじば　しゅう）「はい」
熊元治（くまもと　おさむ）（勧誘してみようかな！）