君は渋谷をジャックする(脚本)
〇渋谷のスクランブル交差点
華奈「着いた〜〜!渋谷〜!」
華奈「ほら千里、どうよ初の渋谷は!」
千里「ご、ごめん・・・人酔いしちゃって・・・」
華奈「ちょ、大丈夫!?」
華奈「とりあえずカフェで一旦休む?」
千里「うん・・・ありがとう」
〇カウンター席
この子は幼馴染の華奈。
今大人気のモデルなだけあって、本当に可愛い。
そんな華奈と僕が、幼馴染な上に親友なのは未だに理解出来ていない。
華奈「ねぇ、千里はどこか行きたいところある?」
今日は2人で渋谷に遊びに来たのだ。
千里「んー・・・特に無いから華奈の行きたいところ行こうよ」
華奈「そう? じゃあまずはこの服屋行きたい!」
千里「いいね、行こ行こ!」
〇試着室
華奈「どう?このスカート」
千里「おー!いいじゃん!」
千里「流石モデルさん・・・何でも似合うね」
華奈「ほんと?嬉しい!」
華奈「これ買っちゃおうかな〜」
華奈「千里は何か気になるものあった?」
千里「実はあっちにあるワンピース気になるんだよね・・・」
華奈「見に行こ〜! すぐお会計してくる!」
〇雑貨売り場
華奈「あ、これかわいい〜!」
千里「どれどれ?・・・猫のぬいぐるみだ! かわいい〜〜」
華奈「これ、ペアで買わない?」
千里「いいね!! ん〜僕この子が良いな〜」
華奈(千里が楽しそうで良かったぁ)
華奈「じゃあ・・・私はこの子にする、!」
〇公園のベンチ
華奈「結構買っちゃったね〜」
千里「だね〜 あのベンチでちょっと休んでも良い?」
華奈「ごめんね、連れ回して疲れちゃったよね?」
千里「謝るのはこっちだよ・・・体力無くてごめんね・・・」
僕は外に出るのがあまりすきではない。
到着した時の様に人酔いはしやすいし、体調が悪くなりやすく、それに伴って機嫌も悪くなることが日常茶飯事だ。
そんな面倒な人間なのに、どうして華奈は一緒に居てくれるのだろう・・・
〇渋谷のスクランブル交差点
華奈「うわ〜もうすっかり暗くなってきちゃったね」
華奈「そろそろ帰らないと・・・千里?どうかした?」
千里「あ、ごめん今行く、!」
せっかくの機会だし、気になることは聞いておくべきなんじゃないか・・・?
千里「ね、ねぇ!華奈!」
華奈「わっ・・・!! 急にどうしたの?」
千里「華奈に聞きたいことがあるの・・・」
華奈「ん?いいよ、何でも聞いて」
千里「華奈はさ、どうして僕と一緒に居てくれるの?」
華奈「そんなのすきだからに決まってるでしょ」
千里「え?」
華奈「千里にはたくさんのありがとうがあるかな」
華奈「私がモデル続けられてるのも、千里がいろいろ話聞いてくれてるおかげ」
華奈「私、千里に会えて本当に良かったと思ってるの」
千里「そ、それは僕も同じ!」
千里「華奈に会えて良かった。今でもこうやって友達で居られてるのとっても嬉しい」
華奈「友達じゃなくて、親友でしょ?」
千里「そうだよね、、親友かぁ、 良いのかな僕が華奈の親友で」
華奈「良いに決まってる!!!!」
華奈「私はこれからも千里と親友で居たいと思ってる」
千里「うん・・・ずっと親友でいる」
華奈「も〜泣かないでよ〜!」
千里「僕、華奈がすきだよ」
千里「それも華奈が思ってる何十倍も!」
華奈「え、すごいなそれは、、、」
華奈「ふふっ・・・! それじゃあ帰ろっか」
そう言って華奈は僕の手を引っ張って行く。
渋谷の中心のビル群にはビジョン広告などが多々ある。
そのいくつもの広告にかわいい君は居るけれど──
今僕の目に映る君は、僕だけの君。
友達でも人気者だとどうして仲良くしてくれるのか、気になりますよね。特に自分自身に自信がないとどうして自分なんかと…って思っちゃう気持ちすごくわかります!
でも魅力があるから、ってことに気づいてないのはお互いなのかもしれませんね!
「なんでこんな子が自分なんかと…」と思ってしまうことありますよね🥲
最後の終わり方がロマンチックというか、作品をうまく表していて素敵でした😊
テンポ良く楽しめました!
かわいい友だちといると引け目を感じてしまう千里さんだけど、華奈さんにとっては親友なわけで、それって素敵なことですよね。
友だち同士の両思いっていいですよね。