〇謁見の間
王様「なんじゃと?!??!!?」
王様「冒険者どもが我の依頼断ったじゃと?!?!」
王様「最近有名な美男美女のパーティに依頼したんじゃろ!??!! それでなぜ断る!??!」
　　王様は・・・
　　
　　指名依頼を断られ・・・
　　
　　相当ご立腹のようだった・・・！
貴族「じ、実は・・・・・・」
王様「なんじゃ?!??!!?」
貴族「・・・ 以前召喚した勇者が・・・ その美男美女のパーティだったようなのです!!」
王様「ぬおっ!??!??!?!」
王様「め、女神に干渉は禁止されているのじゃ・・・ もし・・・依頼を受けていたら・・・ ワシら・・・やばかったのでは・・・」
貴族「はい・・・おそらく・・・ 女神様の怒りをかったのではないかと・・・・」
王様「・・・・・・・・・」
貴族「・・・・・・・・・」
王様「ふ、ふむ・・・・」
王様「じゃが・・・ 冒険者がこないとなると・・・ どうするかの・・・・」
貴族「・・・」

〇華やかな裏庭
騎士「ネヤ様!!!! もっと腰を落として──」
根谷　忠司「は、はい!!!」
騎士「素振りをしてください!!」
根谷　忠司「あっ・・・・!!」
　　根谷が木刀を振った途端・・・
　　手からすり抜け・・・・
　　根谷の持っていた木刀は・・・
　　
　　
　　空へと舞い上がっていった・・・
騎士「・・・・・・・・・」
根谷　忠司「お、おぉ・・・」
騎士「・・・・・・・・・」
騎士「またですか!!!」
騎士「これで何度ですか?!?!?!? もっと力込めて握ってくださいと言ったでしょ!?!?」
根谷　忠司「は、はい!!!」

〇華やかな裏庭
根谷　忠司「あっ・・・・!!」
　　根谷が木刀を振った途端・・・
　　手からすり抜け・・・・
　　根谷の持っていた木刀は・・・
　　
　　
　　空へと舞い上がっていった・・・
騎士「・・・・・・・・・」
騎士「またですか!!!」
　　何度指導し・・・
　　
　　素振りを行っても・・・・
　　根谷の持っている木刀は・・・
　　
　　空高くへと舞い上がっていくのだった。

〇華やかな裏庭
魔法使い「では、教えた通り・・・ 初級魔法『ファイア』と唱えてください！」
根谷　忠司「ふぁ・・・ 『ファイア』」
魔法使い「キャーーーーー!!!!! バ・・・ 『バリア』」
根谷　忠司「よ、よかったぁ・・・・」
魔法使い「・・・・・・」
魔法使い「よかったじゃねぇよ!!!」
根谷　忠司「ッヒ・・・・！」
魔法使い「初級魔法使えって言ったのにあんな大技使ったら・・・ アブねぇだろうが!!!!」
魔法使い「わざとなのか?? ふざけてんのか???」
根谷　忠司「ご、ごめんなさい!!! わざとじゃないです・・・!!」
魔法使い「もう一回やってみろ!!」
根谷　忠司「・・・え????」
魔法使い「もう一回初級魔法うってみろって言ってるだろ???!!!」
根谷　忠司「は、はひっっっっ!!!」

〇華やかな裏庭
根谷　忠司「ファ・・・・ 『ファイア』」
魔法使い「ま、またぁぁぁ!????!!!! バ・・・ 『バリア』」
根谷　忠司「や、やべぇ・・・ やってしまった・・・」
魔法使い「・・・・・・」
魔法使い「お前・・・ どんだけ下手なんだよ??」
根谷　忠司「ッヒ・・・・！」
魔法使い「こんなん・・・・ まだ赤ちゃんの方がマシだわ!!!」
根谷　忠司「ヒィィィ!!」
魔法使い「赤ちゃんに・・・・ わ・び・ろ!!!!」
根谷　忠司「ごごごごごごごごめんなさぁぁぁい!!!」
魔法使い「今度やったら、ブッ●す・・・・！」
根谷　忠司「ヒィィィィィィィィ～～～!!!!!」
　　その後も・・・・
　　何度も魔法が暴走することにより・・・
　　根谷は・・・
　　
　　
　　ず～～～っと怒られ続けるのだった・・・。

〇謁見の間
王様「・・・・・・・・・」
王様「困ったのぉ・・・」
貴族「・・・・・・・・・」
貴族「・・・・ 困りましたね・・・・」
貴族「・・・」
　　王様は・・・
　　
　　
　　今回召喚した勇者の実力では魔王討伐にはだせないため・・・
　　どうしたものかと思い悩み続けるのだった・・・。